新西国三十三所 第23番札所 能福寺 & 第25番札所 太山寺 参拝♪ | MarlboroTigerの【Reload the 明治維新】

新西国三十三所 第23番札所 能福寺 & 第25番札所 太山寺 参拝♪

 

この土日は菩提寺にお歳暮を持参、他にも諸々の野暮用を済ませる為、川西の実家に戻っておりました。土曜は雨天でしたが、菩提寺に墓参り(笑)。菩提寺もまた観音霊場なのですが、ご本堂の観音様には挨拶程度の拝みにとどめ...メインはお墓と位牌堂での先祖供養。

 

ガッツリと、阿弥陀経からの...念仏がメインです。お墓の前には、お地蔵さん...位牌堂には阿弥陀様が立っておられますので、天台門徒としてガチな祈りを捧げて参りました。ご先祖も喜んでくれておるでしょう...。

 

で、日曜日(笑)...

 

天気もいいので、久々に新西国の札所を回る事にしました。とにかく、凄まじい冷え込みで...山深い札所は回避し、神戸市の2寺院を目指す事に...。

 

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一発目!!

 

我が宗派...天台宗の寺院、神戸市兵庫区の古刹...宝積山 能福寺!!!

 

 

ぬおおおっ...巨大な阿弥陀様がお出迎えでございます...。こちらが第23番札所。

 

学生時代、神戸を生活の中心にしておたった私ですが、当時は仏教に何の関心も持っておりませんでしたので...このお方の存在に気付いてはおりましたが、何と言う寺なのか...全く知りませんでした...。

 

 

まさか、観音巡礼で初参拝を果たす事になろうとは...。感無量でございます。

 

(なんで、街中にあんなでかい大仏さんが居るんや?)

 

当時は新開地の脇に、用事なんかありませんでしたからね...。この歳になって、初めて寺名を知り...その凄まじい歴史を知る(笑)...。

 

 

この大仏さんは、兵庫大仏と言って...明治時代には日本三大仏の一つに指定され、崇められて来た神戸を代表する大仏さんだったのです。東大寺の大仏さん、そして鎌倉大仏と、ここの大仏さんで【三大仏】だったらしい...。先代の阿弥陀さんは、明治時代に地元の豪商によって建立された大仏さんだったのですが、太平洋戦争時の金属供出により姿を消しました。出征する大仏さんの姿に、当時の神戸っ子達は熱狂したと言います。

 

この写真は、平成三年に復興された二代目ですね。1991年の開眼法要には、東大寺の管長、鎌倉の高徳院の貫主が臨席し、復活致しました。ガッツリ拝ませて頂きました。

 

そして...

 

 

ここには、あの平相国...平清盛公がお眠りになられておられる!!

 

不勉強で、参拝するまで全く知りませんでした...。自宗派、天台宗の寺院である事も、平清盛の菩提が弔われている事も、大仏さんの由緒も...恥ずかしながら、全く知らず(笑)。突然の出会いとなりました。そう、福原遷都の際...清盛はここに仏法守護の聖域を築こうとしたのですな...。

 

 

境内に入って直ぐの所に、清盛公が眠られております...。

 

(おおおっ!!!こんな所に...。)

 

わたしゃ、NHK大河ドラマ【平清盛】にどハマりした口(笑)。ようやく清盛公にご挨拶が出来ました。

 

(偉大なる平相国よ...坂東武者共が築き上げた、武士の支配700年は...我が小説【突入】、【ベテルギウス】、【夜明け前】、【開戦】、【開闢の光芒】、【海神のレクイエム】、【新世界】で、木っ端微塵に粉砕してやりましたわ!)

 

そう...北条政子の大演説に始まる【承久の乱】の時計の針を、わたしゃ自分の小説で逆転させてやりました...。我が【地ならし】の発動により、旧世界の支配者...武士はほぼほぼ踏み潰しております。(まだラストシーンたる西南戦争を描いてはおりませんが...。)

 

 

結構、北条政子やら、義経やら、承久の乱やら...私の幕末小説で、因縁めいたシーンで活用させて貰ってますからね...。清盛と縁が無い訳では無い。

 

心ときめくひと時でした。

 

 

ご本堂。御本尊は阿弥陀如来。札所本尊は十一面観音さん。

 

自宗派のお寺さんですから、遠慮なく天台式の法華経、阿弥陀経、各ご真言でフルパワー勤行を仕りました♪

 

 

ええ参拝でございました♪

 

 

御朱印です。梵字一字ですが、破壊力満点!!

 

いやはや...新西国のお寺さんも、侮れない...。凄い寺院が次々に登場して来ます!!!

 

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お次はこちら...

