西国三十三所 第一番札所・青岸渡寺 & 新西国28・29・31・32番...一気巡礼(笑)♪ | MarlboroTigerの【Reload the 明治維新】

西国三十三所 第一番札所・青岸渡寺 & 新西国28・29・31・32番...一気巡礼(笑)♪

 

春の足音が、聞こえて来ましたね(笑)。冬将軍の、最期の断末魔...ではありませんが(笑)...これでようやく寒さから解放されそうです。

 

ダウンだの、レザージャケットだの、ヒートテックだの...もう飽き飽きです。とっととクローゼットにブチ込んでしまいたい...。もうちょっとですな...。

 

さて、当初先週の【飛び石祝日】後の金曜日に有給を取り、四連休にしてやろうと目論んでおったのですが、職場の同僚に先を越されてしまいました...。なので金曜は在宅に切り替え...終業と同時にPCをシャットダウン。その日の内に、実家の兵庫県川西市に帰省する事にしました。金曜の夜を実家で過ごし、土日を巡礼で満喫...そして今日(月曜日)に休暇と取っての...変則三連休に仕上げた次第であります。

 

結構ハードに動きまくって来ましたんで、クタクタ(笑)。とりあえず、爆睡前にレポしておきたいと思います。

 

 

...と、言う訳で...

 

土曜日は、朝早めに起きて...那智に弾丸日帰り参拝を強行しました!!8時に家を出て、車で川西ICから新名神で京都、大津を経由し...伊勢側から一気に南下...那智大滝に突入致しました!!目的はただ一つ。西国三十三所第一番札所...青岸渡寺!!

 

避けては通れぬ、熊野詣(笑)。東海側から目指そうが、近畿側から目指そうが...ここだけは難攻不落。超絶アクセスが悪い...。巡礼者泣かせの一番札所は健在でございます。とにかく、天気に恵まれた事だけは、ありがたかった!

 

 

到着したのは12時30分くらいかな...。露店で買ったミカンを頬張りながら、小腹を満たしつつ...先ずは那智大社へ。本日の巡礼の無事を祈ります。とにかく遠かった(笑)...。毎度の事ですけどね...。

 

 

ヤタガラスにもご挨拶!

 

 

カタールW杯での日本代表の活躍に対し、ささやかなお礼を述べさせて頂きました...。またここに来れた喜びをカラス様にご報告。礼儀ですな...。

 

で、隣接するお隣の建物...青岸渡寺にGO!我々西国巡礼者にとっては、こちらの方がメインとなります。明治維新までは、那智大社の本殿と渡り廊下で行き来が出来た観音様の御堂。観音様...四年ぶりでございます!!!

 

 

土曜日の青岸渡寺(せいがんとじ)です。大先達補任後の、初参拝。気合いが入ります!

 

かつての神仏習合時代には、那智大社・如意輪堂と呼ばれた観音の聖地...。自宗派である天台宗のお寺さんですから、ここでは遠慮なく天台式の勤行を仕ります!!

 

【自我偈】、【普門品(フル)】、【般若心経】、【如意輪観音真言】、【光明真言】、【随求陀羅尼】を中心に、伝教大師のお言葉をミックスした30分コースで諷経!

 

 

出来は、パーペキ♪実に清々しいお勤めと相成りました🙏

 

 

今回は、もうほとんどトンボ帰り(笑)。御朱印を頂いて、あまり観光もせず川西に戻ります。阪急交通社の弾丸バスツアー並みの忙しなさ(笑)。まあ、まだまだ何度も来ますから...今日は四年ぶりのご挨拶に留めます。御滝には、遠くから祈りを捧げさせて頂きました。

 

なんせ...

 

遠いのですよ...

 

とにかく遠い(笑)...。川西からだと、往復で640kmでした。流石に、一人で運転しているとフラフラです。長距離を走る運転手さんに、鬼リスペクトですな...。あーーしんど...。

 

 

御朱印です♪

 

やはり、一発目に御法印が押されると、ガツンと重みが備わります!!おっしゃ!!帰阪後最初の満願が見えて来ましたぞ!!!

 

帰宅後、風呂に入ってバタンキューでした(笑)。

 

...

 

...

 

...

 

一転して日曜日は、新西国の霊場を目指しました。残された六つの札所の内、4ヶ寺を制覇してしまおうと言う...これまた強行軍!!

 

兵庫県に実家のある利点を生かし、大阪、神戸を回避して...新名神で赤穂方面を目指しました♪

 

兵庫県縦断の旅...ですな...。とにかく、地味に長大な...我が故郷・兵庫県!これはこれで、結構手強いのです...。

 

 

日曜の1ヶ寺目は、新西国三十三所・第三十一番札所...花岳寺さん。曹洞宗のお寺さんになります。兵庫県の西端...赤穂市のお寺さんです。

 

ん?赤穂と言えば、あれでしょって(笑)?

 

その通り(笑)...。

 

 

奴等の故郷ですがな(笑)!!

