秋晴れの関西...今日は、西国札所、壺阪寺 & 岡寺!...飛鳥への旅♪ | MarlboroTigerの【Reload the 明治維新】

秋晴れの関西...今日は、西国札所、壺阪寺 & 岡寺!...飛鳥への旅♪

 

いやはや...良いお天気でしたね♪ここまで晴れると、心がウキウキし...【参拝したい病】がムラムラと沸き起こってしまいます(笑)。

 

(おっしゃ!西国の札所でも行って来たろか...笑)

 

8時30分頃の電車に乗って、天王寺駅を目指しました。今日は奈良の二ヶ寺...壺阪寺と岡寺を参拝します。恐らく、両寺とも四年ぶりの参拝。再会に胸がときめきます(笑)。

 

天王寺(大阪阿部野橋)で近鉄南大阪線に乗り換え、先ずは西国三十三所第6番札所・壺阪寺(つぼさかでら)を目指します。吉野行きの急行に乗れば、乗り換え無しで壺阪山駅まで乗り換え無しで運んでくれます。所要時間は50分弱。

 

 

大阪に不案内な方にご説明しますと、上の路線ですね...。近鉄電車は難波と天王寺に大きなターミナル駅があるのですが、南大阪線は大阪阿部野橋駅から奈良の南部を目指す路線になります。藤井寺を通過し、大阪の果てが近づいて来ると、特産品である葡萄畑が山に広がり始め...奈良が近づいて来ます。

 

今日は高齢者のハイキング愛好者で電車は埋め尽くされておりました。最近のじっちゃん、ばっちゃんは元気ですね(笑)。我々より、上の世代の方々は...まだ健全な遊びを楽しんでいた方が多い。男女のグループで登山やハイキングに興じながら...プラトニックなグループ交際を成立させていた最後の世代と言えるでしょう。

 

そんな青春時代を思い返しておられるのか...団体さんがとても多いのが特徴です。実に微笑ましい。

 

ん?我々バブル世代?

 

すんません...汚れ切っておりました(笑)。正直、今の若者達よりも...乱れておった様に思います(笑)。グループでのハイキングも...フォークソングも...学生運動も...ワシら...知りませんからね(笑)。

 

今の50代や、ちょい下の40代...チーマー、コギャル世代の奴は胸に手を当てて考えて見て欲しい...。全部とは言わんが、子供に胸を張れるだけの...爽やかな青春を送ったと言える奴は、レアでしょ(笑)?

 

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ってな事を、ボンヤリ考えながら...下車して行く老齢の団体さんを見送っている内に...

 

 

壺阪山駅に到着!写真は本日の物。ご覧の通り、快晴です♪この奈良交通さんの小型バスが、約10分程で壺阪寺前まで運んでくれます。境内の入り口の駐車場まで乗り入れてくれますので、超楽チン♪土日でも本数が少ないので、下車する時は帰りの時間を必ずチェックしておきましょう。

 

 

これはネットから拝借した写真。バスを降りると、こんな感じです。入口で拝観料を支払って、山上を目指す事になります。ですが、バスを利用した場合...最短での帰りのバスまでは30分間しかない!!続いて別の札所を目指す方は、のんびり観光と言う訳には行きませんね。私もダッシュで上がり...ダッシュで勤行し...ダッシュで駆け下り、帰りのバスに飛び乗らねばならない。先達さんの辛いところです(笑)。

 

 

本来なら、見て頂きたいポイントは沢山あります。この寺は正式名称を壺阪山 南法華寺と言います。真言宗さんの単立寺院ですね。ご覧の通り、境内は広大で日本初の盲人専用の老人ホーム【慈母園】も併設されております。当時の住職の凄まじい努力によって開設されたと言いますが、それもその筈...このお寺さんは【眼】にご利益のあるお寺さんとして知られているのです。

 

 

これですね(笑)。明治の初頭...浄瑠璃や歌舞伎で大ヒットした演目、【壺阪霊験記】の舞台になっているから...。

 

この物語は、簡単に言えばこんなストーリーです。

 

盲目の沢市にはお里と言う心優しい妻がおりました。しかしお里は明け方になると毎日出掛けて行きます。

 

(まさか...他に男でも出来たんとちゃうか?)

