「『信じて任せる』
ということが最も難しい」
とディー・エヌ・エーの南場智子氏は
いう。
「社長の守安功は強いリーダーで
一見何でも自分で決めてしまいそうな
印象を与えるが、実は
『任せる勇気』
が抜きん出て強い。
守安に意見をしたときも
「その件は今、誰々に任せていて、
〇週間後に提案が出てきます」
と言われることが多い。
他の案件でも、若い社員に
「〇〇どうするか考えて。
1カ月後に聞かせて」
と丸投げのように任せたが、
1カ月後、新たな戦略が動き出した。
最先端の部門だけでなく、
どの部門も『目的単位』で任される。
このような任せる勇気が
活気の源ではないだろうか。
どの部門を覗いても、
『俺がオーナー』『私がオーナー』
と皆の背中から聞こえそうな雰囲気で
少し吹き出しそうになる」
(不格好経営 南場智子 ディー・エヌ・エー 日本経済新聞出版社)