アーサー・C・クラーク No.18◇メデューサとの出会い◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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地球で、惑星で、月で、海で、宇宙での冒険! これぞ、ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク!

 
 
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◇メデューサとの出会い◇ -The Best of Arthur C. Clarke Vol.3-
アーサー・C・クラーク 中村融 編・浅倉久志・他 訳
 
 
人類初の木星大気圏の探査に気球で挑むハワード・ファルコンの驚異にみちた冒険をスリリングな筆致で描き、ネビュラ賞を受賞した表題作、電磁加速ランチャーで月面から地球に帰還しようとして事故に遭ったクリフ・レイランドの顛末を物語る「メイルシュトレームII」などの中短篇、海洋、動物の超感覚、『2001年宇宙の旅』シリーズの総括、宗教と、さまざまなテーマを扱ったエッセイ四篇、年譜を収録した、短篇集第三弾。
 
 
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1.イカルスの夏
  (Summertimes On Icarus)
  ……「10の世界の物語」参照。
 
 
2.彗星の核へ
  (Into the Comet)
  ……「10の世界の物語」参照。
 
 
3.土星は昇る
  (Saturn Rising)
  ……「10の世界の物語」参照。
 
 
4.未踏のエデン
  (Before Eden)
  ……「10の世界の物語」参照。
 
 
5.憎悪
  (Hate)
  ……「10の世界の物語」参照。
 
 
6.ドッグ・スター
  (Dog Star)
  ……「10の世界の物語」参照。
 
 
7.メイルシュトレームⅡ
  (Malestrom Ⅱ)
  ……月から地球に戻ろうとしたクリフの電磁加速ランチャーは射出地点への激突が避けられず、死の運命を受け入れざるを得なくなった。クリフは家族にも別れを告げ、死を覚悟するが。
 
 
8.きらめく生きもの
  (The Shining Ones)
  ……セイロンの熱電発電所でトラブルが発生した。海底にあるグリッドが壊れたのだ。海底で、一体なにが? 
 
 
9.秘密
  (The Secret)
  ……月世界には秘密がある。というか月世界の人間は何かを隠している。ヘンリーはそう勘づき、警察官のチャンドラにそう言うが、彼が話した驚くべき秘密とは?
 
 
10.太陽からの風
  (The Wind From the Sun)
  ……マートンは宇宙船、太陽光ヨット〈ダイアナ〉でレースに出場した。悲願のソロで。ところが、そのレースは太陽面爆発によって土壇場で中止になってしまう……
  
 
11.神々の糧
  (The Food of the Gods)
  ……動物の肉、つまり本物の肉が忌み嫌われる未来でその企業がつくる〈アンブロシア・プラス〉製品の材料になったものとは?
 
 
12.無慈悲な空
  (The Cruel Sky)
  ……若い助手のハーパーは脚の不自由なエルウィン博士と2人だけでエベレスト頂上まで登った。1600メートルまで人を持ち上げてくれるパワーパックを使って。ところが、吹雪のために遭難してしまいーーー
 
 
13.地球太陽面通過
  (Transit of Earth)
  ……火星で地球の太陽面通過が目撃されるまさにその瞬間に、死が。1人生き残ったわたしは観測の傍ら、そちらに向かう準備を進める。
 
 
14.メデューサとの出会い
  (A Meeting With Medusa)
  ……クイーン・エリザベス号の大事故に巻き込まれ、金属の身体になったわたしはガス惑星である木星を征服しようと赴く。木星には生物はいない……はずだったが!?
 
 
エッセイ
 
 
15.グレート・リーフ
  (The Great Reef)
 
 
16.五感以上
  (More Then Five Senses)
 
 
17.バック・トゥ・2001
  (Back to 2001)
 
 
18.信条
  (Credo)
 
 
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「メデューサとの出会い」です(・∀・)
 
 
ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク、第3弾です。
前半はまさかの既出オンリーでしたが←、後半はネビュラ賞を受賞した名作もあるし、買った甲斐がありました。
 
 
本書もまさに地球で、惑星で、月で、海で、宇宙での大冒険です。その中での人間ドラマ、未知なるものに対する邂逅とその革新的前進が胸を熱くします。8、10、12、14なんてまさにそうです。8の太陽光ヨットは乗ってみたいです。ていうか欲しいです。
ただ14の木星生物は想像すると結構グロい← 巨大クラゲやメデューサなんて嫌だぁ!
 
 
今回は9、11のようにゾッとする後味の話が入っています。
9はそのニュースが広まったら最後、ハインラインの「メトセラの子ら」みたいになるんでしょうか……あらすじ知っているだけですが、確か最後、短命の人間たちに迫害されるんじゃなかったっけ?  11は「意味が分かると怖い」というやつです。
 
 
15〜18はエッセイ。スキューバ・ダイヴィングと海洋生物から五感のみならず、それ以上を使って生きる生物たちの研究、「2001年宇宙の旅」の裏話、クラークの哲学まで! クラークもアシモフように作家以外の顔を持っていました。その一面を垣間見えるエッセイです。
 
 
クラークは人間、機械、宇宙の3つに「神様」ーーーと言うには異次元的すぎるけど他にどう言っていいか分からないから神様と言わせて頂きますーーーというわたしたちの許容する次元や精神を超越した存在を忍ばせています。一見、科学、化学! なSFの中では矛盾した存在かもしれませんが、クラークの「神様」はわたしたちが考えるどんな神様とも違うのかもしれない……
 
 
「メデューサとの出会い」でした(・∀・)/
つぎは「文豪ストレイドッグス制覇計画」、7巻突入! 武装探偵社が、ポートマフィアが、〈組合〉が大激闘! さらに政府まで介入なるか!? そして、武装探偵社はポートマフィアから災厄の「刺客」を迎えるーーー(*^o^*)/~!