推定9000名の反戦デモ参加者が、1968年のシカゴの民主党全国党大会が行われたインターナショナル・アンフィシアターに行進しようと、グラント・パークに集結する。抗議活動参加者に行進は許されないと警告していた警察は、警棒を振り回しながら参加者の中に入りこんでいったが、石や瓶やごみ屑の返礼を受けた。

 

パリの5月革命で市民らとともにデモに参加したミック・ジャガー。ちなみにのちに天才宇宙物理学者として世に出た故スティーブ・ホーキングも参加していた。

 

文化大革命のポスター。スローガンは「造反有理」!66年から76年までの10年間続いた。

 

 

 ご機嫌いかがでしょうか?涼しいを通り越して急に寒くなり、酷暑がウソのような今日このころ。体調管理に気をつけたものです。(うちの奥方はすでに風邪気味でツラそうですが)


 さて、そんな折、ここにいつものようにラジオKenrocks Nite ver2の先週(昨日)土曜日放送した内容などを紹介させていただきます。
 お聴きの皆さんはご存知でしょうが、今回は50年前、1968年の8月のポップ・ロック・チャートから見えてくる当時の社会、世相など。ロックを取り巻いていた環境を再考してみました。ある意味、今日の状況と共通する部分も多く、逆に異なるところも垣間見えてきました。
その頃を体験している方も、生まれていないよ、という方もぜひ今からでもRADIKOのタイムフリーなどでチェックしてみてはいかがでしょう。
 自分の書いた選曲、進行表を貼付します。これがあなたの音楽生活の一助や参考になれば幸いです。
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Kenrocks Nite ver2  <Hits Of August 1968> 8.18 OA 2018

 

 みなさんこんばんは、大貫です、カッチンです!8月18日の深夜2時回りました。ごきげんいかがですか?こうしてお盆の前後にも皆さんとラジオで相対するのは嬉しいことです。もういい加減ジイさんですからこれといってやることも限られますから。でも暇じゃないのが辛いところ。庭の手入れや家の掃除、家財道具の廃棄とかやりなれない、やりたくないことが一人だと面倒で。誰か月一でうちに来て整理や清掃を無料でやりたい!なんて奇特な方いないすかね〜。いたら番組宛にツイートとかシクヨロ。さて、そんなバカなこと言ってないで本題。今夜は8月にちなんで?1968年の8月のヒットを聴いてみようかと。何故68年か?大した意味はないですが、今から50年前の68年8月、アメリカでちょいとした事件が。イリノイ州シカゴでの民主党大会でデモ騒ぎとか反戦活動家とかで警察機動隊が出て騒乱状態に。怪我人も多数。そのカドで7人の白人男性が逮捕され裁判沙汰。シカゴ7とか言われて興味を引きました。アビーホフマンやジェリールービン(イッピーYIP)など可笑しな個性派が多くいたね。二人とも亡くなってますが。ではまずはその事件のことを歌った曲から。
M-1 Someday (August 29, 1968) / Chicago 
  「Chicago Transit Authority」  WPCR-13635 

 

<トーク1>69年に発売されたシカゴのデビューある爆「シカゴ・トランジット・オーソリティー」から。まさに68年の8月28〜29日のシカゴの民主党大会の事件を歌った非暴力を訴える曲。頭の当時のデモの様子を伝えた音声の中で印象的な「The whole world is watching」は会場のヒルトンを囲んだ人たちの声。シカゴは67年に地元の大学生たちで結成。マネージャーのジェイムズ・ウイリアム・ガルシオがコロムビアと契約し、西海岸へ。ジャニスやジミヘンらの前座を務めて晴れて69年デビュー。全米チャートの17位まで上昇。BSTと並ぶジャズロックの代表格に。続いて3曲。

M-2 Hello, I Love You / The Doors 
    「Waiting For The Sun」 WPCR-12718 

M-3 People Got To Be Free / The Rascals 
    「Freedom Suite」 CRCD-3147 

M-4 Hush / Deep Purple 
   「Hush / Deep Purple」 TECW-21717

 

<トーク2>ドアーズは67年に鮮烈デビュー。これが「ハートに火をつけて」以来2枚目の全米1位。68年の夏。ラスカルズはアメリカ屈指のブルーアイドソウルなロックバンド。ボーカルとキーボードのフェリックス・キャバリエの個性が光る。68年4月のマルティン・ルーサー・キング牧師暗殺に触発され5波月に録音し7月に発売し1位に。彼ら最大のヒット曲。パープルはいうまでもないが、曲は67年にアメリカの SSW,ジョー・サウスが書いたもので「ダウン・イン・ザ・ブーンドック」で知られたビリージョー・ロイヤルが歌った。その曲をアメリカの東部マイナーレーベルと契約したパープルがデビューしたてでカバーし9月に4位まで上がる成功。イギリスでは未発売。続いて英国勢から2曲。

M-5 I Don't Want Our Loving To Die / The Herd 
  「Swinging in the Sixties, Vol. 2 /VA」 REP-4836 

M-6 Street Fighting Man / The Rolling Stones 
    「Beggars Banquet」 UICY-6698 

 

<トーク3>ハードはピーター・フランプトンがハンブルパイ結成前にいたバンドとして知られるそもそもがモッズシーンからのバンドでクラシカルポップな乙女チックなサウンドが人気。68年秋のヒットで日本でもこれがニューブリティッシュサウンドだ!との掛け声で「2人だけの誓い」というタイトルでヒット。英国はこの時期そこまでロックが政治的に動いていない。で、ストーンズは「ベガーズ・バンケット」からの曲。同じ頃にシングルで「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」がヒット。ただアメリカではこの曲がメインで全米の先行発売でジャケ写に67年の LA暴動の写真は使用されたがすぐに回収。ミックが政治に関心強く、パリの5月革命デモにも参加し曲へのイメージを膨らます。シカゴの事件後、一部で放送禁止に。

M-7 Sunshine Of Your love (Live) / Cream 
    「Live Cream, Vol. 2」 UICY-93700 

 

        「 RUMBLE 」  別紙

 

いかがでしたか、今夜のKenrocks Nite ver2? 前半の大貫パートでは今から50年前の出来事、アメリカ中、というか世界中を巻き込む騒動になったシカゴ民主党大会のことから垣間見える世相やそれらを反映した?ロックのヒットをお送りしました。こういう見方も面白いですよね?時代と音楽。日本ではGSが下火でヒット曲では千昌夫の「星影のワルツ」ダントツで、あとフォークルの「帰って来たヨッパライ」やタイガースの「花の首飾り」とかね。パリの5月革命とか中国では文化大革命が巻き起こるし世界中が変革期。我ながら古いことよく覚えてるわ。強烈なイメージだね。お知らせ〜21日の火曜日、ASIAでNUGGETSあります。djでマンガ家のムラマツヒロキさんの単行本記念スペシャルで小西さんや常盤響さんもDJ。今夜はこのへんで。お相手は大貫&カッチンでした。ではまた来週ADIOS AMIGOS!