結婚して 28年が経った

変わったのは 見た目だけで
いつまでたっても 未熟なままの夫婦である


結婚生活を重ね
幸せそうに見える家庭 でも
様々な事情を抱えている ということを
身をもって知った

そして
好き放題に 自分達の幸せを
貪っているように思えた不倫者達も
実は 生き地獄を彷徨っていた という内情を
知ることとなった


誰にも明かせない 恥ずべきことを抱え
自分を 信頼してくれる人達に
バレなければ良い というような姿勢で
いつづけなければならないのは
悲しいことではないのだろうか

結婚や 子の親であるということを 
どう考えているのだろう
真剣に向き合うべき相手は 不倫相手なのか


一度きりの 自分の人生の為に
一度きりの 他者の人生に 
悲しみと苦しみを与える

それは どんな事情があろうと
許されるはずがないと 思うのだが…





この 10年続いた不倫は
夫が 若い頃の
甘くベタベタした不倫とは 異質と感じたが
相手の女のタイプと 
反応が違っていた というだけで
本質的には
さほど変わりはなかったのではないか と思う

どの不倫も
相手を大事に思う恋愛とは 程遠く

何より 己の欲を優先させた結果
人間の良心が 崩壊し
潜在的に 悪と分かっている不倫に
嵌ってしまったのだろう

始まってしまえば 相手の事情も関係し
簡単に 止めることはできない

夫は 女から言われれば 生活の援助をし
さらに「死」を突きつけられ
女の希望に沿った 付き合いを続けようとした

それは 女の人生を 慮ってのことではなく
現状維持という 一番楽な選択をしたのだと思う


最初 女は
純粋に 夫との幸せな結婚を
夢見たのかもしれない

しかし
全てにおいて 浅はかだったという
現実を 知った後には
味わうことになった 苦しみの対価 として
結婚を 望んでいたように思う


不機嫌が 多かった夫
いつも 不機嫌だったという女
二人とも 不倫では
結局 自分の欲求を満たすことはできず
ジワジワとした苦しみを
感じていたのではないだろうか


こんな 虚しい関係は
終わらせてくれさえすれば 良いと思った



慰謝料の請求も
女に 支払い能力が
あるとは思えなかったので
その後 交渉もしなかった


何もかもが
気に入らない といった感じだったので
もしかしたら
それも
惨めに思うのかもしれない



腹立たしさよりも 
女の 
とても幸せとは思えない
今までの
そして これからの
年月を 勝手に想像してしまい

夫の罪深さを考えると
これ以上 同じテーブルに着く
気持ちになれなかったのだ



不倫は バカバカしい

男の性欲に 振り回されて
女は 愛だと勘違いする

拗れれば 延々と関係は続き
終わりを 迎えて 
女は 初めて 
気持ちの悪いことを していたと 
その くだらなさに 気付くのだろう
   


40代を 不倫で過ごした女

女本人の気持ちを
窺い知ることは できないが

この不倫で 
私が 女に対して感じるのは

 悲惨 の一言である



不倫で 失ったものは
大きいと思う


そして

いずれ
これからも
自分で 自分のしたことを
思い知ることになるだろう


人も自分も 傷つける 不倫は
人生に 暗い影を落とし続けるもの
なのではないだろうか









女について
私なりに

思いきり 上から目線で
考えてみた



もっとも
私にとっては
気配を感じさせないくらい
遠くに消え去ってくれれば

後は
どうでも良いことである