フランシス・スコット・フィッツジェラルド No.1.5◇グレート・ギャツビー◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

これからは国内外の多々ジャンルに飛び込みます。




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その人生はまるでアメリカそのものーーー激しい愛情を秘めて突き進んだ1人の男の青春と破滅の物語。

 
 
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◇グレート・ギャツビー◇ -The Great Gatsby-
スコット・フィッツジェラルド 村上春樹 訳
 
 
村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語ーー。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。
 
 
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「グレート・ギャツビー」in 村上春樹 訳です。
 
 
前回で「文豪ストレイドッグス制覇計画」は成功したのですが←、前々から村上春樹が翻訳した作品が気になっていました。そしたらその中になんと「グレート・ギャツビー」があるというじゃないですか。読むしかない。
 
 
村上春樹訳の海外文学は良くも悪くも村上春樹の癖が強いと人は言いますが、わたしは結構すんなり読めました。むしろ2度読んだ本書で「うん?」となっていたところにも納得がいったというか。合点がいったというか。
 
 
わたしは村上春樹をあまり読んだことがなく、まともに読んだことがあるのは「風の歌を聴け」と「海辺のカフカ」だけなのですが、ああー……これ確かに村上春樹が訳した本だなぁ……と思いました。特に第1章の序文、第8章でニックのギャツビーに対する最初で最後の褒め言葉とか特にそう思いました。
フィッツジェラルドのこのひと夏の物語は「風の歌を聴け」を思い出させます。
 
 
村上春樹訳の本書を読んでわたしはギャツビーが見た青空と地面の広い芝生は常に空っぽを思い出させたのかなと、ふとそう思いました。デイジーを失ったギャツビーには何もなくて、だから広くて空っぽなものを見るのが嫌で。デイジーを得るために何から何まで得ようとして。そういった獲得物で広くて空っぽなのを覆いたくなって手を伸ばして伸ばしてーーーついにその喪失に気がつかなかったのかな。と。
広くて、先が見えないのがギャツビーには耐え難かったのかなと。
 
 
 
 
あと「文豪ストレイドッグス」でも登場した「オールド・スポート」とラスト一文に感動しました。
原作者の朝霧カフカさんは村上春樹訳の「グレート・ギャツビー」から着想を得たのでしょう。このラストの文章は名文であり、名訳だと思いました。
名文に会えることはあっても、名訳に出会えることはそうないのでーーー流行り廃りと時代のある日本語だと尚更だーーーものすごく感動しました。
ああ、同じ作品を2度読みして良かった……!
 
 
「グレート・ギャツビー」でした(・∀・)/
さて、次は! 次は(*^o^*)/~! ………ぶっちゃけ何を読むのかわたしにも分かりません←え。