宿題は学校で済ます | 想いが伝わる本を書くブログ

想いが伝わる本を書くブログ

武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

建築家の安藤忠雄は
祖母のもとで育った。

祖母は根っからの大阪の商売人で
非常に合理的だったという。

合理的過ぎると思えることもあったが

「宿題は全部学校で済ませてこい」

と。

安藤少年は、その言いつけを守り、
授業が終わると
すぐ学校で宿題を済ませた。

教科書も学校に
置きっぱなしであるが、
学校に置いているのだから、
教科書を忘れることもない。

おかげで、学校から帰ってくれば、
あとは遊びの時間である。

先生に

「安藤はなぜ、
 家で宿題をせえへんのか」

と注意はされたが、

「本を持って帰って
 また持っていくのは不合理」

と思う身勝手な子どもに
先生もかなり困ったらしい。

(安藤忠雄「仕事をつくる 私の履歴書」、日本経済新聞出版社)