世代の甘え/昭和出版残侠伝 | できれば本に埋もれて眠りたい

世代の甘え/昭和出版残侠伝

昭和出版残侠伝
嵐山光三郎


昭和出版残侠伝/嵐山 光三郎
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嵐山光三郎が、自分の上司の後を追って平凡社をやめて、学研関係会社から雑誌「ドリブ」を創刊するまでの話です。

当時の出版状況と雑誌を創刊するというのは、こういうことか、というのが得意の昭和軽薄体に近い形で書かれており、バブルの香りが懐かしくなるような内容です。

嵐山光三郎版「本の雑誌血風録」といったところでしょうか。

退社、新雑誌創刊、と面白くないわけはないのですが、水滸伝をきどった『「仁義礼編集屋兄弟」の八文字を見た夜・・・』など、この世代の南伸坊や嵐山光三郎のたまに文章に垣間見れる、軽いけど分かってこういうことやっているんだよ、教養はあるんだよ、的な部分がどうも肌に合いません。

これは世代的なものもあるのでは、というぐらいに。
なんだかしたり顔でやっている割には、たいしたことをやっていなくて、でもそれはさらに旧世代のたいしたことに対するアンチテーゼだったりするわけですね。
そんなややこしいものを、同時代以外に求めるな、という感じです。
私だけでしょうか。

ま、私自身が圧倒的な知識差を感じて、なお相手がお茶らけているのを耐えられない、ということでしょう。
未熟な証拠です。

しかし「文人暴食 」みたいなストレートなものは面白いんですよね。