2019年は長男が中学校に入学した年でした。
夫婦揃って入学式に参加した私たちは、何の問題もない普通の夫婦に見えていたと思います。
この頃は子どもたちとの関わりの中で親として2人で過ごす時間が増えていきました。
長男の部活の応援をしに行ったり。
次男も新たに習い事を始め、夫がその相手をしてくれたり、一緒に試合を見に行ったり。
子どもたちのために、やむを得ず2人きりで車に乗って出掛けたり、家に2人で残されたりするのを繰り返しながら、2人で過ごしていた頃の雰囲気に慣れていったような気がします。
(また助手席に座るようにもなりました。)
ふざけたことを言う夫を私が小突いたり、少しずつ以前の私たちのようなじゃれ合いができるようにもなっていきました。
でも、手を繋いだり、恋人の頃のような雰囲気になることはありませんでした。
お互いにそんな空気を出すこともありませんでした。
子どもたちの親として、何のわだかまりもなく一緒に過ごせるようにはなっていました。
夫はこうして以前のように家族で出掛けたり、また私の両親と食事に行くようになったりと元の穏やかな生活を取り戻していく中で、不倫相手に気を遣って、不安に駆られながら過ごす時間より、家庭の方が居心地が良くなっていたそうです。
子どもが2人とも男の子なのもあって、成長した子どもたちと男同士の関わり方を楽しめるようになったことも大きかったのかもしれません。
夫はそのうち金曜の夜の練習に行くのをやめました。
不倫相手に会う日を徐々に減らしていったといいます。
日曜の2か所での練習は続いていたので、この日だけは遅い帰宅でした。
そして土曜は、家にいるようになりました。
土曜は練習の日ではなく、ゴルフや試合に行ったり、それを口実にして不倫相手と出掛けたり毎週いない日でした。
ゴルフと試合の日以外には、この日に出掛けることはなくなったので疑うところはありませんでした。
実際には、不倫相手には土曜は出掛けられなくなったことにして、日曜の練習をたまに休んで出掛けるようになったそう。
でも練習はしたい2人なので、デートの頻度は月に1、2回に減っていました。
相手には、両親が持病を抱えてしまい、土曜は実家で過ごすことにしたと伝えていたそう。
日曜の練習では毎週会っていたのと、月に1回程度は平日にも会っていたので不審がられることはなかったそうです。