ボビーに首ったけ ~ベムカメSHOW 2019.06~ |  CHOCOLATE YELLOW 

ボビーに首ったけ ~ベムカメSHOW 2019.06~

Bobby Vinton “Blue Velvet” 


本日は、今夜のベムカメで扱われなかったオールディーズをお届けします。 
しかも今夜のライブで扱われなかったアーティストばかり。 
曲順は、歌手の誕生日順に紹介してみようかと思います。 

まずは“ミスター・ロンリー”でお馴染み 
ボビー・ヴィントンのヒット曲“ブルー・ヴェルベット”から。 
ボビー・ヴィントンは4月16日生まれです。 



6月5日(水)は練馬BE-bornでベムカメライブがありました。 
今回も僕はPA。 

今回は益美先生が欠席でして、先代キーボーディストのアンディーさんが 
久々に帰って参りました。つい、去年くらいも一度あったかな? 

実は前の週に僕はアンディーさんにお会いしているんですよ。 

いつもライブに行っている「ジュリーマニア」改め「ジュリーイズム」。 

こちらのバンド「FAKE」も、ベーシストとキーボーディストが 
今回から新メンバーになったんですよ。 
そして新キーボーディストが、なんとアンディーさんだったのだ(笑)。 
僕が驚くと思って伏せていたそうです(笑)。 

ジュリーは、あまりお茶の間に出なくなった80年代後半~90年代初頭も 
“女神”とか、“SPLEEN~六月の風にゆれて~”とか名曲が多くて、 
ストリングスの前面に出るこれらの曲をアンディーさんが演奏していたので 
なんだか不思議な感じでした。いつもロックンロールのイメージだったので。 

不思議なものでジュリーマニアもベムカメライブも2008年くらいに知ったんですよ。 
だからどちらも同じ歴史。ファン歴は10年以上ですよ。 

で、この話で面白いのは、それぞれのライブに初めて行った日なんですよ。 
同じ年なんてものじゃない。 

ベムカメ:2008年7月2日(水) 
ジュリー:2008年7月4日(金) 

同じ週の2日違い。この時、ベムカメにアンディーさんがいて 
11年後の今ではジュリーイズムの方にアンディーさんがいるのた。 

当時はピアノの人の近くで見ていたいと思って、 
あのソファー席の一番前に座っていました。 
途中からキーボーディストが益美先生に代わっても 
相変わらず同じ場所に陣取っていたので、 
下心があるんじゃないのって言われました(笑)。 
恐らく、それで僕はPA席に島流し。 

ではベムカメライブ最初のステージです。 
オープニング曲の定番“アット・ザ・ホップ”からスタートです。 

【1st Stage】 
♪ 踊りに行こうよ~At The Hop~/ダニー&ジュニアーズ 
♪ ペパーミント・ツイスト/ ジョーイ・ディー&ザ・スターライターズ 
♪ ハロー・メリー・ルー/リッキー・ネルソン 
♪ カレンダー・ガール/ニール・セダカ 
♪ あなたの肩に頬うめて/ポール・アンカ 
♪ ローディ・ミス・クローディ/エルヴィス・プレスリー 
♪ 心の届かぬラブレター~Return To Sender~/エルヴィス・プレスリー 
♪ アンチェインド・メロディー/ライチャス・プラザーズ 
♪ ルート66/ジョージ・マハリス 
♪ カモン・レッツゴー/リッチー・バレンス 


2曲目の“ペパーミント・ツイスト”。僕はシャネルズの熱狂的なファンでして 
一番好きな『ダンス!ダンス!ダンス!』というロックンロールアルバムは 
オープニングのインストを除けば、“週末ダイナマイト”に続いて 
“ペパーミント・ツイスト”が2曲目の歌なんですよね。 


“ペパーミント・ツイスト”のイントロって、頭でガツンとくるインパクトはなく 
その前の曲に引き継がれるような感じがするので、2曲目っぽいんですよね(笑)。 
偉大なる2曲目。 

ちなみにシャネルズの“ペパーミント・ツイスト”ですが 
リード・ボーカルはマーシーでして、バックコーラスは 
「バッシュワ、バッバッシュワ~」ではないんですよ。 
「パッペパー、パパパパペパー」とペハーミントの言葉に合わせて歌ってます。 
そのシャネルズ版がものすごく大好きでした。 

さて、そのあとの“ハロー・メリー・ルー”と“カレンダー・ガール”。 
この2曲は、僕の母親が好きなオールディーズの2曲。 
それが連続で聞けました。奇跡ですよ。 
6/3は母の誕生日ですし祝ってもらってありがとうございます(笑)。 

今回はエルヴィスの曲が早くも登場しました。 
それも、そんなにベムカメで回数多く扱われない2曲。 
どっちも好きな曲なので嬉しい! 