 

疑い始めた沢市は、お里を問い詰めます。しかし、お里は三年間...沢市の目が治るようにと壷阪寺の観音様に願掛けに行っていたのだと打ち明けます。自らの邪念、そして嫉妬を恥じた沢市は、お里とともに観音詣りを始めます。しかし目の見えない自分がいてはお里の足手まといになると沢市は考えてしまった。

 

 

思い詰めた彼は、満願の日にお里に内緒で滝に身を沈めてしまいました。夫の死を知り悲しんだお里は、夫のあとを追ってこれまた身を投げてしまう...。二人の夫婦愛を見届けた観音様は、あまりに不憫に思い...二人の命を助けます。そして沢市の目も再び見えるようになりました。チャンチャン♪

 

【眼】にご利益がある寺として知られる様になったのは、この時からでしょうね。

 

本殿までの石段はそこそこありますが、西国の札所では楽な部類でしょう。

 

 

途中...多宝塔もご開帳されており、ここだけは無視する事も出来ず...御本尊の大日如来さんにご真言をお唱えさせて頂きました。一礼し、先を急ぎます。

 

 

背後に見えているのが、ご本堂です。

 

古来、貴族や武家の信仰が篤く、清少納言や藤原道長もこの寺院を愛しました。何度も戦乱に巻き込まれ、戦国時代に逼塞していた所を、豊臣氏によって復興され...江戸時代に高取藩主の庇護を受け、再び栄える事となったのです。

 

では、参拝致しましょう。時間がありません(笑)。

 

 

本日の御本尊、十一面千手観世音菩薩坐像。スマホで撮らせて頂きました。

 

このお寺さんは、境内の目に見えるもの全てが撮影自由!!すごいご英断です。

 

 

四年ぶりの2ショットも撮らせて頂きました♪更に今日は...

 

 

特別拝観として、ご本尊のお身拭いのスペシャル・ボーナス付き!!!勿論、お身体を拭かせて頂きました!!

 

これもあり、御朱印も頂き、帰りのバスにも間に合わせにゃならん...。

 

ここでね...

 

お経を暗誦出来るスキルが物を言うのです。

 

最初と最後は定番通りの読経ですが...間に法華経【観世音菩薩普門品第二十五(フル)】、延命十句観音経×3、般若心経、ご本尊真言×7、光明真言×7、随求陀羅尼×7、弘法大師宝号×3を含んでますからね...。超特急で、これを10分ちょいで唱え上げる...。自分で言うのもなんですが、かなりな芸当ですよ。坊さんでも、出来ん人の方が多いでしょうね。経本見ながらチンタラ唱えておっては間に合わんのです。

 

こう言う時に、丸暗記していると便利なのですよ...。Adoの【ウタカタララバイ】も真っ青な、超高速リリックで舌をブン回しながらノーミスでフィニッシュ!日頃の鍛錬の賜物です。毎日唱えているから、これが可能となります。

 

 

良いお顔でしょ(笑)?半眼で造形される事が多い観音様ですが、こちらの千手様は目が心なしかはっきりと見開かれている。やはり、【眼の観音様】ですよ!お身拭いは初めてでしたので、メチャメチャ感動しました♪

 

お身拭いさせて頂いた布は、持ち帰って我が家の御本尊の下に敷かせて頂きました♪実にありがたい...。

 

室町時代の作と思われる千手さんですが、以後の旅人達の祈りが...このお像には染み付いている!!!

 

そそくさとご本堂を退出し、御朱印を頂き、ダッシュで石段を駆け下りました。

 

ちょっとせわしない参拝でしたが、これはこれで大納得の参拝でした。

 

 

余裕のある方は、この大観音像にも是非お参りして下さいね。

 

昭和の時代から作られている、インドの職人七万人による傑作石像が堂々たるお姿で麓を見下ろしておられます。これは壺阪寺がインドで行った、ハンセン病患者救済活動への返礼品でもあります。インドの石工と、日本の仏師による友好の象徴と言って良いでしょう。どこかの県の、解体される観音さんとはレベルが違います。

 

で...

 

帰路のバスにも間に合い...

