「お店に入ってみて、
値段が高いか安いかは、
入ってみなければわからないが、
仕事の良し悪しは、
外見からも伺うことができる」
料理人の道場六三郎氏はいう。
「僕は、飛び込みで料理屋に
入ることがよくあります。
いい店は外見からも分かります。
寿司屋なら、
路地や玄関先に水が打ってあって、
のれんにパリッと糊が効いている。
客を受け入れる準備が
すべてできているということだから、
仕事の内容もたいていはいい。
悪い店は、軒先に発砲スチロールが
店先に置きっぱなしになっている。
いい加減な仕事ぶりが、
店の外にまで現れている。
「やっぱり、入って失敗だったな」
と思うことが多い」
(伸びる男とダメな男はすぐわかる 道場六三郎 新講社)