課題図書「芸人最強社会ニッポン」太田省一著(朝日新聞出版/朝日新書575)
参考図書「たくらむ技術」加地倫三著(新潮社/新潮新書501)
いや~、「芸人版キャノンボール2016夏」(TBS、8月24日水曜日「水トク!」枠にて放送)、は、久々に笑わせて頂きましたし、2016年の中で良質なバラエティ番組1位ではないだろうか。元ネタは、人気AV作品なのだが、おぎやはぎさんや、有吉弘行さんが醸し出すゲス感も程よいバランスで、ロンドンブーツチームの優勝で、結局、田村淳さんの能力の素晴らしさ(SNSを駆使した戦い)を賛美し、3時間の番組が終わる。
そして、あの、一部の相には大ウケしていた、「クイズ・スター名鑑」(「クイズ・タレント名鑑)の復活の発表! 血が騒ぎましたね。まだ、日曜夜7時台か8時台なのかは分からないですが、あの伝説の番組が帰ってくる。
そこで、この課題図書をピックアップしたい。今や、芸能人、特にお笑い芸人が帯のニュース・報道番組の司会・コメンテーターをすることは当たり前の2016年のマスコミである。当著では、「アメトー―ク!」がそのきっかけになったと主張している。人を笑わせるだけが芸人だけではない。特定の分野に、たけている。特定の主義がある。趣味や支持するアーティスト・アニメがある。それが、「◯◯芸人」の括りとして60分の番組を構成している。特に、読書芸人の又吉直樹さんがその例であろう(そのプロデューサーの加地倫三さんの著書も参考に)。
やや、硬派になってしまった芸人界(「スッキリ」MCの加藤浩次さんを筆頭とし、又吉直樹さんも「NEWSZERO」も不定期キャスターとなる、芥川賞受賞者とは言うまでも無い)。そんな、インテリさを醸し出している芸人界を、「クイズ・スター名鑑」という超ゲスな番組で、更に、芸人界をひっくかえしてほしい。多分、その思いを、田村淳さんが一番感じているだろう。「タレント名鑑」終了後の2012年春から、「知りたがり!」(第2期、昼時代)のキャスターで、大コケした経験が、あのゲス番組復活までの充電期間に充てられたのであろう。
「ロンドンハーツ」も金曜日に移動して大苦戦、「アメトー―ク!」もネタのマンネリ化(パクリたい芸人)と、テレ朝2大看板の加地倫三さんの番組が苦戦する中、赤坂TBSで、ロンブー・FUJIWARA・おぎやはぎ・有吉のゲス芸人が、どう日曜日に大暴れするのかを、この著書と共に思い起こし、わくわくしている夜であります。