では、続いては4月26日生まれのボビー・ライデルの 
“ワイルドウッド・デイズ”をどうぞ。 
「ワイルドウッド」とは、自然林とか原生林の意味。 
その日々というのは原始時代みたいなものです。 

原始時代は毎日がホリデー。毎日がサダデーナイトみたいっていう 
過行く夏休みを惜しむ子供の視点で語る世界が描かれています。 
ティーンポップはこれだから好きだ。 

Bobby Rydell - “Wildwood Days” 


5月に大相撲夏場所がありまして、大関から関脇に陥落した栃ノ心が 
陥落した場所で10勝以上したら、大関に復帰できるという条件付きで 
注目を集めていました。大抵は大関を落ちるくらいですから 
怪我をしたり、衰えたり、10勝で復帰する人の方が少ないんですよね。 

この復帰制度が確立したのは昭和44年。 
誰も興味ない話だけど、今年で大関復帰制度50周年となります。 

そんな年に栃ノ心が大関復帰をかける場所が訪れました。 

なんと初日から7連勝! 
もはや優勝候補で、大関復帰は心配ないだろうと思っていました。 

〇 千代大龍 1勝 
〇 大栄翔  2勝 
〇 隠岐の海 3勝 
〇 玉鷲   4勝 
〇 北勝富士 5勝 
〇 逸ノ城  6勝 
〇 琴奨菊  7勝 
● 遠藤 
□ 貴景勝  8勝 
〇 御嶽海  9勝 
● 阿炎 
● 明生 
● 朝乃山 

ところが、8日目に平幕の遠藤に負け、そのあと2連勝して 
9勝となり大関復帰に大手をかけるも、 
ここから平幕力士に3連敗をするんですよ。 

優勝の可能性はなくなり、大関復帰も怪しくなりました。 
残り2日しかないので。こういうのは分からないものですね。 

この3連敗の3日目に対戦したのが、のちに優勝する朝乃山です。 

栃ノ心-朝乃山戦がまた、後世に語り草になる問題の一番になったんですよ。 

土俵際に栃ノ心が追いつめられるも、すくい投げて朝乃山が倒れ込み 
僕等も栃ノ心の勝ちだと思っていましたし、アナウンサーも迷わず 
「栃ノ心の勝ち!」と宣言。行司軍配も栃ノ心に上がっていました。 

しかし、ここから物言い。 

それでも我々は、多分確認のための物言いだと思っていたのですが 
協議が異例の6分も続きました。 

相撲でも3分くらい動かなければ水入りになるのに。 
おそらくビデオ判定と、意見が割れたのとあったのでしょう。 
後からリプレイを見ると栃ノ心のかかとが土俵の外に出ていて、 
土俵外の土を踏んでいるか、踏んでいないか 
スロー再生でも微妙なところでした。 

微妙な時は結果は取り直しという手もありますが、 
全国の予想を覆して「行司差し違え」で朝乃山の勝ちとなりました。 

この一番の分かれ目で、栃ノ心が勝っていたら優勝力士も 
変わっていただろうし栃ノ心はこれで大関復帰でした。 

…このビデオ判定。当然、江戸時代にはありませんでした。 
始まったのは昭和44年春場所の大鵬-戸田戦から端を発しています。 

もっか45連勝中の横綱大鵬。双葉山に次ぐ2位の記録更新中で 
双葉山も超えるのではないのかと話題になっていました。 
ところが、まさかの平幕力士に大鵬が敗れたんです。 

その一番は、戸田が倒れ込み、大鵬がそのタイミングで土俵を割ったという 
今場所の栃ノ心と似たような判定。軍配は大鵬。 
世間も大鵬の勝利だと思っていましたが、行司差し違えで戸田の勝ち。 

よく似ていますよね、今回と。 
この後、相撲協会に抗議の電話が殺到したところも似ています。 

そして、この後からビデオ判定を導入するようになったんですよ。 
プロ野球なんて最近でしょ、相撲の方がビデオ判定の歴史があるんですよ。 

大鵬-戸田戦。昭和44年春場所。ビデオ導入が同年夏場所。 
今場所ビデオ判定ピッタリ50周年です。 

ま、とにかく、栃ノ心は、大関復帰制度50周年と 
ビデオ判定50周年を背負ってアニバーサリーしてくれました(笑)。 

栃ノ心は翌日に横綱鶴竜を破り、無事に大関復帰を決めました。 

Bobby Vee “Rubber Ball ~恋のラバーボール~” 

 


では、続いては4月30日生まれのボビー・ヴィーのヒット曲 
“恋のラバーボール”。これは僕が子供の時に脳内再生がすごかった。 
狂いそうだった。こんなに頭にこびりつく歌はなかった。 


