窮地を脱したダルザック夫妻を亡霊が付きまとう。そして明かされるルールタビーユの秘密!
Attention!! 前作「黄色い部屋の秘密」を読んだ方のみの閲覧をお勧めします。ネタバレ満載です!! 読んだ後の苦情は受け付けませんよ!!
ガストン・ルルー 日影丈吉 訳
『黄色い部屋の謎』のあの忌まわしい事件から二年ほどの後、ルールタビーユはまたもや悪夢のような事件に巻き込まれた。南仏海岸の神秘的雰囲気漂う古城砦を舞台に、次々と起こる血なまぐさい惨劇。その陰に見えかくれする亡霊の如きバルメイエの姿。奇怪な事態に敢然と立ち向かう我らがルールタビーユ! 前作でついに明かされることのなかった「黒衣婦人の香り」とは何か?
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「あの事件」から2年後。ついにダルザック氏とマチルド嬢が結婚した。しかしその結婚式の時点で不吉な予感があった。
その予感は当たった。新婚旅行中にあのバルメイエーーーラルサンの姿を新婚夫妻が目撃したのだ! ラルサン! 死んだはずなのに! かくしてルールタビーユとサンクレールは2人の元に。
しかし途中でルールタビーユは駅を降り、ある場所へ向かう。そこで明かされたのはルールタビーユが追い求める「黒衣夫人の香り」と自身の出生の秘密だった!
「黒衣夫人」の後ろには不倶戴天の敵があったーーールールタビーユは苦しみながらも新婚夫妻が待つマントンへ。そして南フランスの古城砦には何が?
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「黒衣夫人の香り」です(・∀・)
皆さん、前作「黄色い部屋の秘密」は読みましたか? そこから読まないとこの話、本当に楽しめませんよ!!
本書は「黄色い部屋の秘密」のそのまま続編です。ネタバレ満載です。
というか「黄色い部屋の秘密」で張られた伏線を本作で回収しているのでそれが分からないことには面白くないんですよ!!
あらすじ紹介からしてネタバレ満載だし、読んでいない方は今からでもまだ間に合うので引き返して「黄色い部屋の秘密」を読むことをお勧めします。
さて、本書。
ルールタビーユのとんでもない過去が明かされます。
前作の解説で密かにギリシャ神話的悲劇があるとあり、それが分かってゾッとしましたが、改めてぞっとした!!
でもルールタビーユ、可哀想に……そんな状況じゃいつのたれ死んでもおかしくなかったのに……
それを知っているからこそあのシーンでうるっとくるんです(゚ーÅ)
悪役のバルメイエことラルサン。
しつこいことこの上ないですが、はっきり言うと狂人ですね。
この狂気を持って付きまとうところがなんか「オペラ座の怪人」とダブルような……いや、一緒にしちゃだめか。ミュージカルと原作とで味が結構違うと聞きましたが、原作読まないとなんとも言えませんね。読みます、はい。
「黒衣夫人の香り」でした(・∀・)/
次こそ「爬虫類館の殺人」です(*^o^*)/~