アルベルト・ザッケローニ『ザッケローニの哲学』のまとめ | 朝礼・商談・接待のネタ帳!ビジネス書を超読み解く

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いつも仕事が忙しいビジネスパーソンへ。本を読む時間のない人向けとして私が読んだビジネス書を解説をしています。


※要旨

・結果を出すことが重要なのは分かる。
たしかに、結果はチームのまとまりを強固にする基本的な要素だ。
しかし、結果を出すのは、いいゲームと通してでなければならない。

・ある真理を完全に理解し、その真理は私にとって大切なものだ。
それは、練習には全身全霊をささげ、粘り強く取り組まなければならないということ。

・ザッケローニは、若くして病気と怪我をして、サッカー選手としてのキャリアを終わらせた。
その後、夏は父親のペンションを手伝い、冬には保険代理店業を行っていた。
保険代理店業は、10年続いたが、サッカーへの情熱は消えなかった。

・あらゆる機会を使って私は伝えたい。
いくら優れた足を持っていても、それだけでは一流選手になれないのだ。
頭も必要不可欠な要素であり、それを自分自身で育てようとしなければ、選手が成長することは決してない。

・どんな失意も経験が冷静にさせてくれる。

・自分たちのプレーを貫け。

・不安と疑念を乗り越えるために役立つのは大きな忍耐力であり、トラウマを作り出すことなく選手たちの意欲を高めてくれるような適切なチャンスが訪れるのを待たなければならない。

・大きな試合において重要なのは、テクニック、戦術、コンディションだけではない。
心理的なプレッシャーも大きく関わってくるのだ。

・日々、成長していくことにこそ、価値がある。

・ミランの監督をしていたとき、ベテラン選手の行動には頭が下がる思いだった。
口数は少ないけれど、行動でチームに模範を示してくれたベテラン選手抜きには、優勝は語れない。ロッシ、アルベルティーニ、コスタクルタなどは練習場に真っ先に到着し、一番最後に去るんですよ。若い選手の手本になってくれました。

・昔は本当にたくさんのゲームを見た。
イタリア国内の全チームのレギュラーメンバーを暗記していたくらい。
テレビはボールのある場所しか映しません。
私はボールのないところで選手がどういう動きをしているかが見たい。

・シンプルさと控えめさ、そして、たとえビッグクラブだろうと、それこそベルルスコーニが相手だろうと、決して自分の信念を曲げない強情さ。
これがザッケローニの最大の武器ではないだろうか。

・ザッケローニはサッカーに対して常に真摯に接している。
これだけ真面目にサッカーと付き合い続けている人間は、サッカー界広しといえども、そうは見当たらない。
「仕事はサッカーの監督、趣味はサッカーの監督」と公言するザッケローニが、果たして日本代表をどのような高みに導いてくれるのか。