『光る君へ（第五話）& 甲子園素盞嗚神社参拝♪』

今回も...

雅な平安絵巻が描かれておりましたな...。月明かりが、実に平安っぽい雰囲気を醸し出しておりました。

月下の男女（笑）...。いかにもってな演出ですが、実に良いシーンでした。母殺しの男が三郎の兄であった事、そしてその三郎が藤原道長である事を知ってしまった事...。

訳の分からん真実に辿り着き、まひろはパニックに陥り昏倒してしまう...。

まあ...狸寝入りなのですが、このシーンも面白かった。医療の発達していなかった時代ですからね...。江戸時代の様に町医者など居らぬ訳です。恐らくは、神頼み（笑）。胡散臭い祈祷師の類いが大繁盛しておった事でしょう。

（巫女？イタコ？...良う分からん...降霊術っちゅうやっちゃな...笑。こんな奴らはウジャウジャ居ったろう...笑。）

この時代...最澄の入滅から160年、そして空海の入定からは150年以上が経過していますからね...。恐らく日本社会における神仏習合は、相当に一般社会にも浸透していた筈。あながち間違ってはいない様に思います。

陰陽師もパワーを持っていた（笑）。安倍晴明はまだ二十年ほど生きますが、まあ晩年に近づきつつある。ちょいとネタバレになるかも知れませんが、クーデターにより花山天皇が退位に追い込まれる時、この人は式神を飛ばして宮中に急報を届けようとするんですな...。

まだ【呪い】が市民権を得ていた時代です。ニュースタイル仏教である密教や、神道、陰陽道が複雑に結び付き...

更には修験道が媒介となって、日本独自の宗教観が出来上がって行く。

ん？呪いって、そんなにポピュラーだったのかって（笑）？

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めちゃめちゃポピュラー（笑）。人気の【呪術廻戦】は、我が国以外では誕生し得ないエッセンスに満ち溢れております。この五条悟の【領域展開・無量空処】なんてのは、恐らくは帝釈天の印形をベースとしておりますな。密教では左手でこれをやるのですが、その逆（笑）。劇中登場する様々な【印】は、この平安時代にルーツがあるのです。

密教がほぼ全滅してしまう中国や朝鮮半島と異なり、日本ではこれが濃厚に生き残った。空海、円仁のお陰と言って良いかも知れませんが、戦国時代も、幕末も...はたまた太平洋戦争においても...敵国のトップを呪い殺す【呪詛】は公然と行われておりました。忍者なんかも、やりますよね？【臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前】！あれなんかも呪詛とは関係ありませんが、魔を払う呪文です。現代でも回峰行者は出立時にこれを叫んで九字を切ります。

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脱線した（笑）。

話をドラマに戻しましょう...。何れにせよ、当時の法曹界は今と違って非常に力を持っておりました。なので政敵の呪詛なんてのは当たり前の様に行われておりました。