20年ほど前のこと

夫の不倫シーズン3 で 夫は

憤慨した私に 女と別れるよう言われ

「 不倫相手の方が大事だ 」 と

鬼の形相で 言い放った



今にしてみれば

夫は 始まったばかりで

いい感じに盛り上がっていた不倫

を とりあげられたくなくて

逆ギレしたのだろう と思えるが


その時の光景 言葉は ずっと

私の心に 暗い影を落とし続け


その後

離婚を 言い出すわけでもなく

家で 何事もなかったかのように

過ごす夫が 何を考えているのか

理解できなかった




刺激的な 不倫の恋愛ごっこ や

家庭では望めないスケベな遊び の 

誘惑は魅惑的で

不倫は 中毒性があるらしい


夫の不倫は

いつの間にか シーズン3 が終了し

いつの間にか シーズン4 が始まっていた



不倫するような男と結婚したのだ と

半ば 諦めかげんでいるものの

夫の 怪しい行動が

目につくようになると

ショックは大きく やはり腹立たしい


不倫相手に

相当 入れ込んでいるのだろうか

離婚した方が良いのだろうか と

考えあぐね


夫と 話をしようとしても

夫は 頑として 不倫を認めず

はぐらかされるばかり



さすがに ウンザリして

次第に 私は

夫の顔を見るのも 嫌になり

態度は よそよそしくなり

夫が 外出する時には

「本当にマメだね」と嫌味を言ったり

夫の帰宅時に 玄関の灯りを

点けることも しなくなってしまった




…しかし それなのに

当の不倫夫は シーズン4 の不倫が

バレているとも 思っておらず

(不倫人間は 人をバカにした

自分に都合の良い思考回路になっている)


私の 精一杯の

夫への反発にも そう気付くことなく

( 少し嫌われてる?と思ったそう)



そして なんと 夫は不倫しながら

ずっと 私達は 仲良し夫婦だと

思っていたと 言うのだ…


夫にとっての 当たり前は

不倫は不倫で 家庭は家庭


家庭は大事 にしてきたつもりらしい





興奮状態で始まる不倫も 徐々に

ルーティン化し 日常になっていく


お決まりの 別れる別れられない

の 茶番を 繰り返しながらも

10年も同じパターンの

付き合いが 続いていたとなると 

それは 惰性でもあっただろうと思う


しかし 終始変わらなかった

夫のマメな行動 (毎日会いに行く)

に 相手の女性達は 

愛されている と思うと同時に

いつになったら結婚できるのか と

夫が 何を考えているのか

測りかねていたのではないだろうか



夫に なぜ 不倫を繰り返し 

終わらせられなかったのかを 聞くと

「 快を求める心に 負けてしまう 」

と 答え


そして 不倫相手達に対しての思いを

「 バカにしていたつもりはないが

" 線引き"はしていた」と言う



夫にすれば

どれだけ 年月を費やそうとも

不倫は あくまで 不倫であり


不倫は どの時点であっても 

妻には 関係のない

家の外での 用件の一つ

に 過ぎなかったのだ と思う



不倫相手達が 夫との不倫の先に

結婚を望んでいたことを 思うと 

気持ちを弄ばれた と考えるのも

理解できるような気も するが


(…それよりも不倫女性達のズルさ

  や 勝手さの方が 気になるけど )


最初から既婚者と知りながら

近づいてきたのだから

納得ずくで 不倫相手になったはず

と 夫は考えていたらしい



夫にとって 

不倫してしまう女性は 

結婚の対象ではなく

卑猥な存在である 不倫相手で

いてくれるから 

大事に思えたのだろう


(妻と卑猥の両立は 相当難しい…)





ずっと不倫相手のままで 不満はない

という女性も いるのだろうが


不倫女性のブログで

お付き合い○年目と 記してあったり

( 女性は夫婦不仲 又は女性だけ離婚

  が 多く見受けられる             )


長期に渡る 不倫の記念日を

祝っているのを 目にすると

それは はたして 

めでたいことなのだろうか と 

つい 考えてしまう



…それは

どうにもならなくなっている

ということではないの?  と