肉体意識全盛のときに、
目の前の他人やマグカップが自分だとは思いにくいものです。

そりゃそーだ。
なぜなら肉体の意識だから。

魂意識というのは、肉体意識から言えば覚醒状態です。
ただ、寝てる。
魂意識から言えば、肉体意識の状態は夢の中。

要するに、意識状態がいっこ上なんですね。

私たちが夢を見てる状態と同じ。
肉体意識から言えば、夢の中はいっこ下の意識状態です。

入れ子になってるの。
マトリョーシカみたいに。




夢の中でひゃっほうしてるとき、
それが夢だと認識してないよね。
夢の中で生きてる。
どんな突飛で理不尽な展開も全て受け流してる。

明晰夢というのをご存知でしょうか?
夢の中で「これは夢だ」と気づくこと。

要するに夢の中で肉体意識が目を覚ますこと。
言い換えれば覚醒状態になる。



肉体意識が夢の中で目覚める。
そうすると、ああ、これは私のつくった夢だとわかる。
そしてその夢が自分のいろんな意識の断片でできてることも、
なんとなしわかる。
(あー、昼間のあの小さな事件が、
 こんなに大げさに表現されてるわー、とか)

で、自分のつくった夢なので、
なんとでもなるってことが、わかりますよね。
夢の中で自由自在。


このいっこ上の段階が、これまた覚醒です。



肉体意識のいっこ上の魂意識が目を覚ます。
この鮮やかな、はっきりくっきり現実が、
ああ、これは私の意識の断片でできている、とわかるのです。
なんだ、これは私の見ている夢だ、と。

魂意識からしたら、この現実は、
夢であり、深い瞑想状態にあります。

現実という夢の中にいながら、目を覚ますことを覚醒といい、
なので「目覚めた人」と呼ばれます。


夢の状態から言えば、肉体意識は拡大した状態で、
肉体意識からしたら、魂意識は拡大した状態。
なので意識が拡大する、といいます。

もう少し細かいことをいうと、
肉体意識のふかーーーーーーーい意識状態では、
これまたぐるっとまわって、魂意識とつながっています。

なので深い瞑想状態では、
叡智の情報を受け取れたりします。

これを図にすると、トーラスってやつになります。

これは時間の解釈に使った図とほぼ同じです。
要するに、いろいろ似た形なのよ。
で、入れ子になってんのよ。

ミクロかマクロかってだけで。
上か下か(感覚的にね)ってだけで。



ま、そういう感じ。