ロックンロールの始まり |  CHOCOLATE YELLOW 

ロックンロールの始まり

ロックンロールの始まりがどこだったのかという議論は尽きないんですよね。
 
1954年、エルヴィスのデビュー曲“ザッツ・オール・ライト”説
 
1955年、全米一位になった初のロックンロールヒット
ビルヘイリーと彼のコメッツの“ロック・アラウンド・ザ・クロック”説
1956年、エルヴィスがメジャーレーベルで初めて全米一位になった
“ハート・ブレイク・ホテル”説

エルヴィスが一番最初だから
“ザッツ・オール・ライト”でいいじゃないかというのもあるけど、
面白いのは“ロック・アラウンド・ザ・クロック”の発売は
一位になる前年の1954年

しかも“ザッツ・オール・ライト”は7/19発売
“ロック・アラウンド・ザ・クロック”は4/12。
 
それならビル・ヘイリーの方が一番乗りという感じもするけど
発売、即ヒット…というわけでもないので
世の中(全米/全英)に影響を与えた…となると話が違ってくるんですよね。
 
ただ、世間がどこか「エルヴィスびいき」なところもあるんですよ。

ルックス的にもロックアイコンであるし、不良っぽさもあり
彼をヒーローにしたいという気持ちもあったりするんですよね。

エルヴィスは昭和10年生まれ。
ビルヘイリーは大正14年生まれ。10才差です。
 
“ロック・アラウンド・ザ・クロック”が
映画『暴力教室』の主題歌になって全米一位になった時
フラストレーションの溜まったティーンたちを熱狂させた
ビルヘイリーは30才になっており、その姿はキューピーさんのような
前髪を一部たらしたヘアスタイルでした。

シャツの前のボタンをあけたエルヴィスに
一番上までボタンを閉じて蝶ネクタイのビルヘイリー。

ロックンロールとテレビの普及はほぼ同時で、
楽曲や、声だけでなく、姿やパフォーマンスが重要になってくるんですよね。

そういうところで、20才そこそこのエルヴィスが
「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれたりするところがあります。

時は過ぎて…1974年に『アメリカン・グフィティ』の映画が大ヒット。

サントラは2枚組のオールディーズコレクション。
その第一曲目…そして、映画の冒頭も
“ロック・アラウンド・ザ・クロック”が流れます。

ここで、ロックの新しい扉を開いた印象が植え付けられます。
 
以降、オールディーズコレクションのコンピレーションアルバムが出ると
大手のレコード会社からでるものから、ダイクマなどで売られる安いものまで
一曲目は“ロック・アラウンド・ザ・クロック”という構成が多いんですよね

エルヴィスもビルヘイリーは、若くして亡くなります。
エルヴィスが1977年、ビルヘイリーは1981年に世を去っています。

ビルヘイリーは享年55才。
“ロック・アラウンド・ザ・クロック”がⅠ位になった
「55年」の数字と重なるのが、切なくもあり。

ジョンレノンも大好きだった“ロック・アラウンド・ザ・クロック”。

ビルヘイリーはデッカレコードの所属。
ビートルズは不採用になってしまうけど、
最初にオーディションを受けたのがデッカというのも、
少しは関係しているかもしれませんね。

本日、7月6日はビル・ヘイリーのお誕生日。
生きていたら98才。
最古のロックンローラー、もうすぐ生誕100年です。
 

そう熱く語って、エルヴィスを歌ったりして(笑)。