おそらく

妻が 怒っても 

悲しんでも 反省しても


不倫夫には ウザいだけ だろう



夫だって

不倫が 悪いことぐらい

分かっているのだ


バレたら

一生 許されないだろう と

一番 思っているのは 

当の本人だ と思う



だから


そんな 激しい怒りを

自分に対して 感じている人から

どんな対応を されても


警戒し


気持ちの弱い人 ほど

相手を 思いやる余裕などなく


自分の身を守ること しか

考えられなくなるのかもしれない








私は

夫の 職場不倫 を

責めて

夫に 怒鳴られてからは


夫のことが 分からなくなり


不倫について

あまり 踏み込んだことを

夫に 言えなくなってしまった




何より

不倫相手は「 家族より大事 」

と 言われたのが ショックで


気力が なくなり



夫は 

私より 不倫相手の女性と 

心が 通じ合っており

本気 (誠実な思い) なのだろう と


女性では ありがちな

妄想をして


( …誠実なわけがない )



それが 夫の本心ならば

仕方がないこと 

心は縛れない と 思ったのだ







結局

その後 夫は


不倫しながら

普通に 毎日帰宅して

(最初は帰りづらかっただろう)


私が作った夕食を とり

私の隣で 寝る



不倫の証拠のような物 を

目にすることも あり

もちろん

わだかまりは あるが


いたって普通な生活が 続いた

( 恒例の家族旅行も 

  例年通り 夫の企画だ )





そして

発覚から一年が 経った頃



突然 

夫から


「 転勤の希望を出すことにした 」

と 言われた








夫は …

離婚する気が ないんだな


と 思った






私が 口にしなければ

不倫など なかったかのように

ふるまう夫



以前は 私以上に

不倫している人を 軽蔑し 

非難していた 夫にとっても


不倫は ゲスのやる

恥ずかしいこと という 

認識なのだろう



いつまでたっても

日陰から 出されることのない

不倫女性は


誰にも ゲスと思われたくない

夫にとって 


隠しておきたい

恥ずかしい存在 なのだ

(そういう存在として

 いてくれてこそ大切なのだと思う)





私は

時が経つほど



不倫を 咎められ

謝るどころか

私を 怒鳴りつけた夫の言動は


何一つ

申し開きできることのない状況 で

(夫はその前の不倫では 平謝りし

 反省の姿勢を示していた…)


追い詰められた末の 暴挙であり


逆ギレ以外の

なにものでもなく


ただただ

責められたくない


私を 黙らせたい

一心だったのだろう 

と 思うようになった

(怖かったんだろうね)




不倫の発覚 という

あまりの状況 に


サレてた方は

当然 パニックに陥るが

シタ方も

かなり 動揺するものだろう



けれど 

そんな時こそ

人間性が 試されるのだ


(ふらふら 欲に負けて

不倫を 繰り返している時点で 

人間性もなにもあったもんじゃないが)







当時は

分からなかった 夫の気持ち





今なら 断言できる






周りを 混乱させる

不倫者の

まるで 人が変わったような

感情的で 極端な 言動の 

ほとんどは


    

  保身 です。