メイドと女王だって、探偵をする。
◇バッキンガム宮殿の殺人◇ -Death at Buckingham Palace
C・C・ベニスン 宮脇裕子訳
エリザベス女王が使用人の死体を発見するなんてーーー居合わせたメイドのわたしは、事の真相を密かに探るよう命じられた。死んだ男は、つい先日も女王の居室近くにいたという。なぜそんな畏れおおい場所にいたのか? やがて宮殿で働く者たちの秘密が明らかに……女王陛下の小粋なメイド探偵ジェインの活躍を描く、カナダ推理作家協会賞最優秀処女長篇賞受賞作。
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父の本棚にあったのを失敬した本書。
「エマ」のヴィクトリアン・ガイドで紹介されていたのを見てからずっと読んでみたかったんです(*^.^*)
「モーリス・ルブランはどーした」とそんなこと言わずに←この本を紹介させて下さい(ノ´▽`)ノ
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きっかけは絨毯のガムと使用人に躓いた女王陛下。
バッキンガム宮殿で働くカナダ人メイド、ジェインは女王陛下と共に従僕(フットマン)ロビンの死体を発見してしまいます。
ロビンは前回も女王陛下を躓かせました。その時は病院に運ばれて事なきを得ましたがーーー?
ジェインは女王陛下の命令でロビンの死の真相を調べ始めます。そしてロビンを中心にジェインの周りの使用人たちの秘密が顕にされていく……
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ーーーというあらすじの「バッキンガム宮殿の殺人」(・∀・)
作者のMr.ベニスンは英国王室狂(フリーク)で、この話を書いたとか( ´艸`)
確かに英国ならずとも王室(特にヨーロッパ)は雑誌と新聞を賑わし、ファッションなども最先端を行く、魅力的な存在です(*゚ー゚*)
特に英国王室は良くも悪くも世間の注目を集めました。本書も92年に起こった数々のゴシップに触れられています。というかこんなに赤裸々で出版は大丈夫だったのだろうか……( ̄_ ̄ i)と疑いましたが、断りもあるし、大丈夫だったと思うことにしました| 壁 |д・)そろーり
そして特筆すべきはジェインたち使用人の個性的な面々。どんな人物たちが登場するかは書きませんが、彼らの登場が本書をより面白いものにさせています( ̄ー☆
とりあえず、この本、というかこのシリーズは面白かったので第二作、三作目も読み次第、アップします(・v・)/
そんなわけで「バッキンガム宮殿の殺人」
でした(*^o^*)/~