話をベムカメライブに戻しますが、2ステージ目は二人もブラック。 
オープニング曲の定番“ロック・アラウンド・ザ・クロック”からです。 

【2st Stage】 
♪ ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリーと彼のコメッツ 
♪ 素敵な16才 ~Happy Birthday Sweet 16~/ニール・セダカ 
♪ 朝日のあたる家 ~The House Of The Rising Sun~/ジ・アニマルズ 
♪ ツイストで踊りあかそう ~Twisting The Night Away~/サム・クック 
♪ ホワッド・アイ・セイ/レイ・チャールズ 
♪ 好きにならずにいられない ~Can't Help Falling In Love~ 
  /エルヴィス・プレスリー 
♪ ラブ・ミー・テンダー/エルヴィス・プレスリー 
♪[飛び入り]オーソレミオ/フォレスタ 
♪ サマー・タイム・ブルース/エディー・コクラン 
♪ ザ・ツイスト/チャビー・チェッカー 
♪ ヒッピー・ヒッピー・シェイク/チャン・ロメロ 

“素敵な16才”か“16本のろうそく”が使われると 
誰かの誕生日という事になりますが、今回はちよみ姉さんかなって思ったら 
特に誰にも触れていませんでした。深読みしてしまった… 

そのあとはアニマルズから、レイチャールズまでいろんなタイプの 
リズム&ブルースがあり、再びエルヴィス。 
エルヴィスのプラプラみたいな、定番のスローソングです。 

“ラブ・ミー・テンダー”ではカメちゃんが、客席に降りて握手しまくってました。 
ラスベガス時代のエルヴィスは首に色んなものをかけられるのですが 
亀ちゃんの場合はちよみねぇさんからタオル(客の一部はぞうきんだと思ってた)と 
中村ヒロシさんからはサックスのストラップをかけてもらってました(笑)。 


エルヴィスのあとは、フォレスタのお二人が見に来られていたので 
飛び入りでアカペラで“オーソレミオ”を歌いました。 

エルヴィスのヒット曲“イッツ・ナウ・オア・ネバー”は 
“オーソレミオ”の歌詞を変えた歌なので、 
ベムカメのエルヴィス2曲の後にしては、完璧な流れです。 

最後はノリノリのロックンロール/ツイストナンバーで盛り上がって終わりました。 

今日のベストショットはギタリストのこのポーズ。 


「しおれかけのヤングマン」 

新ドラマーはこずえちゃん。今日、僕は初めてお目にかかりました。 
2ステージ目の“ロック・アラウンド・ザ・クロック”では 
ロカビリーっぽくカッツ、カッツ、カッツ…と音が聞こえて来て 
もうそれで気に入った(笑)。 


引き続いて最後のステージです。 
最後はオープニングの定番コースターズの曲からスタート。 

【3st Stage】 
♪ ザット・イズ・ロックンロール/ザ・コースターズ 
♪ ダイアナ/ポール・アンカ 
♪ リトル・ダーリン/ザ・ダイアモンズ 
♪ 悲しき街角 ~Runaway~/デル・シャノン 
♪ オンリー・ユー/ザ・プラターズ 
♪ 煙が目にしみる ~Smoke Get's In Your Eyes~/ザ・プラターズ 
♪ オー・プリティ・ウーマン/ロイ・オービソン 
♪ 火の玉ロック ~Great Balls Of Fire~/ジェリー・リー・ルイス 
♪ ブルー・スウェード・シューズ/エルヴィス・プレスリー 
♪ 恋の大穴 ~A Big Hunk 'O Love~/エルヴィス・プレスリー 
Encore 
♪ トゥッティー・フルッティー/リトル・リチャード 
♪ ジョニー・B・グッド/チャック・ベリー 

最後のステージで“ダイアナ”や“悲しき街角”も珍しい! 
いつも前半のイメージでしたので。 
そして、ラストはエルヴィス2曲。ずっと2曲ずつでしたね。 

アンコールはガッツリロックンロールで終了。 
“ジョニー・B・グッド”ではベムさんが後ろにまわって 
フォーメーションが変わっています。 



さ、続いての曲です。 
5月14日生まれ。ボビー・ダーリンの曲にしましょう。 
“マック・ザ・ナイフ”とか“ドリーム・ラバー”とか 
大好物もありますが、今夜は“スプリッシュ・スプラッシュ”で! 

