ジョン・ディクスン・カー No.24◇連続殺人事件◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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スコットランドの古城で「連続殺人事件」が起こる。

フェル博士、スコットランドにて!
 
 
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◇連続殺人事件◇ -The Case of the Constant Suicides-
ジョン・ディクスン・カー 井上一夫 訳
 
 
妖気ただようスコットランドの古城に起きた謎の死。妖怪伝説か、保険金目当ての自殺か、殺人か? 密室の死に興味をそそられて乗り込んだフェル博士の目前で、またもや起こる密室の死。伝説と駄洒落、ウィスキーとチェックの国スコットランド─怪奇と笑いのどたばた騒ぎのうちにフェル博士の解いた謎は、意外な密室トリックと、意外な動機、さらに事件そのものも意外なものだった。
 
 
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苗字も同じ、行く先も同じ。さらには~?
 
 
歴史教授のアラン・キャンベル教授はスコットランドに向かう途中の列車で運悪く学説問題で対決しているキャスリン・キャンベル教授と相部屋になってしまう。
 
 
それどころか2人は血縁関係があり、又従兄弟という関係柄だった。2人は遺産問題を抱えるキャンベル家の居城シャイラ城に向かう途中だった。
 
 
シャイラ城の主人は現在、未亡人(ただし内縁)のエルスパッド。その夫のアンガスが塔の窓から落ちて死んだのだが、その死が自殺か他殺かで遺産ーーー保険金の行く先が変わってしまうのだ。
 
 
アンガスを訪ねた謎の男、いきなり出現した犬用ケース。さらには運転手が幽霊を見たと言い、場は一気に混乱する。
 
 
しびれを切らしたアンガスの弟コーリンがくだんの塔の部屋で寝ると言い出したが、そこで第2の事件が起こった!
 
 
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「連続殺人事件」です(・∀・)
 
 
まずギデオン・フェル博士、お久しぶりです!
「震えない男」以来なので実に2ヶ月ぶりです。H.M卿とはまた別の意味で豪快なフェル博士とまたお付き合いしていきます(OvO)
 
 
さて今回の舞台はスコットランドです。英国と近いようで遠い国。いや、遠いどころか全然違う国ですね。国柄的に。
 
 
スコットランドと推理小説といえばイアン・ランキンの「リーバス警部」しか思い浮かびませんが、リーバス警部はこんなところで事件を解決しているのかと思いました←舞台、ちょっと違うけど。
 
 
スコットランドといえばウィスキーだ! ということでスコットランド産のキャンベル家自家製のウィスキーが登場します。アランたちが飲みますが、これが脳 天 ぶ っ と ぶ か と 思 う ほ ど ! ! 強烈だとか……
これをそのまま割らずに飲むのか!! 
だめだ、真似できない……わたしはスコットランドの老舗のバーには絶対入れないと思いました……
てか大の大人がウィスキーで呑んだくれて何やってんだwwwと思いましたよ。
 
 
さて、今回の事件は
自殺なら保険金が下りないの知っているのにそんなことするか? という話になり、
他殺ならどうやって殺したよ!? という話になる保険金がらみの事件です。
自殺なの他殺なの、どっち!? ということでフェル博士が登場します。今回、ビールなかったけどいいのかな(笑)
 
 
題名にひねりがないのがつまらんですが、事件そのものは面白いです。
自殺か他殺か? もさることながら理由はひねりがあってうーんと唸らされます。
てかフェル博士、その温情って一番すごくないか? 目の前でやっちゃうか!
 
 
さて語り手2人。きっかけは対立、出逢いは最悪。さらに相部屋になってしまい、同じ部屋で一夜を明かしたのが大誤解の元になったり、ドタバタです。
 
 
でもね、わたしからして見ると恋愛フラグが立ったようにしか見えないのだよ! ←生暖かい目。
特にキャスリンは途中、好意を寄せているのに。アラン、変なとこで告白するな(笑)
この2人はこれからは始終討論することになるでしょうが、いいんだよ、遠慮なく会話できてなんぼだよ!
 
 
「連続殺人事件」でした(・∀・)/
次はアシモフ、「サリーは我が恋人」です(*^o^*)/~