ライフラインが切断されても、ラジオの電波は届く | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

ラジオは
「身体性を規制しないメディア」
といわれている。

「映像は、
見るために身体性を規制します。
スマホでも、手に持っていなければ
ならない。

部屋の片付けも、
TVをつけると捗(はかど)らないが
ラジオをつけると体が動き始める」

ニッポン放送の人気アナウンサー
吉田尚記氏はいう。

テレビは最大公約数的。
ネットは玉石混交。
ラジオは、パーソナリティーにより、
一定の見識を通したメディア。

ラジオは、90年代にインターネット
の台頭により、聴取率が下降。
冬の時代を迎えた。
それが、再び注目される。
3.11の震災の時だった。

ライフラインが切断されても、
ラジオの電波は届き、命綱になる。

ラジオ福島の元編成局長は、

「薬がない、誰か。
 ガソリンがない、誰か。
 そんな連携の中継点になった」

という。

テレビは、被災地の情報を
被災地外に向けて発信している。

ラジオは、被災者に向けて
必要な情報を発信できる。
リスナーに寄り添いコミュニティーに
根付く特質がある。

「ラジオはなくなる」
といわれ続けながら、なくならない。

ラジオには“何か”がある。

(アエラ 2016.3.14、ラジオはいま生まれ直す)