 

Bobby Darin “Splish Splash” 


さて、再び大相撲の話ですが。 
栃ノ心は朝乃山に負けて相当悔しかったのでしょう。 
引き上げてインタビュアーに「足は出てないよ~」と言ってたそうで 
涙を流していたと書かれていました。まぁ人間ですからね。 
でも判定はちゃんと抵抗せずに飲んだんですよ。 

大相撲は実はスポーツであってスポーツでないところがあるんですよね。 
どんなに誤審でも、行司、あるいは審判員の判定を飲まなければならない。 
今回はビデオ判定でも意見の分かれるところでしたが、 
力士はその判定に異議申し立てられないんですよ。 

昭和44年の大鵬-戸田戦の時の、負けた大鵬のセリフが象徴的。 
間際らしい相撲を取った事を恥じるようなコメントだったんですよ。 

剣道でもなんでも相打ちとかありますが、これを本当に刀で切りあうとき 
0コンマ何秒早く切った方が無傷という事はないんですよね。 
相打ちならお互い傷つく。あるいはお互い死んでいたかもしれない。 

つまり生き残るためには盤石の勝ち方であるべきというのが 
根底にある精神なんですよ。 

それはけして殺し合いの話ではなくて、 
小さなところで大きな欲を出すなという教訓めいたものがあります。 

西洋のスポーツは野球などアピールというのがある程度存在するので 
混ぜて考えられるのですが、相撲は違うんですよね。 
そういう教育を入門の時からたたき込まれていて、 
実際勝っても負けても表情をあらわにしてもいけないんですよね。 

栃ノ心はちょいガッツポーズしていましたが(笑)。 

ましてや、一般人の抗議の電話。 
それで判定を覆そうとしていたのだろうか。 
あるいはストレスをぶつけるだけなのだろうか。 

昔は「ぶつけどころのない」という言葉がありましたが 
今の時代はSNSがありますからね「ぶつけどころのある怒り」ですよ。 

面白いのが翌十四日目。 
朝乃山が勝ち、鶴竜が破れ朝乃山の優勝が決定。 
その鶴竜を倒したのが栃ノ心で大関復帰も決定。 
それで結びの一番だったので、インタビュー・ルームに 
2人が向かうんですよ。前の日にきわどい判定をした両人が。 

まず朝乃山の優勝インタビュー。 
それが終わると、待機していた栃ノ心のインタビューとなります。 
ここで二人がすれ違う瞬間をテレビは捕えていました。 


2人が言葉を交わし、朝乃山が一礼するんですよ。 

後の朝乃山の取材でわかったこの時の言葉。 
朝乃山が「昨日はすみませんでした。」とあの判定に対して 
栃ノ心に挨拶したら、栃ノ心は「(優勝)おめでとう。」と返したそうです。 
それで朝乃山はホッとしたと答えていました。 
さすが栃ノ心。心が広い!(笑) 

そうそう、言い忘れていましたが、前回のブログは平成最後。 
今回は令和最初なんですよね。特に強調する事もないと思ってて。 

4月1日「令和」が発表されたとき、意外にも世間の反応は好意的でした。 
最近はSNSで、とにかく匿名で批判する人が多いので 
新元号も難癖をつけてくるんだろうと思っていました。 
栃ノ心-朝乃山戦のように(笑)。 

それにしても「昭和」「令和」どちらにも「和」がついていて 
苗字が違って名前が同じみたいな感じですよね。 

松尾和子、青山和子…みたいに(を!レコード大賞の人たち!)。 

そして元号の変わり目とは関係ないのですが 
前回と今回のブログで大きく違うのは、 
僕自身が40代から50代になったことです。4/22が誕生日。 

ビデオ判定50周年、大関復帰制度50周年どころじゃないぞ。 
俺が50周年だ!アビー・ロードも50周年。 
「ひろし」という名前の年齢層も高くなったものだ。 

水原弘、和田弘、五木ひろし…みたいに(を!レコード大賞の人たち!)。 

今日はそんなわけで、同じ名前のアーティストを紹介しました。 
では、今日おかけした音楽のアーティストと誕生日をおさらいしてみましょう。 

4/16生まれ ボビー・ヴィントン “ブルー・ヴェルベット” 1963年 
4/26生まれ ボビー・ライデル “ワイルド・ウッド・デイズ” 1963年 
4/30生まれ ボビー・ヴィー “恋のラバー・ボール” 1960年 
5/14生まれ ボビー・ダーリン “スプリッシュ・スプラッシュ” 1958年 

みなさん名前がボビーさんで、誕生日が1か月以内なんですよね。 
当時は「4ボビー(Four Bobby)」と呼ばれて、 
ちゃんと営業のネタになっていたりしました。 

だからこそ、こんなボビー達に恋い焦がれる女の子がいてもおかしくありません。 

今夜はマーシー・ブレーンの“ボビーに首ったけ”でお別れしたいと思います。 
誕生日の順番通り、彼女は5/21生まれでございます。 

Marcie Blane “Bobby's Girl ~ボビーに首ったけ~”


次回ベムカメは8月7日(水)。