「アップル、グーグル、マイクロソフト」岡嶋裕史 | 読書の迷宮

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「アップル、グーグル、マイクロソフト」岡嶋裕史
アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ (光文社新書)/岡嶋 裕史
¥777
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「アップル、グーグル、マイクロソフト」岡嶋裕史(著)
光文社新書/定価:本体740円+税)
2010年03月20日初版1刷発行

面白度:7点/10点

 中古で購入。

 副題に「クラウド、携帯端末戦争のゆくえ」とあるように、アップル、グーグル、マイクロソフトのクラウドと携帯端末の戦略を描く部分が中心です。

本としては、いきなり専門的な面が描かれているので、全く専門知識が無い人には難しいと思います。文章的にも理系の人が書く文章のような、分かりづらさが少し残っていたので、その点で面白度を少しマイナスにしました。

内容に関してはかなり面白かったです。

かつては「パソコン」そして「ウィンドウズ」がメインとなっていました。インテルのチップが入ったパソコンを売る、寡占状態のウィンドウズをOSとして売る、そのウィンドウズにインターネット・エクスプローラーがゴリ押しのように付いてきたり、オフィスを高い値段でバージョンアップしたりと、マイクロソフトには辟易しながらも、「それが市場を席巻しているから」って理由だけで使ってきた気がします。

ところが、今は「クラウド」と称してOSやアプリケーション、データなどをネットの「向こう側」に置いておく概念が中心になりつつあります。
その際、パソコンはあくまでも「ネットに接続する機械」でしかなく、マイクロソフトのウィンドウズに頼らずとも、下手をすればスマートフォンでも役にたってしまうわけです。

そうなってくると、ネットの世界を制する者と、そのネットへの一番簡便な接続機器である携帯端末を制する者が世界を制するわけです。

 かつてOSで席巻したマイクロソフトでも、今はどうもグーグルなどに比べて分が悪いようです。

グーグルは検索を中心に世界中からデータを集める事を目指し、それを商売にしてきました。そこからアップルのiTunesのようなストアでの課金にどうやって目指すか?が問題のようです。

一方、アップルはiPhoneやiPadで爆発的な人気を獲得し、パソコンの分野はあくまでも趣味の「好き者」が買えば良いってレベルになっているように感じます。iTunesを中心にして、楽曲やアプリを売る事によって儲けています。
ここには、マイクロソフトやグーグルのようなネットを中心にしてクラウドを置く感覚は薄い気がします。

マイクロソフトは、どうしても巨大企業って点でアップルのようなスマートな機器がつくりにくく、重厚長大な機器を作ってしまいがちのようです。携帯音楽プレーヤーでも携帯端末でも、どうもマイクロソフトと言うと「オヤジ臭い」って感じで、若者が飛びつく爽やかさとおしゃれさに無縁な感じです。

日本もこれに近くて、どうも多機能を搭載してしまう携帯電話と同じで、シンプルかつスマートな機器はできにくいようです。

あと、日本がリードして世界を席巻するクラウドは作れないのか?って感じもします。
文中にもありましたが、クラウドでトップレベルにつくには「規模」が必要です。それも日本のトップが持つ規模の10倍、100倍は必要なのでは?との事。

こうなると、日本はそれに「便乗」したかたちで発達するしか無いのかも知れませんね。