伝統工芸 京唐紙を使った綴葉装のノート | ryoko’s 手製本ジャーナル

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2019/11- 西宮

最近和装本作りが楽しいです。
表紙に芯を入れないので、工程が少なく気軽にできるのがいい。


今回は綴葉装(てっちょうそう)のノート。
秋に京唐紙のワークショップに行った際に、買っておいた唐紙を贅沢に使ってみます。

贅沢に、とは京唐紙が高いから💦
伝統工芸の紙ですからね。失敗できない。


本文と表紙を用意。
本文紙はスケッチブック用紙を使っています。

第一折丁に表紙の紙を貼り付けます。

表紙の端を折り込んでおきます。これは後で見返しを貼る時に処理します。

本文紙に綴じ穴をあけます。

今回は絹穴糸2本取りで綴じています。
絹糸はやっぱり、艶があっていいですね。色味も和にしっくり。糸選びが楽しい。

針は4本同時に使います。


綴じ終了。糸端はこんな風に長く残して終わります。それもまた和装本ならではなのかな、新鮮。

洋製本のコプティック製本にも似ている。

次は見返し貼り。
それぞれ紙を用意して、

貼り付け。

芯が入って無いため、紙がよれてしまうので、手早く作業。

完成。





見た目は地味というか、綴じ糸が見えず表紙だけなので、インパクトが弱いけれど、表紙用紙の個性を引き立てる製本かと思います。

そして、何より書きやすい!
完全にフラットに開くので、ストレスフリー。その点すごく気に入って使っています。


綴葉装はこの本から学びました。
製本をされている方には有名な本かと思いますが、ご紹介。今は中古で買えますね。

写真が多くて分かりやすいです。
私は当時の放送を録画したモノも大切に取ってあります。


今回完成したノートはminneで販売中です
今、海外には行けませんが、外国人へのお土産に喜ばれるかと思います。
よろしくお願いします。