 

電車にも余裕を持って乗る事が出来...

 

橿原神宮前駅に到着したのは11時でした♪

 

橿原神宮に関しては、すいません...神道に疎いもんですから、良く分かりません(笑)。基本、明治以後の国家神道によって作られた神社は無視しておりますので、私は参拝した事はありません。その橿原神宮に隣接する橿原神宮前駅が、このエリアにおける最大のターミナル駅。

 

次の目的地である岡寺には、ここから奈良交通さんの通称【赤カメバス】に乗って向かう事になります。

 

 

こいつですね(笑)。発車まで15分ありましたので、駅の構内の定食屋でカレーライスを頬張っておきます。

 

ん?間に合うのかって(笑)?

 

ご安心を(笑)。わたしゃ、男の子ですから...定食屋のカレーなんざ、5分もかからず丸呑みですわ(笑)♪遅めの朝食兼昼食。ごっそーさん♪

 

この辺りの、流れる様な行動パターンは...流石に手慣れた先達さんでしょ(笑)。1秒も無駄にしておりません。

 

それにしても、赤カメバスってのは凄い...。

 

甘樫丘、飛鳥寺(飛鳥大仏)、岡寺、石舞台古墳、高松塚古墳...全部、これ一本で回れてしまいます。飛鳥を旅したい人には最強の足になってくれるでしょう。

 

特に、岡寺ですね。間違っても、近鉄の岡寺駅で降りたりしないように(笑)!!駅名こそ岡寺ですが、歩いたら一時間以上はかかりますよ。駅からはアクセスの方法はありませんから、要注意です!岡寺へは、【橿原神宮前駅から赤カメバスで行く!】...これ、鉄則!!!

 

降りるのは岡寺前では無く、【岡戎前】で下車しましょう。5分くらい到着時間を短縮する事が出来ます。

 

こっからの登りは...

 

地味にキツい(笑)。先日、新西国の立木山寺で鍛えておいて良かった(笑)。脚の筋肉が、山岳仕様に変わっておりましたので、楽に登れました。

 

 

門前に到着♪

 

さあ...がっつり勤行致しましょう♪

 

 

参拝に不慣れな方も多く、参拝してから鐘を鳴らす人が多く見受けられました。

 

これ...NGですからね(笑)。気を付けましょう。【戻り鐘】と言って、参拝したご利益が消滅してしまう行為になります。玄関に立ったら、先ずはチャイムを鳴らすでしょ?あれと同じ。観音様に来訪を告げる行為ですから、必ず参拝前に鐘を鳴らして下さい。

 

 

岡寺に関しては、過去に詳細な記事をアップしておりますのでそちらをご一読下さい。最下部にリンクを貼っておきます。

 

今日はご祈祷を受けておられる方がいらっしゃったので、勤行は控え目に実施しました。マスクしたまま、小声でフル勤行(笑)。それでも、観音様は聴いて下さっているのです。

 

 

日本最大の塑像(泥で作られたお像)にして、三大大仏...。密教伝来以前の、二臂と言う珍しい造形の如意輪観音さんです。

 

 

御本尊が巨大だと、それをガードするお堂も比例して巨大になります。岡寺の本堂は、実に圧倒的!!

 

小声ではありましたが、良いお勤めが出来ました。

 

まあ...これも超特急だったかな(笑)。こっちも、帰りのバスの時間がタイトでしたから...。

 

で、帰りは岡寺前のバス停で再び赤カメバスに飛び乗り、橿原神宮前駅に戻ります。

 

駅に着いたのは、午後一時。実に美しいタイムスケジュールでフィニッシュです(笑)♪

 

通常ならば、この後同じ南大阪線の帰路にある葛井寺に立ち寄るのですが、本日はそのまま帰宅しました。先日も行きましたし...まあええかと...。

 

 

本日も、我が八葉の蓮華ワラジ...RED WNG 9875 は健在なり♪ええ働きで応えてくれました。

 

 

御朱印です。6と7に、真新しい御朱印が押されました。

 

さあ...明日も観音さんや(笑)!!

 

南無観世音菩薩🙏

 

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岡寺の特集記事はこちらからどうぞ♪

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