まずは意識のおさらいをします。



通常はこの体が私だと思ってます。

それは確かにそうなんですが、意識はどこにあるか、です。頭の中に全ての自分の情報があって、そこで思考してると思ってますよね。外から仕入れた情報を脳にストックしてると。


思考は確かにそうと言えなくもない。でも感情は頭じゃなく胸のあたりで感じるものですね。魂意識の中心はここです。魂意識の本質は、ただ観察しただ感じることです。


脳は臓器であり送受信装置のようなもので、実際はそんなに情報はためてません。短期記憶くらいです。海馬と言われるところですね。えーっと、と思い出す類いの記憶は他にストックしてます。


考えて、信号が体へ伝わり筋肉が動くのではないことはわかってますね。まず意識があり、体が動いてからその信号が脳に送られ、それにつじつまの合う思考が構築されます。


意識は目に見えず、別のところ、んー、これをなんと表現するのが一番正確かわからないのだけど、虚数空間みたいなとこにあります。まあ、それです。現実世界の裏側というか、そんな感じ。現実と紐づいてぴったり連動しています。


現実というのは、その自分の意識が映し出された立体モニターみたいなもんです。実体があるわけではないのだけど、高性能な五感感知機能と連動してて実体のあるもののように感じます。VRみたいなもの。


これらはゲームにそっくりです。画面に映し出されるのは別のところで設定されたデータの出力結果です。物理演算処理をほどこされているので、ゲーム内の物体はそのように振る舞います。


現実はロールプレイングゲームの中にミニゲームがあったり、サブクエストがあったりするのとそっくりです。シミュレーションゲームも兼ねています。プレイヤーはその世界観を楽しみます。ゲーム内で起こることは、あらゆる可能性を考慮してプレイヤーの選択の結果を出力します。この可能性として用意されているものを平行時空と言ったりします。


地球現実は、地形や景色、時間、物理法則などの情報を共有しながらプレイするネットワークゲームです。地球というひとつの星に80億人が住んでいるように見えますが、実際には80億人のプレイヤーがそれぞれ別室でプレイしています。そしてその80億人には、別の魂意識と思われるものが紐づいており、それらの固有の情報を持った世界観をマルチユニバース、或いは立体時空といえます。地球において、その80億人のプレイヤーを設定してる製作者が魂意識です。

マルチユニバースにはさまざまなシミュレーションがされていて、物理法則のバリエーションもあり、設定の数値を少し変えただけで星々のない宇宙も無数にあります。そのなかで現在の地球が存在する現実を見ています


入れ子になってるのでちょっと解りにくいですよね。え、じゃあどこまでが私なのかと言えば、私だと思ってる範囲としか言いようがありません。




魂意識はゲームの製作者側であり、プレイヤーの中に眠る者です。肉体意識はそのゲームの主人公です。自分の作ったゲームを初見プレイとしてリアルに楽しむには、いったん全て忘れる必要があります。これが魂意識が眠った状態です。現実は魂意識の見ている夢だとも言えます。


自己覚知のときに、これらを体感し、自分の意識がそのまま現実として現れている様を見ます。あれ、私しかいないという感想を持ちます。


一瞬、宇宙にひとりぼっちで、ひとり遊びをしていたという自覚があり、とんでもない孤独を感じるので、慌てて他者を探します。外の世界に他者の存在があることに気づきますが、入れ子になってそれも私ってことかと気付きます。

他者とは、追いかけても追いかけても追い付かない蜃気楼のようです。


まぁなので、適当なとこで区切ることになります。ここでは、この肉体の身の回りにいる人たち、見聞きする情報を「自分の意識の現れだ」と認識することを目的とします。