RED WING 9875 定期メンテ & 経年変化報告... | MarlboroTigerの【Reload the 明治維新】

RED WING 9875 定期メンテ & 経年変化報告...

 

ここんところ、結構履きまくった。ソールの減りも、カカトがいよいよヤバい感じだ。夏には張り替える事になりそう...。

 

あっちこっちでブツけまくる為、細かい傷は無数にあるのだが...

 

ここまで足と一体化すると、もう手放せない(笑)。我が人生における最高の一足に仕上がった。とにかくタフ!それ以外の言葉が思い浮かばない。

 

超ヘビー・ユーザーと言う訳では無いんだけどね...。基本、週末の二日だけが出番。もちろん、他のシューズだって履きたくなる訳で、出番が無い週だってある。だが、履くときはハードに歩き回る。

 

日本の百観音霊場は全てコイツで走破した。他の霊場やパワースポットも、全てこいつオンリー。

 

熊野大社も、金比羅山も、施福寺も、立石寺(山寺)も、比叡山も、上醍醐も...有名どころの階段は、全部こいつで登り切った。そう言う意味では、日本にRED WINGの9875は数あれど...最もパワースポットを知る一足はこいつだろうと自負している。聖地の味をこいつ以上に知る9875が居るのなら...かかって来いと言う感じだ。

 

 

こんな感じで、いつも参拝時には9875を履く。もう、ルーチンワークと化している。行者さんの蓮華草鞋みたいなもんだ。日本全国の数多の霊場を知る...我が巡礼の相棒...。神社仏閣への参拝では、必ずこの9875を履く。

 

もう...そう言う存在になってしまった。【観音ブーツ】と言って良いだろう。ソールの張替えが終わったら、梵字の【キリーク】(千手観音)の焼印を、シャフト背部の先端に入れるつもり。そう言うブーツなのだから、趣味の善し悪しの問題では無くなっている。

 

RED WINGのド定番、9875はファンならばご存知だろう。50年代〜60年代に生産されていた、当時の875の復刻版だ。当時の風味を再現するに当たっては、様々なハードルを超えねばならなかったと言うが、特にこの色味...

 

 

...ゴールドラセット・セコイアを復活させるのは大変だったと言う。この柿色の暖かい発色が、実に良くデニムに合う。【アイリッシュセッター】とは、まさにこの色の事を言う。陽光の角度、天候、季節によって色味が微妙に変化し、とにかく見栄えが良い。ステッチの派手なこのモックトウは、まさにRED WINGのシンボル。僕はモック以外のRED WINGは所有していないし、今後も買う予定は無い。

 

ただ、9875の革は...中々扱い辛いレザーだ。とにかく固い(笑)。

 

他のアメリカンブーツに比べ...オイルメンテと言うわけはいかないので、柔らかくなるのに時間がかかる。革の特性上、ミンク等のオイルを使うと変色してしまうからだ。なので僕の場合は...

 

 

オロラセットの純正クリームをた〜まに塗る程度にしている。一年に一度...塗るか塗らないか...そんな感じだ。

 

とは言え革である以上、適度な油分の供給は必要であろうし...どれくらいの塩梅でクリームを塗るかが悩みどころと言える。僕の9875の育て方は当初より、【テカりを出したい】がメインだったのでコイツをチョイスしている。まあ...無難な線だろう。

 

だが、今回のメンテでは必要無いようだ。クリーニングとブラッシングだけで仕上げる事にする。

 

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汚れ取りには、基本こいつしか使わない。M.モゥブレイの【ステインリムーバー】。ブーツ本来の染色は落とさず、汚れだけを取り除いてくれる。他のブーツでも愛用させて貰っているメンテの必需品。恐らく、これが最高の洗浄剤だろう。

 

 

せっせとブラッシングし...何とか小綺麗にまとまってくれた。うむ...風味が出て、いい面構えになって来た。流石は観音ブーツ。聖地のパワーを吸収した分、慈愛に満ち満ちておる(笑)。

 

タフだ。とにかくタフだ。このまま履き続けても、恐らく僕の寿命より先にくたばる事は無いだろう。なので、天に召される時は、こいつを棺に入れて貰えれば嬉しい。百人力だ(笑)。

 

前述した通り...超ヘビーユーザーでは無いが、こいつと歩いた苦難の道のりを思えば...街履きオンリーの人と比べれば、相当負荷をかけていると思う。本当に良く頑張ってくれている。だが、そんな僕でもまだこの程度。ならば...普通履きの人なんて...慣らすのに相当苦労してるんじゃないだろうか?購入当初に比べれば格段に柔らかくはなっているが、足を挿入する時なんてまだまだ固い。この頑強さはハンパじゃない。

 

どうやったら履き潰す事が出来るのか...そんな事まで邪推してしまう(笑)。本当に履き潰せるのか...そっちの方が謎だ(笑)。

 

まあ...こんだけ履けたら、最終的にコスパはメチャメチャ安くつくと思えるのだが、どんなもんなんだろう。

 

女性物と違い、メンズのブーツは【味】が出てナンボ。真新しいままの状態では、軽く見られる。

 

そう言う意味では...今のところ『少々ブーツ好きでして...。』などと胸張って言えるのは...この9875くらいのものかも知れない。

 

877?

 

全然育ってない(笑)。どうしましょ...。

 

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我が巡礼の友...RED WING 9875。ベタと言えばベタなブーツ。どんなファッションにでも無難に寄生する...潰しが効く。ある意味、個性が無いと言われればそれまでなのだが...

 

とにかくタフである。それだけは保証しよう。施福寺の悪路も、山寺の石段地獄も問題としなかった。そりゃそうよ...元々はハンティングブーツがルーツなのだから...こいつの先祖は(笑)。

 

コロナが終わったら...また遠出しようぜ、相棒!

 

メンテ完了。