 

 

この花岳寺さんは、赤穂浪士の眠る...彼等にとって、故郷の寺院なのです。

 

東京の...もう一つの墓所と言えば...

 

 

あの泉岳寺さんですが...

 

その泉岳寺と並ぶ、四十七士の聖地こそ...今からご紹介する花岳寺さんなのです。泉岳寺は討ち入り後に遺骸が葬られたお寺さんでしたが...

 

 

こちらの花岳寺さんの義士墓には、御遺髪が納められている。花岳寺は泉岳寺と同じ曹洞宗の寺院ですが、赤穂藩浅野家、永井家、森家歴代藩主の菩提寺であり、大石良雄の祖先が眠る大石家の聖地でもあるのです。(泉岳寺の記事に関しては、下記にリンクを貼っておきますね。お暇なら、ご一読下され♪)

 

 

先ずは、歴史オタとしては...勇者達にレクイエムを捧げねばなりません。心を込めて...般若心経を読経致しました。曹洞宗ならば、問題はありますまい。

 

墓所の前には、立派なご本堂が立っておられます。

 

 

こちらが本堂ですね。御本尊は釈迦牟尼如来。

 

私も永平寺(福井県)で参籠修行させて頂いた身...。久々の【南無釈迦牟尼仏】で、心を清めさせて頂きました。そして、新西国の札所本尊に初対面となります...。

 

 

この義士のお墓の裏に見えている義士宝物館と、その右手に併設されている義士木像館は絶対に見落としてはいけません!

 

 

義士のお墓自体は、元文四年(1739年)の37回忌の時に建てられた物。花岳寺の住職・第七世在天益龍和尚が建立しました。それまでは、反幕府勢力の犯罪者だった訳ですから...葬られるのも憚られる存在だったのでしょう...。お三方を取り巻く様に、四十七士のお墓がぐるりと囲んでいます。お墓の順番は、右から格式順に建てられているとの事。

 

宝物館は、凄いコレクションでした...。大石の佩刀やら、各種書簡、武具、甲冑...必見ですよ!

 

そして...

 

 

札所御本尊と対面です!!御本尊は千手観音様。

 

なんと...

 

あの大石内蔵助が、討ち入りの際も肌身離さず持っていた念持仏こそ...この新西国の御本尊なのです!!!

 

 

木像館の奥に、四十七士に囲まれて開帳展示されております。小さな、小さな千手様ですが、存在感はハンパない!!!

 

がっつり勤行致しましたよ...。大石に祈りが届くように...。

 

 

御朱印です。なんか...赤穂浪士にパワーを授けられた気がしました。一日の始まりとしては、最高のお勤めでしたね...。

 

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2ヶ寺目...

 

 

兵庫県揖保郡(いぼぐん)太子町の斑鳩寺(いかるがでら)さんです。天台宗の寺院になります。

 

赤穂からは、車で一時間くらいかな...。姫路方面に、東にバックした内陸側の太子町にあります。播磨における聖徳太子信仰の聖地ですね。ほんと、関西の太子信仰は関東とは比べ物にならない程奥が深い...。

 

寺伝によれば、推古天皇の十四年(606年)に、聖徳太子が推古天皇から播磨国揖保郡の土地360町を賜り、当地を斑鳩荘と称したのがその始まり。この地に政所と寺院を建立したと言われております。これが斑鳩寺の始まりですね。太子がは推古天皇に法華経を講義し、播磨国の水田を賜ったことは史実と認められております。

 

 

長らく七堂伽藍と数十の坊庵を誇る大寺院でしたが、戦国期に尼子氏によって攻め込まれ、焼失してしまいました。天台宗に改宗して後、豊臣家の寄進などもあって徐々に復興。江戸時代に至り、歴代将軍の御朱印地となった歴史を持ちます。こちらは、永禄八年(1565年)に龍野城主・赤松政秀によって再建された三重塔。重要文化財です。

 

 

こちらは聖徳殿ですね。播磨太子信仰の中核と言って良いかも知れません。こちらでは【自我偈】を唱えさせて頂きました。

 

 

講堂にて、がっつり天台式勤行を勤めさせて頂きました♪太子に、この思いは届いたでありましょうか?実に、身の引き締まる思いが致します。

 

 

斑鳩寺は創建以来、法隆寺の別院でしたが、江戸時代以降は天台宗となり、今なお、【お太子さん】として近隣から広く信仰を集めておられます。太子LOVEなお方は、絶対外せませんよ(笑)。木造聖徳太子立像をはじめ、木造日光・月光菩薩立像など多くの重要文化財が残されています。良い参拝でした。

 

 

御朱印です。太子の熱い想いが具現化された様な美しい墨書です。

 

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3ヶ寺目...兵庫県加西市の古刹、酒見寺(さがみじ)さんです。高野山真言宗のお寺さんになります。

 

 

こちらのお庭は素敵でした♪

 

 

何とも美しい書体の額がお出迎え♪

 

こちらも大寺ですよ。

 

 

