韓国への思い...その4
慶州東国大学...。バスが停車したその大学は...何と言うか、こざっぱりした大学だった。国立なのか私立なのか、忘れたが...大学然とした大学。怪しい日本人の俺が正門から闊歩して来ようが、誰も咎める者は居ない。
校舎や、授業などには興味は無い。この俺と親しくなってくれるクールな奴は居ないか...キャンパス中に目を配りながら突き進む...。一見して日本人丸出しなスタイルだったので、やはり注目を浴びる。『何者だ、こいつは?』声には出して言わないが、明らかに異分子が混入して来た事に気付いた筈だ。警戒する学生たち...。生協と思しき建物には食堂があり、その前でふざけ合っている若い男女のグループに近づいた。『ハロー!ヨボセヨ!チョヌン・イルボンサラミ・イムニダ!!』適当なハングルで一発かまし、『Can you speak English?』...。あっけに取られるコリアンたち。流石は反日教育が徹底されている世代だ、警戒感は半端ではない。何やらコソコソと語り合いながら、この異邦人をしげしげと見る。その中から一人が声をかけて来た。『Who are you?』...。ファーストコンタクトだ(笑)!!とにかく満面の笑みを浮かべてすり寄る(笑)...日本語なら反感を買うが、ブロークンな英語だと割りにフレンドリーに接してくれる。とにかく第一印象が大切だろうと、あの手この手で接近を試みる。
何となく分かったようだ。俺が日本人で、韓国を旅して回るバックパッカーである事、韓国の文化を尊重しているらしい事、おもろい日本の話が聞けそうな事...。まずはゲームで交流をはかった。簡単なゲームである。【あっち向いてホイ!】ジャンケンは万国共通、しかし...確かチョキの形状が違っていた様な気がするのだが、記憶が鮮明でない。これが大受け(笑)。ジャンケンで勝った後にオプショナルゲームが発生するスタイルが韓国には無かった。しばらくすると、あっちこっちで『アッチムイテホイ!』の大合唱(笑)。つかみはO.K。彼らの輪の中に溶け入る事が出来た。
そっからは質問攻め。お互いブロークンな英語なので、時に頭を抱え、時に辞書を引き引き...お互いのその馬鹿さ加減がまたおもしろい。イ・ジョーウッ君は俺と同年齢の若者。東国大学で観光学を勉強する学生だった。彼らのリーダー格。面白かったのが【浪人】と言う言葉の英語訳...これがお互い思いつかず、『俺は大学に入るのに3年かかった...。』と言う言葉を聞き、『おおっ!俺も1年余計にかかった!』と言っては喜んだ。韓国では年齢がひとつでも上回ると敬われる。他の取り巻き達は俺よりも年齢が下だったので、かなり残念そう(笑)。だが、英語には尊敬語も謙譲語も無い。これも儒教の国ではフレキシブルに機能した。年齢関係無しにフランクに関係が作れる。
『おもしろい奴だな。付いて来い!色々案内してやるよ!』...多分、そんな事を言っていたのだと思う。イ君と、彼の彼女ア・ヤンアーさん(帰国後、知り合いの韓国人に聞いたが、そんな名前は韓国には居ないよと言われた。俺の聞き間違えかも知れん。)、そしてイ君の親友イ・ハンジュン君...彼ら三人が慶州市内を案内してくれるらしい(笑)...。ラッキーな展開だ♪
とりあえず作戦会議に喫茶店に入る。91年当時、韓国で大ヒットしていたのがイ・サンワン(サンハン?)と言う歌手で、彼の歌が店に鳴り響いていた。奇妙な物で、外来語が微妙に異なりお互い驚く。『コーヒー=コピル』、『タクシー=テクシ』、『バス=ポス』...何でやねん?とお互いに主張し合う(笑)。目的地を写真の鮑石亭 に絞り、作戦会議終了。どうやら、日本の曲水の宴の原型らしい...酒を浮かべて回って来る間に詩を詠んだらしい...。よく分からんが、とにかく行ってみる。
