【今だから見せることができる写真】
息子が不登校になって間もない頃の写真です。
この時は、小学校へ少しずつ慣れようと放課後に教室にいる時の写真です。
放課後なら人がいないから安心して行くことができる。
嫌な子もいない。
嫌な思いをすることもない。
会うのは担任の先生だけ。
そんな安心感から通っていた日々がありました。
息子が不登校になってから決めたことがあって
息子の居場所を探すということ。
当時は、その居場所は学校じゃなくてもいいと思っていて
むしろ、学校以外での居場所を探していました。
今もですが、当時も担任の先生が理解して下さり、息子の為に愛をもってサポートして下さいました。
そのおかげもあり、学校での居場所も見つかり、今では自分のペースで通うことができています。
クラスには入れません。
少人数クラスで先生のあたたかい見守りの中で友達との関わりを学んでいます。
勉強も不登校になった2年生の冬からしていません。
タブレットで自分の好きな科目を1学年下の教材でしています。
長かったような短かったような
そんな日々でした。
今では、息子も大きくなり靴のサイズは私をぬいて、そろそろ背もぬかれそうです。
この写真の時期から私は、息子を通して深い愛と学びの日々を過ごしてきました。
不登校という形で私に何を見せてくれようとしてるのかということを沢山感じてきました。
現実的なサポートと同時に、息子を通して自分の在り方を見つめ、自分と向き合い続けてきました。
不登校という他の子とは違う状況になり、当たり前だと思っていた『学校に通うこと』が当たり前ではなくなり、学校に行かない選択をする生き方を知りました。
息子が見せてくれた世界は素晴らしいものでした。
私の偏った価値観や考え方を変えてくれたのです。
そして私が自分と向き合い強くなるたびに息子も同じように成長していきました。
まったく意見を言えなかった私が自分と向き合い自分の思いを伝えることができるようになったら
息子も同じように人に思いを伝えることができるようになりました。
前は、何か言われたら影に隠れたり逃げたりしていたのに今は、苦手だった友達に自分の思いをはっきり伝えるようになりました。
そんな様子を先生から聞いていたら
必ず私が同じように人に伝えられるようになっているという事実。
それが、親の生き方で子供が影響されるという証明だなと感じます。
やっぱり子供をどうこうしようとする前に、親である私の生き方を見ていく方が子供が変わっていくという事実に何度もつきあたります。
だからいつも不登校の話をする時は
子供じゃなくてお母さん自身が一番のネックだよとお伝えしています。
ちゃんと現実的なサポートもしたうえで、自分自身と向き合い、苦しいなと感じている心をみていく。
早く学校へ行ってほしい。
みんなと同じようになってほしい。
そんなふうに思い、イライラしちゃうことあるかもしれません。
もうあんまり思い出せないくらい薄い記憶ですが、私も過去に少し思っていたかも。
そのイライラで子供にあたってしまったり
お母さんが学校へ行ってくれないと悩んだり
とても落ち込んで家の中がしんどくなったり
この子はこの先ちゃんと生きていけるんだろうかと悩んだり
そいうい悩みって
『~でなけばいけない』
と思って生きてきたから出てくるんだと思うんです。
子供が不登校になってしまったら
だいたいその親の課題は、
自分が思っていた価値観を変えていくというテーマがあると思ってます。
だって学校へ行くことが当たり前だと思い込みながら学校へ行くことができない子供のサポートをするって心がおれそうになるし
その思いを子供にぶつければぶつけるほど、子供と心の距離が離れていくことになります。
そんなことを繰り返しながらある日、はっと気づくんです。
これじゃいけないと。
私が変わらないといけないって。
そうして少しずつ、少しずつ、自分の価値観を見直し、変えていくんです。
学校へ行かなくていいよと心の底から思ってなくても子供に口に出して伝えてみたりする。
少しずつ、少しずつ、子供の心に寄り添う方向へとシフトするようになります。
