低い視線で書く | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

写真家の皆越ようせい氏は、
ミミズやダンゴムシなどの土壌動物を
撮り続けている。
子どもたちのために土壌動物の観察会
を開き、公園の落葉の積もるところで
腹ばいになって説明をしている。

「視線を低くしてはじめて、
見えてくるものがある」

皆越が道端でミミズを撮影している時
幼児が覗き込んできた。
母親が「汚いよ」と去ろうとした。
思わず、
「汚いといいますけど、
この連中は汚いのを
浄化してくれているんですよ」
と。

皆越氏は

「ものごとを上からばかり見ないで、
ときには這いつくばって見る。
かっこう悪くても視線を低くすると
別の世界が見えてくるのです」

という。

(「文章のみがき方」辰濃和男、岩波新書)