訪問者は美しい女と電話。
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◇バール・イ・ヴァ荘◇ -La Barre-Y-Va-
モーリス・ルブラン 井上勇訳
ラウール・ダヴナックが深夜の自宅に帰り着いたとき、玄関にはすでに灯りが灯り、あでやかな一人の女性が待っていた。そこへ電話のベルが鳴り、相手はラウールの名をリュパンと言い当てた。それは青年刑事ベシゥーであった。難事件をかかえた彼はリュパンの名を思い出し、援助を懇請してきたのである。翌る朝、早速リュパンは彼と組んでその事件を手がけることになった。《バール・イ・ヴァ荘》の持ち主の遺言の謎。たてつづきに不可解な事件が発生してゆくなかで、リュパンは窮地に立たされ、事態を解明できないままに危機をむかえるに至った。
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「バール・イ・ヴァ荘」です(・∀・)
ラウールはある日劇場に行って、気分のいい中、我が家に帰ってきました。すると自宅にはもう灯りが。
「おかしいな、消し忘れたかな?」
と思ってドアを開けるとそこには美しい女の幽霊が……
ラウールが気軽に幽霊……じゃなくて、訪問者の女に質問するところに電話が。その相手はラウールのことをまるで100年の知己のように話しかけます。それもそのはず、電話相手は「バーネット探偵社」と「謎の家」で時には協力、時には敵対、常におちょくっていた(←ひどい)あのベシゥー警部なのだから(´∀`)
彼は助けを求めてきました。訪問者の女カトリーヌと同じように。果たしてカトリーヌはベシゥーが抱える難事件の関係者でした。かくしてラウールは難事件の現場、バール・イ・ヴァ荘に赴くが、そこではどんどん不可解な事件が起こる……
バール・イ・ヴァ荘には何が? そして(あらすじにもある)遺言の謎とは、秘密とは?
感想☟
「あっ! へえええ(OvO)!!」
素直に「そうだったのか!」と感嘆できる謎解きでした(°∀°)b 謎解きもシンプルで分かりやすく、かつ巧妙でうーんと唸らされました(OvO) 個人的にはこれ、好きです(*^.^*)
エピローグのほろ苦ーいから、ほとんどやけっぱちな逃亡劇に変わるのも好きです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
「バール・イ・ヴァ荘」でした(・∀・)/
次は「ジェリコ公爵」です(*^o^*)/~