もっと深く感じるようになってきた人は、子供に寄り添っていると思っていたけど、自分の心にも寄り添うことをしているのかもしれないと気づきます。
そして、心から学校へ行かなくてもいいよと思えた時には、自分が今まで常識だと思っていたことにしばられなくなり、お母さん自身も『~でなければならない』という心の重荷を下ろすことができ、本当の自分で生きられるようになる。
今まで私は苦しい生き方をしていたんだなって気づき、楽しく生きれるようになる。
私は、不登校の子がくれる最高のプレゼントの1つがこれだと思っています。
『学校へ行きたくない』と言えたり、態度に出せる子はとても素晴らしい子です。
辛いところには行きたくないと自分の意志をちゃんと伝えることができる子だから。
そして、伝えることができる家庭環境を作ったのはお母さんであるあなた。
素敵な子育てをしてきた証がこんなふうにちゃんとあります。
なぜなら私自身が学校が辛いのに学校へ行き続ける選択をした子供だったからです。
母に精一杯うったえても理解してもらえなかったからあきらめて学校へ行き、誰よりみんなで同じである生き方であることを望んだ子供だったからです。
だから息子の選択を見た時になんとか学校へ通わせようとしたけど、すぐに思いました。
あんな地獄なような思いをして行く場所なんて
行く必要ないって。
学校とは違う居場所を見つける。
それが親としての私ができるサポートだって。
そして今でも息子のサポートをし続けています。
超絶に敏感でカメのような歩みだから大変なこともあるけど、息子とのこの日々がどれだけ自分を強くして、本来の自分で生きれるようになれたことか。
どんなに長くかかっても
他の子とは違う歩みでも
お母さんは、あなたが花開く時を信じている。
子供を信じています。
私が私のことを信じています。
だから日々のサポートが上手くいかなくて、未来を不安に思うことがあったとしても
すぐに薄れて、そうだった!絶対に大丈夫だったんよ!って思い出します。
不登校の子をもつお母さん、不安になるのは当たり前だよ。
誰も教えてくれなくて、手探りで探していく道だから。
不安が出てきて当たり前だと思う。
大丈夫、こんなこと書いてる私も同じです。
私は、その不安ごと受け入れて、当たり前だよねー、誰も道教えてくれないんだからさー、とか思いながら進んでます。
そのうち、心が図太くなって強くなってくるよ(^^)
うちの息子、超絶に敏感なんです。
サポート、気配り、心配りがとても必要です。
時々疲れちゃうこともあるけれど、それでも日々充実して息子に感謝と思えるのは
息子から不登校を通して
生きずらさを通して
教えてくれたことが沢山、沢山あったからです。
きっと息子が普通に学校へ行ってたら
私はずっと『~しなければいけない』という苦しく辛い価値観に囚われたまま生きていました。
だから私は、子供が不登校になる前よりもなった後の方が幸せなのです。
この投稿が同じような境遇の方に届きますように。
大丈夫。
うちの子、すごい敏感だけど、毎日笑顔だよ。
幸せそうだよ。
私が笑ってるから、息子も笑ってる。
学校へ行きたくないと言ってから3年。
正直、不安じゃなかったの?と旦那さんに聞いたら
『愛子が大丈夫よーって言ってたし、スマイルくんが笑顔じゃけー、笑ってるからこれでいいんだと思ったよ』
って言葉を聞いた時に、やっぱり私次第なんだとおもいました。
『もしも私が学校へ行かせないといけないって方針だったらそうなってた?』
と聞いたら、うんと頷きました。
最初は、うちの旦那さんも学校へ行かせないとっていう考えだったけど、私がそうじゃないことを伝えて
息子の様子を見て受け入れてくれました。
そんな選択を受け入れた旦那さんの人生も変わってきています。
余談ですが、これを書くと旦那さん、理解あっていいなーと思われるかもですが、
違うのよー。
不登校のこととは、別件で私に対して無理解な人だったから
そこととことん向き合って、旦那さんと沢山向き合った結果、学校へ行かない選択のことを受け入れてくれました。
旦那さんとも息子とも自分とも向き合い続けてきた結果、今があります(^^)