等覚院(川崎市宮前区)月例【座禅会】&【2年かけて「法華経」を読む会】第三回 参加レポ | MarlboroTigerの【Reload the 明治維新】

等覚院(川崎市宮前区)月例【座禅会】&【2年かけて「法華経」を読む会】第三回 参加レポ

 

またしても雨(笑)...

 

ほんと...見事なまでに雨!

 

いやもう、ここまで来ると...私にとっての等覚院は、【つつじ寺】では無く...【雨の御寺】としか言いようがございません。もう、そう言う運命なのでしょう(笑)。副住職も笑っておられました。

 

今日はギリギリ、5分前に現場入り。第一部の【座禅会】は9:30からスタートです。

 

どうせなら、晴れて美しい本堂の写真を投稿したいのに...

 

いつも、雨...。

 

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なので、過去に青空がバックの写真があるかどうか探してみたのですが...

 

あった(笑)!

 

多分、二年前の写真。

 

 

まあ...晴れてれば、こんな感じです。このお堂の中で月一座禅会を行っておるわけです。同じく法華経の会もこの本堂内。

 

雨が降るとですね...いい感じで雨音が響き渡り...そう言う意味では自然と一体化した気分が無くも無いのですが...いかんせん湿気が漂い蒸し蒸しする...。集中力を考えた場合は、どちらの方が良いのか...いまだに分かりません。まあ...晴れてた方がいいでしょうね。

 

 

これも春の画像の再利用ですが...本堂内はこんな感じ。参加者は...両会共に10名前後ですね。メンバーは入れ替わりますけど...。

 

座禅が先か、読経が先か...実は多数決で決めました(笑)。確か、ギリギリで座禅先行に決まった筈。私もこのパターンで手を上げました。正解だったと思います。両方とも受講するメンバーに関しては、朝一集中力を高め...それから読経に入った方が経典の文言がクリアになる気がしたのです。

 

今回は、冒頭副住職より面白いお話をお聞かせ頂きました。

 

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等覚院は関東三十六不動霊場の第六番札所です。ですので御本尊はお不動さんですが、本尊の脇にもう一つ小さなお厨子が置かれております。この中にはもう一体...ひときわ小さなお不動さんが安置されており、何でも例年の四月と五月に近隣縁者のご自宅をお不動さんが巡回するのだとか...。お不動さんを引き受ける家庭は【お宿】と呼ばれ、川崎や横浜に点在していたお宿では、古来ご馳走が振る舞われ子供達が楽しみにしていたらしいのです。(詳細は下にリンクを貼りました。関心ある方はご一読を!)

 

 

副住職が先頃名古屋に仕事で行かれた時、名古屋のお寺さんでこのお話をされたらしいのです。実は【お宿】となって頂ける家庭も激減しており、この伝統も消滅の危機なのだとお話された所、その名古屋のお寺さんが『うちが引き受けましょうか?』と言ってくれたらしい(笑)。

 

近隣の一般家庭では無く、遠方のお寺さんが手を上げてくれたと言う...何とも心暖まるお話...。

 

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で、座禅。

 

 

せっかくなんで、鎌倉大仏の姿勢をイメージし...これを手本に半眼で心頭滅却(笑)。

 

前半は...どうもダメでしたね。気持ちが散漫で、はたまた眠気も差して来たり...。

 

大体、中間地点で副住職が拍子木を叩いてくれます。今回は、それ以降...後半の方が集中出来ました。毎回30分前後の座禅となるのですが、不思議な物で心の揺れ動きは結構激しい。静かに落ち着いている様に見えて、心は激しく上下します。中々に【無】となる事は難しい...。セリフの様な言葉の羅列が脳裏に浮かんでしまったり、いろんなイメージ、雑音への反応、日常の不安、眠気...ほんと、いろんな物がノイズの様に邪魔して来るのです。

 

それとの戦いかな?

 

長い様な...短い様な...何とも言えない30分間。別にレベルアップして行く訳でも、新たなステージが用意されている訳でもありません。ただ、ただ...同じ事を毎月毎月繰り返して行くだけ...。

 

これがですね...実に良い(笑)。月に一回、己と向き合える時間と言うのは...実に清々しいもんです。心がリセットされる気がします。

 

まあ...今日は75点かな。

 

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座禅が終わると30分間の休憩タイム。

 

以前と違って、早く現場に着けませんからね...この休み時間に、個人の勤行を実施させて貰ってます。とは言え、時間が短いので手短にお唱え。

 

再び再入堂となり、今度は法華経の読誦会です。

 

 

なにせ...重い...。ちょっとした図鑑なみの重量...。学生の頃に使っていた辞書の倍くらいはありますでしょうか...。

 

今日からいよいよ法華経が始まります。

 

前回と、前々回で【無量義経】を読了しましたからね...いよいよ本体たる、【法華経】!気合が入ります。

 

法華経は、大乗仏教を代表する経典の一つで、正式には妙法蓮華経と言います。天台宗と日蓮宗の根本経典ですね。鳩摩羅什(くまらじゅう)によって中国語に訳された法華経が、現在私達日本人がお唱えしている法華経になります。聖徳太子以来、変わっておりません。

 

今日読誦するのは、序品第一。はっきり言って、読んで理解するパートではありません。これは言わば...映画で言うとエンドロールみたいな部分。監督、脚本、キャスト...etc。人や菩薩の名前がウジャウジャ出て来ます。その羅列が殆ど。物語の冒頭としては、結構退屈かも知れませんね。ただ、女性の名前もクレジットされていたりしますので、男尊女卑思想が強かった古代インドにおいて、男女平等を謳いあげたのだから...画期的な出来事だったかも知れない。ある意味のカウンター・カルチャーですよ。

 

空から美しい花びらが舞い落ちる中、お釈迦様は額から光を発します。その奇跡を見て、信者達は呆然とし...文殊菩薩にあれは何かと問うのです。すると文殊様は...

 

『あれは、かつて...前世の頃にも見られた現象だ...。世尊(釈迦)は、これから最上の教え(法華経)を説かれ様としているに違いない...。』

 

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...ってなストーリーの部分を、ただひたすら一時間かけて読経するのです(笑)。

 

みなさん、殆ど初見ですからね。ルビの位置や、見慣れぬ記号と悪戦苦闘しながら...即席で副住職の声に着いて行かねばならない...。結構大変です。

 

ただ、回数をこなして来ると...同じ様なフレーズやら、単語が何度も繰り返されますからね。慣れて来る。今日はいい感じで唱え切る事が出来ました。

 

毎回ご参加されている、金峯山寺の修験者さんとも親しくなれました。修行の内容や、装束や法具、法衣について質問させて頂き、色々教えて貰えた。実にありがたい。

 

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やはり、このお寺さんには...何か見えないパワーでもって引き寄せられている...。そう感じざるを得ません。参拝し始めたのも偶然なら、コンスタントに通う様になったのも偶然。そんな話しを、しみじみ参加者の人達と語り合うのも面白い。

 

いやはや...いい一日でした。月一座禅&読経修行、無事完了。

 

南無🙏