伊藤忠を4千億円の不良債権から
蘇えらせた元社長の丹羽宇一郎は、
2002年、不祥事でブランドが
失墜した雪印に出資を決めた。
丹羽氏は
「経営の要は「人と技術」です。
雪印にはそれがあった。
以前から付き合いがありましたから
それを承知していました。
もちろん軌道に乗るまで
いろいろあるかもしれません。
企業は何十年単位で見るべきもの。
株価もいずれ何倍になるでしょう。
雪印は必ず再生すると確信している」
と語った。
「確信というのは、
周りから狂っていると思われるほどの
信念に裏打ちされたものです。
周りがどんなに叩いて来ようと、
断固として信念を曲げない。
私は、
『狂いに似た確信』
といっています。
それほど強固な意志でなければ、
周りはついてこないのです」
(「人は仕事で磨かれる 丹羽宇一郎 伊藤忠、文藝春秋)