G・K・チェスタトン No.9◇木曜の男◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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曜日で呼ばれる無政府主義者たちの奇妙な集まり、奇妙な人選。

 
 
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◇木曜の男◇ -The Man Who was Thursday-
G・K・チェスタトン 吉田健一 訳
 
 
無政府主義者の秘密結社を支配している、委員長〈日曜日〉の峻烈極まりない意志。次々と暴露される〈月曜〉〈火曜〉……の各委員の正体。 前半の奇怪至極な神秘的ムードと、後半の異様なスピードが巧みにマッチして、謎をいっそう奥深い謎へと導く。風刺と逆説と、不気味な迫力に満ちた逸品として、一世を驚倒させたブラウン神父でおなじみのチェスタトンの代表的な長編推理小説。
 
 
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詩人のサイムは同じく詩人で、無政府主義者でもあるグレゴリーに出会う。グレゴリーはサイムを曜日で呼ばれる者たちで構成される秘密結社のところに連れて行く。
 
 
いま、折しも〈木曜〉が欠員し、グレゴリーは選ばれると自信満々だったが、選ばれたのはなんと口八丁なサイムだった!
 
 
実はサイムは無政府主義を憎む警察官だったのだ。この秘密結社を崩壊させるために潜り込んだ密偵はなんとか第一の目標を果たす。
 
 
秘密結社は次の標的を定めた。サイムは止めるべき奔走するが、この秘密結社の密偵は彼だけではなかった!?
 
 
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「木曜の男」です(・∀・)
さて、これはチェスタトン氏著作の中で一番有名な長編推理小説です。
 
 
推理小説……
 
 
……
 
 
…………
 
 
………………
 
 
これ、推理小説か?
 
 
確かにそれぞれ曜日の意外な正体とか謎要素はあるけど、推理小説って言うよりはスパイ小説、いや哲学? というかはたまた政治論な気が。
 
 
推理小説って名前の、味はスパイ小説、料理の材料が哲学で、その付け合せが政治論な料理食べてる気分だよ!! ←どんな気分だ。
 
 
とにかく一言で説明できない!
 
 
それに色々なところが朧げで、あらすじにもあるように夢の中を歩いている感じです。
例えるなら「歩いている場所もよく分からず、足元を踏みしめている感触もない」夢を見ている気分です。
 
 
それに最後謎が……結局、日曜の正体は?
 
 
きっぱりすっぱり「こいつ!」って言えないし……1つは言えるけど。
しかし最後の夢から覚めた感はこの作品の終わりに相応しい気もします。
 
 
「木曜の男」でした(・∀・)/
次回、フェル博士、講義をする(*^o^*)/~!!!