昨日のKenrocks Nite ver2、いつも通りに聴きながらTwitterでのリスナーの方々からのTweetにお応えしたりしようと思っていたら、気付いたらもうエンディング近くでなす術無く無念な結末。いや、番組はキチンと普通に終了しました。無念なのは、それに順応出来なかった自分です。案外このワタシの参加を喜んでくれているリスナーの方もいらっしゃるので、ここんところは毎週やっていました。それが残念な結果で。スンマセンです!押忍!!


 まぁ、済んだことは仕方ないので、以後気をつけるようにして、では、昨日の番組の内容など、いつものようにここに紹介させていただきます。自分の作った進行表に選曲とコメント・データなどをいれただけのものですが、みなさんの音楽生活の一助、参考になれば嬉しい限りです。では、よろしくです。以下に直張りします。
 
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   Kenrocks Nite ver2 <Blue Soul Rock > 1.14 OA 2016

 みなさん、こんばんは。大貫です、カッチンです。お正月も終わり、普通な年の初めの1月の半ば、いかがお過ごしでしょうか?風邪とかひいてませんか?お腹とかこわしてない?まー、そう言うのも自分が正月に食べ過ぎてお腹痛くした思いがあるから。やはり一年通じて「元気が一番」ですよね。そんな今日この頃、大貫はブルースパワーに由来するホットでソウルでグルーヴィーな曲をチョイスしてみました。週末日曜日にはそういう曲もかかるイベント「GRC」がありますから、お時間あればお誘い合わせの上、大勢で渋谷のROOMにおいでください。2000円で不良メルヘンのライブもあり。では、まずはこんなモダンなブルースから。

M-1 Crosscut Saw / Albert King
  「The Very Best of Albert King」 AMCY-6131



 曲受けて解説~アルバートさんは92年に69才の若さで亡くなってますが、この曲は彼が全盛期だった60年代の後半、68年に発表したアルバム「Born Under Bad Sign」に収録されてて、全米R&Bチャートの上位にランクインした人気曲。彼のプレイの特徴である、スナップの効いた弾ける感じのピッキングで実にシャープでロックな感覚の演奏になってますね。特にこのくらいのテンポのナンバーはピカいちです。オリジナルは古いデルタブルース。
続いては3曲まとめて。まずはライ・クーダーさん。言うまでもなくアメリカを代表するロック・ミュージシャンでギタリストでプロデューサー。映画音楽も多く、一説にはレコードが出せないときの生活費稼ぎだったとか。正直、こんなに偉大な人でも人気と名声、金とは無縁だったりするんです。しょうもない芸人みたいなのがアーティスト名のり人気者になったり、世間はそういうもの。で、その彼の4枚目、74年の傑作と名高いアルバムから。そして続いて03年に亡くなったイギリスの歌手、元ビネガー・ジョーのロバート・パーマーの同じく74年の初ソロから。このバックを勤めたのがニューオリンズR&Bの戦士たちミーターズで、リトルフィートのローウェル・ジョージもギターで参加。曲はあのアラン・トゥーサン。80年代以降の「恋に溺れて」の頃とは違うもっと泥臭い野趣溢れる彼の魅力。3曲目は今も活躍中のいかにもアメリカンな女性歌手のひとり、マリア・マルダーの73年の初ソロから有名な「MIDNIGHT AT OASIS」じゃなく、より泥臭くパワフルなナンバーを。曲紹介して~

M-2 Fool For A Cigarette/Feelin' Good / Ry Cooder
  「Paradise And Lunch」 WPCR-2623


M-3 Sneakin' Sally Through The Alley (Single Mix) / Robert Palmer
  「Sneakin' Sally through the Alley」 VSCD-9146


M-4 Three Dollar Bill / Maria Muldaur
  「Maria Muldaur 」  WPCR-16464


 曲受けてから解説~今度はこう言う類いの音楽をイギリス人がやるというサンプル。さっき、ロバート・パーマーが出たけどほかにもいっぱいいます。ただ、バンドで、となるとブルース・ロックは多いけど、ニューオリンズとかモダンなR&Bやソウルとかは意外とね。で、例えば、ということで二組。まずはブリンズレイ・シュワーツ。ニックロウがいたことでも知られるけど、バンド自体、パブロックの中核だし、アメリカの音楽にも精通してる。16日土曜日の午後3時から、自分にしては異常に早朝ですが、ワーナーの会議室でブリンズリーのトークを現場の主任、ロック先生の宮治さんと行いますので入場無料なのでおいでください。詳しくはワーナーのHPなど。で、ストーンズ。当然と言えば当然。ここではミックのソロ作品で映画「パフォーマンス」挿入歌を。このバージョンは「メタモルフォシス」からのもので、一説ではアル・クーパーがギターでキースも参加とか。元々はライ・クーダーが演奏してました。彼は「LET IT BLEED」など70年代初め頃にストーンズと交流してましたね。

M-5 I Like It Like That / Brinsley Schwarz
   「Surrender To The Rhythm」 TOCP-65611


M-6 Memo From Turner / The Rolling Stones
   「Metamorphosis」 UICY-6709


 曲受けてから解説して曲へ 英国ものを2曲でした。このコーナーの最後に登場するのがこの手のバンドのキーになるロスのレジェンド、リトル・フィート。ロバート・パーマのところにも名前が出たギタリスト、ローウェル・ジョージは79年に心臓発作で倒れて亡くなり、そのままバンドも解散。(87年に復活)マザーズからキーボードのビル・ペインと二人でバンドを立ち上げ、そのおおらかで懐の深い、いわばホール・アメリカンな感覚の臭いのするサウンドや素晴らしい演奏で世界の注目を集めたバンド。サザンが初期に彼らの大ファンだったことは有名な話。青学の後輩に当たるデリコのお二人も好きみたいですよ。では、ノリの抜群なスライド・ギターが気持ちいいナンバー。時間まで。

M-7 Oh, Atlanta / Little Feat
   「As Time Goes By: The Very Best Of Little Feat」 WPCR-5689



      ここからKatchin'のコーナー「RUMBLE」に~


 いかがでしたか、今夜のkenrocks niteは?今年もロック興しに邁進します。で、いろんなもの、曲やアーティストたちを紹介しますよ。もちろん日本のロックもね。お知らせもしましたが、今週末は忙しくて、土曜日の午後3時~5時は青山のワーナーの会議室でトークショーみたいなことを。CROSSROADSのメーカーコラボバージョン。で、翌17日の日曜はいつもの渋谷ルームでのGRC。17時から23時まででライブは不良メルヘン。お時間あるみなさんは是非おいでください。では、今夜はこのへんで。お相手は大貫&カッチンでした。ではまた来週、ADIOS AMIGOS!

PS:ちなみにM-1のアルバート・キングの演奏で知られる「CROSSCUT SAW」は多くの人たちがプレイしてます。つとに有名なのがこのエリック・クラプトンのものですね。ここではいくつかある中から94年のニューヨークのフィルモアでの映像を。彼がアルバート・キングに強いシンパシーを抱いていることが分かる演奏です。