「ファウンデーション」が外に目を向き始める。ファウンデーションの行く先は!?
◇ファウンデーションの彼方へ・上◇
アイザック・アシモフ 岡部宏之 訳
設立から五百年、第一ファウンデーションは今、その力の絶頂にあった。野蛮な状態に逆行した周辺惑星を併合し、死にかけた帝国や恐るべき超能力を持つミュールや謎に包まれた第二ファウンデーションも打ち負かし……天才科学者セルダンがうち立てた第二帝国建設のプランは、順調に進行しているかに見えた。だが、それを信じない人物がただ一人いたのだ!
全世界のファンから絶大な支持を受ける巨匠の傑作シリーズ第四弾
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数々の惑星を併合した、ミュールも倒した、第二ファウンデーションも負かした。ファウンデーションが設立して500年。ファウンデーションは絶頂期にあった。
ーーーが、その議員トレヴィズはセルダン・プランがあまりにも正しすぎることから打ち負かした第二ファウンデーションが未だ自分たちを操っているのではないかと疑った。市長ブラノはトレビュスを拘束しつつも意見に賛成し、トレヴィスに歴史学者ペロラットと共に第二ファウンデーション探索を命じた。
ペロラットは「起源問題」を解くべく、人類発祥の惑星「地球」に興味を示していた。「地球」こそ第二ファウンデーションではーーー? と考えたトレヴィスは「ガイア」という惑星があると言われるセイシェル星区へ向かう。
一方、第二ファウンデーション。発言者ジェンディヴァルはトレビュスと同じ理由とある事件から自分たち以上の力を持った何者かの存在を垣間見る。それを探るべくジェンディヴァルはヘイムの農婦ノヴィと探索の旅へ。
第一ファウンデーションと第二ファウンデーション、二つの相反する組織が邂逅するーー!?
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「ファウンデーションの彼方へ」です(・∀・)
30余年の歳月を経てファウンデーションが帰ってまいりました←
ファウンデーションシリーズも4巻に達しました。ここから上下巻になります。
4巻は、
・勢力のピークを迎えている500年後のファウンデーション。
・議員トレヴィスの疑惑ーーーセルダン・プランがいまでも正しいことから第二ファウンデーションがまだ生きているのではないか?
・トレヴィスの拘束とブラノ市長との会談。
・かつてのトランター、今のトランター「ヘイム」の姿。
・発言者ジェンディヴァルの疑惑ーーー自分たち以上の力を持った誰かがセルダン・プランを正したのではないか?
・ペロラットによる「起源問題」と地球に関する授業。いざ「ガイア」という惑星があるセイシェル星区へ!
・ジェンディヴァルの第2の疑惑ーーーヘイム人の農夫の精神を何者かが干渉したのでは?
・セイシェル星区に降り立つトレヴィスとペロラットと思わぬ再会。
・ジェンディヴァルは助けてくれたヘイム人の農婦ノヴィと敵を探す旅へ!
……が書かれています。
ここで初めて謎だらけの第二ファウンデーションの視点から書かれた章が登場します。
謎だらけのヴェールが剥ぎ取られた感じがしてちょっとスッキリしました←
そしてファウンデーションはここで初めて外に目を向けます。
いままでファウンデーションとトランターやその周辺だけに全ての出来事や話題や謎が収まっていたのに彼らの目はなんと題名どおり、その彼方へ向けられています。
しかもトレヴィスたちは「地球」を求めています。わたしたちが住む惑星が全ての鍵を握るとは……!
どちらもセルダンによって作られながら、相反した力を持ち、闘った第一ファウンデーションと第二ファウンデーション。この両者はいつ、どんな形で逢うのでしょうか。ゾクゾクします。
本書は上巻なので「セイシェル星区でトレヴィス、再会す」で終わります。下巻はどうなるのでしょう。気になります。
というわけで下巻も乞うご期待!(*^o^*)/~