エラリー・クイーン No.72◇青いにしんの秘密◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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"青いにしん"は人を煙に巻く。ジュナ、暗号解読へ!
 
 
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◇青いにしんの秘密◇ -
エラリー・クイーン 大久保康雄 訳
 
 
ある日、ジュナはアニーおばさんと一緒にキャンデイおばさんのところへ遊びに行った。キャンデイおばさんの曾祖父はむかし捕鯨船の船長だった人で、壁にはモリやヤリがたくさん掛けてあった。やがておばさんが見せてくれた船長の古い航海日誌は、大いにジュナを楽しませてくれた。だが、ページを繰っていたジュナは奇妙な言葉にぶつかる。何だろう?つぎのページは破り捨てられているし、さっぱり分からなかった。”青いにしんをあげてみろ”と言い残して死んだ老船長が書いた謎の文章とは……ジュナはついに暗号の解読に乗り出す!
 
 
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フロリダからボビーが遊びに来る。ジュナとアニーおばさんはその準備をすべく、キャンディおばさんにニッキらを貰いに行った。
 
 
キャンディおばさんのところには捕鯨船の船長だったという曽祖父の遺品がたくさんあった。航海日誌もその1つだったが、聖書をもじったような奇妙な言葉はあるし、次のページは切り取られている。さらに船長が残した「青いにしん」とはどういうことだ?
 
 
さらに船長の残した槍や銛に興味のあるクルップという男と彼を雇っている薬剤師のペリーという男に出くわす。ジュナは2人も気になるし、謎の言葉たちも気になるが、ボビーまで巻き込まれるかと思うと気軽に口を開くことができない。
 
 
ジュナはソッカー・ファーロングに助けを求める。クルップの車に轢き殺されかけたジュナとボビーは彼を見張るがーーー
 
 
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「青いにしんの秘密」です(・∀・)
いやー、最近重たいのが続いたのでジュナや子供たちの純真さに心がホッとしました。
 
 
暗号ーーーというより謎の言葉からの宝探しな話です。
本書は読者を騙す「レッドへリング」がふんだんに出てきます。「青いにしん」にもクルップとペリーという2人組にも……本格ミステリの匂いが漂っています。今回ほど題名が的を射た作品もなかったような← さすがはエラリー・クイーンです!
 
 
今回は今までと違ってジュナがお客さんをお迎えします。ボビーです。現物が手元にないので見比べられませんが、恐らく前回登場した友達の1人。覚えていなくてごめんね← でもソッカーはボビーを覚えてましたよ(笑)
 
 
後半の方からジュナの知名度の高さが度々ジュナを窮地に追いやることが多くなりました。今回も真正面から警告され、「ボビーに話したら、ボビーまで危険に晒される!」とジュナ、いつもに増して秘密主義的な行動をとります。
確かに基本、肝心なところは単独行動ですが、それはトミーやジミーといった相棒ポジションを連絡係にするためであって、安全を図るためではなかったのです。
故にボビーの出番が少なくてそこだけ残念でした。
 
 
今回はソッカー、キャノンボールの他にもう1人、意外な協力者が現れました! その正体はヒ・ミ・ツですが←、最終回を飾る「紫の鳥の秘密」
で登場なるか!?
 
 
「青いにしんの秘密」でした(・∀・)/
次回は久しぶりのフレンチ警部です(*^o^*)/~