会場：東京宝塚劇場
日時：2012年10月6日(火) 15時半開演
座席：2階 6列 39番
作・演出：谷 正純
＜CAST＞
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ（サン=テックス） / 蘭寿 とむ
コンスエロ・スンシン / 蘭乃 はな
アンリ・ギヨメ / 壮 一帆
ジャン・メルモーズ / 愛音 羽麗
マルセル・レーヌ / 華形 ひかる
ネリー・ド・ヴォギュエ / 桜 一花
ベルナール・ゼルフュス / 春風 弥里
ホルスト・リッパード / 望海 風斗
レオン・ヴェルト / 汝鳥 伶
＜感想＞
私とあんまり相性の合わない谷先生の作品ということで
あまり期待をしないで観に行ったのですが、これが意外と面白かったですー！
前評判が芳しくなかったから、逆によかったのかも。
もう終わってしまった公演なのでアレですが、これからDVDなどで初めて観られる方。
「星の王子さま」を読んでから観に行きましょう！！！
これ、読んでるか読んでいないかで全然違う。
私は読んだことはあったけれどかなりうろ覚えだったので、
もっとしっかり読み直してから観に行くんだったと後悔。。
「星の王子さま」をしっかり読み込んでいけば、もっともっと楽しめたと思います。
逆に全く読まずに観に行くと、ナンダコレ？？となるので要注意（苦笑）。
知らない人でも分かるように作るべきなのでは？と思ったりもするけど、
まぁそこは「星の王子さま」を読むいいきっかけをもらったと前向きにとらえましょｗ
観劇後にサン=テックスやコンスエロ、ギヨメのことを調べてみると、
この舞台がいかに史実に忠実に描かれているか分かります。
もちろんたった2時間弱にギュギュッと詰め込まれているため、
男女関係がいろいろ唐突過ぎて無理があったり
（ネリーとサン=テックスが突然いい仲だったり、
突然現れたベルナールがコンスエロへ突然愛を告白したり←ホントはずっと想ってたらしいが）
みんな結構あっという間に死んで行っちゃうんだけど（泣）。
お芝居なのだけど、オープニングはショーみたい。
キッラキラな星の王子さまのらんとむくん＠蘭寿とむさんが満面の笑みでせり上がり。
らんとむくんに星の王子さまは・・・ちょっと似合わないｗ
他にも、絵本に登場人物がたくさん登場！
きつねのえりたん＠壮一帆さんとか、ぬぼれ屋のみわっちさん＠愛音羽麗さんとか。
絵本ファンだったら「うわぁ～☆」って思いそうなシーンですよね。
最後に薔薇の花のらんはなちゃん＠蘭乃はなさんが出てきます。
薔薇の花っていうか・・・な衣装だったけど（苦笑）。
オープニングは豪華で、割と好きな感じでした♪
さて、キャストの感想を。
サン=テックスのらんとむくん＠蘭寿とむさん。
星の王子さまの時のらんとむくんは可愛らしく（私的にはどうかと思うが）
サン=テックスの時はかっこよく（コンスエロに結婚を迫るとことか強引！セクシー！！）
いろんならんとむくんを楽しめる作品だと思います。
でもなんか、らんとむくんの痩せっぷりがハンパなくて、
頬のこけ方とか心配になっちゃうよ。。。
コンスエロのらんはなちゃん＠蘭乃はなさん。
彼女にはこういう大人な女性って、やっぱりちょっと無理があると思うの。
すっごく頑張って低い声出してるんだけど、頑張り具合が空回りしてる感じ。
星の王子さまの時のらんはなちゃんはとっても可愛くて似合っているのだけど。。
らんはなちゃんの見た目は嫌いじゃないので、とっても残念。
あとはやっぱりもう少し歌を頑張ってほしいな～。
サン=テックスの親友で飛行士仲間のギヨメはえりたん＠壮一帆さん。
彼ももちろん実在の人物。
飛行中にアルゼンチンに墜落した時、彼は1週間かけて歩いて3つの山を越え生還。
つらくなった時は妻ノエルのことを思い出してたっていう史実があり・・・
なんて素敵な男性(〃∇〃)！！
墜落から生還したら妻ではなく愛人ネリーに安らぎを求めたサン=テックスとは大違い（苦笑）。
そんなギヨメを厭味なくステキに演じてます、えりたん。
見せ場はギヨメというよりきつねのシーンなんだけどねｗ
きつねのえりたんは本当に可愛い。もはやきつねはえりたんでしかありえない。
それから銀橋でメルモーズやマルセルたち死んだ飛行士仲間と歌うシーンは涙デス。
中にはいつ死んだの？ってメンバーもいたけど。
今回で退団されるみわっちさん＠愛音羽麗さんはジャン・メルモーズ。
メルモーズもサン=テックスの飛行士仲間。
実際のメルモーズさんも相当イケメンだったようですが、みわっちさんもイケメンっ☆
家庭を持っている飛行士仲間が多い中、
メルモーズは飛行に命を懸けるといって彼女を振ってしまうんですね。
そして帰らぬ人になるという・・・。
退団されるみわっちさんと重ねているのでしょうが、とても切ない。
サン=テックスの友人、マルセル・レーヌのみつるくん＠華形ひかるさん。
ご、ごめん・・・ぶっちゃけ、ほとんど覚えてないっ
この芝居、サン=テックスとコンスエロ以外は目立たないんだよねー。
ギヨメだってきつねが目立ってるだけで、ギヨメはあんまりだもん。。
と、言い訳してみるｗ
サン=テックスの支援者であり愛人でもあるネリーは一花ちゃん＠桜一花さん。
相変わらず、何をやらせてもうまい。
あんなに小柄なのに、存在感がある。すごいなー。
でも私、一花ちゃんはこういう役より、毒のある役の方が好き～笑。
コンスエロを愛するベルナールは、この公演から花組に組替えでやってきたみさとさん＠春風弥里さん。
しかし、ベルナール。突然登場して突然告白するからびっくりした笑。
誰？あなた、誰？いつからいましたっけ？？(;^_^A
しかも告白したと思ったら、サン=テックス・ネリー・コンスエロと共に踊りだす。
まぁ確かにこの突然で複雑な4人を表現するには、踊りしかあるまい。。
ここのダンスは大人な雰囲気でなかなか素敵でした。
そしてみさとさん・・・キザッ！！！！！←褒めてる。
花組はキザキザな男役さんが多いので、すっかり馴染んでおりますｗ
個人的にはサン=テックスより、ベルナールの方がコンスエロを幸せに出来る気がする。
花組でえりたんと共にとても応援しているだいもんくん＠望海風斗さんは、
実はサン=テックスを撃ち落としてしまったかもしれない葛藤に悩むホルスト・リッパード。
本当にだいもんくんは何をやらせても安心して観ていられる実力派。
眉間の苦悩の皺がたまらなくセクシーです(///∇//)
劇団には彼女を大切に育ててもらって、実力派トップスターにしてあげて欲しいと切に願います。
えりたんが雪組に行ってしまったら、花組を観る機会が減るかなーと思ったけど、
だいもんくんのためにこれからも通おうっと。
もう少し通いつめれば、意外と好きになってたかもしれないな。
などと思ってしまう、不思議な作品でしたｗ
さて、次の感想はショー【CONGA！】。
すっごく楽しいショーだったので、頑張って感想書きます！
・・・思い出せるかな(^-^;A