へんてこ日本人とコリアンの一向が慶州をのし歩く...。
校舎や、授業などには興味は無い。この俺と親しくなってくれるクールな奴は居ないか...キャンパス中に目を配りながら突き進む...。一見して日本人丸出しなスタイルだったので、やはり注目を浴びる。『何者だ、こいつは?』声には出して言わないが、明らかに異分子が混入して来た事に気付いた筈だ。警戒する学生たち...。生協と思しき建物には食堂があり、その前でふざけ合っている若い男女のグループに近づいた。『ハロー!ヨボセヨ!チョヌン・イルボンサラミ・イムニダ!!』適当なハングルで一発かまし、『Can you speak English?』...。あっけに取られるコリアンたち。流石は反日教育が徹底されている世代だ、警戒感は半端ではない。何やらコソコソと語り合いながら、この異邦人をしげしげと見る。その中から一人が声をかけて来た。『Who are you?』...。ファーストコンタクトだ(笑)!!とにかく満面の笑みを浮かべてすり寄る(笑)...日本語なら反感を買うが、ブロークンな英語だと割りにフレンドリーに接してくれる。とにかく第一印象が大切だろうと、あの手この手で接近を試みる。
何となく分かったようだ。俺が日本人で、韓国を旅して回るバックパッカーである事、韓国の文化を尊重しているらしい事、おもろい日本の話が聞けそうな事...。まずはゲームで交流をはかった。簡単なゲームである。【あっち向いてホイ!】ジャンケンは万国共通、しかし...確かチョキの形状が違っていた様な気がするのだが、記憶が鮮明でない。これが大受け(笑)。ジャンケンで勝った後にオプショナルゲームが発生するスタイルが韓国には無かった。しばらくすると、あっちこっちで『アッチムイテホイ!』の大合唱(笑)。つかみはO.K。彼らの輪の中に溶け入る事が出来た。
そっからは質問攻め。お互いブロークンな英語なので、時に頭を抱え、時に辞書を引き引き...お互いのその馬鹿さ加減がまたおもしろい。イ・ジョーウッ君は俺と同年齢の若者。東国大学で観光学を勉強する学生だった。彼らのリーダー格。面白かったのが【浪人】と言う言葉の英語訳...これがお互い思いつかず、『俺は大学に入るのに3年かかった...。』と言う言葉を聞き、『おおっ!俺も1年余計にかかった!』と言っては喜んだ。韓国では年齢がひとつでも上回ると敬われる。他の取り巻き達は俺よりも年齢が下だったので、かなり残念そう(笑)。だが、英語には尊敬語も謙譲語も無い。これも儒教の国ではフレキシブルに機能した。年齢関係無しにフランクに関係が作れる。
『おもしろい奴だな。付いて来い!色々案内してやるよ!』...多分、そんな事を言っていたのだと思う。イ君と、彼の彼女ア・ヤンアーさん(帰国後、知り合いの韓国人に聞いたが、そんな名前は韓国には居ないよと言われた。俺の聞き間違えかも知れん。)、そしてイ君の親友イ・ハンジュン君...彼ら三人が慶州市内を案内してくれるらしい(笑)...。ラッキーな展開だ♪
とりあえず作戦会議に喫茶店に入る。91年当時、韓国で大ヒットしていたのがイ・サンワン(サンハン?)と言う歌手で、彼の歌が店に鳴り響いていた。奇妙な物で、外来語が微妙に異なりお互い驚く。『コーヒー=コピル』、『タクシー=テクシ』、『バス=ポス』...何でやねん?とお互いに主張し合う(笑)。目的地を写真の鮑石亭 に絞り、作戦会議終了。どうやら、日本の曲水の宴の原型らしい...酒を浮かべて回って来る間に詩を詠んだらしい...。よく分からんが、とにかく行ってみる。
へんてこ日本人とコリアンの一向が慶州をのし歩く...。