 

同じく天台寺院の第25番札所、三身山 太山寺さんです。これまた、失礼ながら...その存在を、全く知りませんでした...。誠に面目無い...。

 

兵庫県下には、世界遺産に登録されている姫路城を筆頭に...国宝指定の建造物が六ヶ所14棟が存在しているのですが、この奥に見えているご本堂がその一つ。神戸市では唯一の国宝建造物になります。

 

神戸市西区の北逆瀬川町に建つ大寺院...太山寺さんのご本堂です。

 

では、ガッツリ拝ませて頂きましょうか!!

 

 

凄いでしょ(笑)?

 

【播州太山寺縁起】によると、元正天皇の勅願寺として霊亀二年(716年)に発願者である藤原鎌足の孫...藤原宇合によって建立されたと言われております。現在のご本堂は、正安二年(1300年)に建立された鎌倉時代を代表する折衷様式の仏堂。とにかく巨大です。和様の技法で作られておりますが、唐様の木鼻が取り付けられ、肘木の曲線は半分が和様...半分が唐様で表現されております。内部の空間はほぼ正方形ですが、外陣と内陣を分かつ太い柱の列が圧倒的です。

 

 

では、心を天台坊主にシンクロさせ...

 

勤行させて頂きましょうか...。

 

【巡礼あるある】ですが...とにかく屋外よりも、中の方が寒い(笑)。

 

よって修行している感は、バリバリです(笑)。もう、国宝のご本堂を...ほぼ独占(笑)!!!ガッツリ、天台勤行をフルコースでお唱えさせて頂きました...。こちらの御本尊は、天台らしく薬師如来様。左に地蔵菩薩、右に札所本尊たる十一面観音様がいらっしゃいます。

 

法華経メインの勤行となりましたが、薬師如来、十一面観音、地蔵菩薩のご真言を唱えるのは、実に新鮮!!!最高のお勤めをさせて頂きました。伝教大師の願文、山家学生式もお唱え出来...門徒としては言う事なしの参拝でございました♪

 

脚にはヒートテックを仕込んでおりましたが、もう...キンキンに冷え切ってしまい...ほとんど感覚なし(笑)。

 

 

昭和初期に、新聞の人気投票で選出されたのが、新西国さんの札所ですが...

 

全く、馬鹿にならん!!!凄い寺ばかりが、これでもかと登場して来ます!!!近代とは言え...昔の人達が選び抜いた観音霊場は、凄まじいモノがあります。どうですか、この国宝のお堂のバックに建つ三重塔!!!

 

 

これも貞享五年(1688年)に建てられた、江戸時代初期を代表する名塔ですよ!!兵庫県指定の有形文化財です。

 

 

内部には、大日如来さんと四天王像が安置されております。

 

神戸にも...ちょっと足を伸ばせば、こんな巨大寺院がある!!!!

 

 

御朱印です。【普照閣】の三文字が、何とも格好いい!!是非とも参拝して頂きたい古刹ですね。時期的には、もうちょっと前の...紅葉の季節、そして春の桜の時期がベストとの事。

 

いやはや...やはり、【新西国三十三所】の寺院は、エグいっすわ...。西国三十三所で漏れてしまった平安期以降のお寺さんばかりですが、それでもこのエゲツない巨大さ(笑)...。

 

参りました...。

 

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帰宅までに時間がありましたので、同行していた母の意見を取り入れ...最後は宝塚の清荒神(きよしこうじん)さんへ。

 

我が家では、昔から母が神道パート担当...私が仏教寺院担当と...参拝の役割を分担しております(笑)。ここは母が足繁く通う神社ですね。台所とか、火を使う場所を守ってくれる神様との事。現代では神仏が分離されておりますが、寺院としては真言宗さんのお寺さんになります。

 

私はあまり参拝した記憶はありませんが、二、三回参拝したかな...。ここではまだ御朱印は頂いておりません。

 

まあ、そのうち頂きに上がりましょう(笑)。

 

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そんなこんな(笑)。

 

ワールドカップはアルゼンチンが優勝し、あれを見届けた今はかなり睡魔に苦しめられております(笑)。

 

まあ、これで通常モードの日々に戻れますわ(笑)。井上尚弥のバンタム統一も無事終わりましたしね...。WBCまで、しばし休めます(笑)。

 

 

この【新西国霊場宝印帳】も、残り僅か(笑)。客番(西国で言う所の番外)含め、あと9ヶ寺でコンプリートです(笑)♪

 

我が故郷たる兵庫県の寺院を、ゆっくり回りながら...来るべき満願の瞬間を楽しみたいと思います!

 

皆さんも、どうでしょう?ランダムに御朱印を頂くのも面白いですが、専用納経帳でシリーズごとで集めるってのも...かなりご利益感がアップしますよ♪【〇〇三十三所】って言うのは、観音霊場巡りになりますから...初心者向けで、めちゃめちゃ楽しめます。ご近所の観音霊場から始められてはいかがでしょう(笑)。

 

良い参拝でした。

 

南無観世音菩薩🙏

 

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しっかし...ほんま...日本全国に、一体どんだけの観音様が居るねん(笑)?