「三つの目」が絡める愛とミステリーのSF。
◇三つの目◇ -Les Trois Yeux-
モーリス・ルブラン 田部武光訳
ある日、実験室の壁に現れた"三つの目"。トラファルガーの闘い、モンゴルフィエ兄弟の気球飛行など、歴史的様々な光景を、信じがたい鮮明さで映し出すそれの正体は、一体何なのか？ 人々の思惑をはらんで、事態は複雑な様相を呈するが、やがて判明した真相は、それらすべてを一掃するに足るものだった！ ミステリ風SFの傑作、ここに登場！
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「三つの目」です(・∀・)
今まで冒険と恋愛とミステリーが主体だったムッシュー・モーリス・ルブランの小説ですが、今回はなんとSF！
果たしてどんな話なんでしょう？？
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主人公ヴィクトリアンの伯父さんは発明家。ある日の秋、その伯父ノエルは尋常じゃない姿でヴィクトリアンの前に現れます。ヴィクトリアンは心配するが、ノエルは《三つの三角円》を見せるだけで多くを語りません。
再びヴィクトリアンはノエルのところへ。彼は見せます。《三つの三角円》ーーー生きている目のようなものを。その目が映したトラファルガーの闘い、モンゴルフィエ兄弟の気球飛行、そしてノエルの息子の死を！
19世紀に流行った魔術幻燈とは似ても似つかない、かといって映画とも断言できない、この不思議な歴史的過去を映し出す三つの目は何なのか？
ノエルはこの発明を大いに利用しようと考える反面、この発明を盗まれるのでは？ と用心していました。果たしてヴィクトリアンに手紙を送った後、ノエルは何者かに殺され、三つの目を映し出す化学公式は奪われてしまう……
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というのが、この話の概要です_φ(･v･/
SFって言うと、
天体とか宇宙人とかはたまた異世界とかに足を突っ込む分野ですが、わたしは最初、
SFが絡んだミステリーだと思っていました。
でも違います。
あくまでもミステリーの風が少し吹いているだけで、
主体はSFなのです！
SF！！(しつこい)
なのでノエル伯父が残した三つの目の謎とヴィクトリアンと叔父の代子ベランジェールの関係にわくわくしましょう♪( ´▽｀)
「三つの目」がミステリー風SFと言えるなら次作「ノー・マンズ・ランド」もそうだと言えるかもしれません(*^o^*)/~