夫と 付き合うようになった頃

年上で 堂々とした印象の夫から 

私の好きなところ として

すごく心配してくれそうだ

と言われ 驚いたことがある


そして 親しくなってから 

ずっと 夫に感じている

自己憐憫 感

(たしかに 育った環境は

キツいところがあったと思う…)



つまり 夫は

かまってちゃん なのだ




特権意識のある家 で

それは虐待ではないか と思われる

偏ったしつけを受けてきた 夫は

大真面目な人ではあるが

ちょっと 非常識 なところがある



夫は 女のことを

頼めば 何でもやってくれる

友達か 知り合いくらいに

思っているのだろうか

( バカじゃないの )




その女は 勝ち気で 
生意気で 口うるさくて


…だけど

不倫中 夫のことばかり考え

心配し 世話を焼いてくれたのだろう


別れたくないと しがみついてくる

絶対 自分を見限ることがない

と思える女は 夫にとって

嬉しい存在だったのだろう



夫は 経営への不安で

追い詰められ 弱っている自分に


自信を 回復させてくれる


自分が 優位に立てる相手を

欲したのかもしれない と思った






そして 夫からの連絡を 

女はどう思ったのだろう と考える



劣等感の高さからなのか

高圧的な言動の この二人は


お互いに お互いを見捨てる可能性

を チラつかせながら

脅し合い 支配し合い

バランスが保たれていたのだと思う

(夫と義母の関係に酷似 と感じる)


人の顔色や言葉に 翻弄されやすく

良く思われたい気持ちの強い 夫は

不倫中 家族よりも女の意向を優先し

尋常ではない マメさで

( おそらく 文句を言われぬように 

 そして 女から見放されぬように )

女に 尽くしていた


そして女は 

そんな夫の言動から 自分への思いを

ある程度は 信じていたのだろう

将来は結婚し 共同経営者として

夫を支え続ける つもりだったらしい



それが

突然 関係を切られ

2年以上が 経過し

夫に対する思いなど 

もはや 微塵も

残っていなかったのかもしれない



…だとしても


連絡してくるのは 

まだ 自分に気があるからだろう


困った時に 頼ってくるなんて

妻には 頼れないのか

不倫したことが 原因で

夫婦関係が 悪化しているのか


未だに 自分は信頼され

必要とされているなんて

そんな自分は 夫にとって

やはり 癒しの存在で

唯一の心の支え なのかもしれない 


…と 思われても当然のことと思う





けれど


夫は 別れた女に

女が喜ぶような言葉を 言ったり

生活費などを 渡す

(それも最低だけど) わけでもなく


再び 急に現れ

女の自分への好意を あてにして

ただ 甘ったれているだけなのだから


気持ちがある とか

まして 愛とか ではなく


これは 利用 というものだろう





その人とは もう関わりたくない

怖くて嫌だ と言っていたのに

と聞くと

顔を見たり 声を聞いたりは

嫌だけど

メールで 文字のやり取りだけだから

それぐらいだったら…と思った

と 夫は答えた






女から送られてきたメールは

何かの資料からの引用?

を 集めたような文章で

項目ごとに 分類までしている


夫は こんなには頼んでいない

らしいのだが


数年前に 半狂乱で怒鳴ったり

待ち伏せしたりしていた女に

これを やらせたのか…









過去の自分が 恥ずかしい

少しでも マシな人間になりたい

と 言っていた


夫よ…  



いったい 何をしているの?