寺伝によれば、天平十七年(745年)、酒見明神の神託を受けた行基が聖武天皇に奏上、寺号を泉生山 酒見寺として開創したと言われております。勅願寺であり、隣接する酒見明神社(住吉神社)の別当寺として誕生しました。平安時代から毎年勅使の参詣が行われていた由緒正しきお寺。実は、二度全山を焼失の憂き目に遭っておられます。平治元年の平治の乱、そして天正年間にも兵火で燃え尽きてしまった...。三代将軍・家光が朱印寺と定め、以後江戸時代に代々将軍から朱印状と所領60石を下附されて隆盛したと言います。天皇家、幕府、藩によって厚く保護されてきたお寺さんなのです。左に見える多宝塔は寛文二年(1662年)に再建された重要文化財。堂々たる境内です。

 

 

こちらも江戸時代の寛文四年(1664年)に再建された鐘楼。極彩色が見事でしょ?兵庫県指定有形文化財です。

 

 

建造物だけでは無く、納経所のある本坊のお庭も、実に可愛らしい。

 

 

参拝客の目を喜ばせる、シンプル且つ大胆なお庭がとても目を引きます。

 

 

ではでは、がっつり勤行です!!

 

真言宗さんのお寺さんですので、天台の長いお経が大分カット出来る(笑)。寒い時には、助かります。

 

 

おおっ!賽銭箱には、【葵の御紋】ですな...。将軍家との関係の深さが見て取れます。

 

 

御朱印です。これまた美しい墨書。高野山の法力が宿っておりますな...間違いない(笑)。

 

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4ヶ寺目(笑)...。

 

昨日に引き続いてなので、かなり疲労が蓄積されておりましたが、最後に難所をチョイスしました(笑)。新西国三十三所、第28番札所...光明寺さんです。

 

これまた高野山真言宗の寺院で、兵庫県加東市にある由緒あるお寺。駐車場までは一般の車両でも行けますが、この写真の先はかなりの急勾配で、寺院関係の車両以外は通行出来ません。この傾斜がね...地味にキツい(笑)。

 

イメージして頂くならば...

 

西国最難所...施福寺の山門までの、あの嫌ぁ〜なコンクリ坂...あれと同等の苦行が待っておるとお考え頂きたい。傾斜角は、あれよりも急ですので、腿に来ます(笑)。ただ、距離はそれほどでも無い。300mくらいですね。

 

 

こんな石段とかもあります。

 

 

納経所自体は、コンクリ坂を登ると...直ぐに見えて来るのですが、やっぱ本堂前で祈らにゃご利益半減です(笑)。

 

 

この仁王門を潜り、本堂を目指しましょう♪

 

 

いくつかお堂が現れます。これは常行堂(だったかな?)。この奥のテッペンに、ご本堂があります。

 

南北朝時代に、足利尊氏と弟の直義の間で引き起こされた光明寺合戦の現場こそ、ここです。

 

このお寺さんも、我が菩提寺と同じく...伝説のインド僧・法道仙人によって築かれたと言われております。兵庫県下の100を超えるお寺が、この法道仙人による開基とされているんですな。そう言う意味では、親近感を覚えます。

 

 

阿弥陀さんにもご挨拶(笑)。【南無阿弥陀仏】です。

 

さあ、本堂までもうちょっと!頑張るべえ...。

 

 

ご本堂です。ほとんど、誰もおりませんでした。

 

ここで修行せねば、巡礼者の名が廃る!激寒でしたけどね...。直立不動で【観音巡礼勤行】...厳修仕りました!!!

 

 

吹きすさぶ寒風に負けず、直立不動の30分。これぞ修行(笑)!!

 

良い参拝でした。

 

 

御朱印です。これまた、メチャメチャ格好良い♪

 

苦労した甲斐があったと言うもの。帰宅後、ニヤニヤと見入ってしまいました。

 

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ってなワケで...

 

 

専用納経帳に残された空白ページは...

 

あと二つ!!!

 

具体的には...

 

 

赤丸の2ヶ寺のみとなりました。事実上...

 

リーチですな(笑)!

 

西国、坂東、秩父に続き...

 

新西国と洛陽の満願が、秒読みの段階となりました👏👏👏👏!!

 

ただ、なんかちょっと...名残惜しい...。なので結願は、最高の天気の春の日にでも達成したいと思います(笑)♪長かったような...あっと言う間だった様な...不思議な感覚です。

 

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と、言うワケで...

 

土日は近畿地方を車ですっ飛ばし(笑)...本日も朝から丹波の菩提寺に墓参りに赴き...

 

三日間で1,000kmを走破してしまったマルボロでした(笑)。

 

流石に...

 

あーーーーーーーしんど...ですわ(笑)。クタクタです。早めに寝ます。

 

明日から、また激務が始まりますので...。

 

誤字脱字はご容赦を♪

 

南無観世音菩薩🙏

 

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もう一つの四十七士の聖地...東京・泉岳寺の記事はこちらからどうぞ♪

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