こういう80年代なナンバーがここずっと人気のようです。マリ・ウィルソンはコンパクトという新規レーベルの一番の売れっ子となり、このビーハイブなヘアやファンシーな衣装とあわせて50年代~60年代のリバイバル(英国では毎年の行事?)も生まれました。
 




 さて、引き続いて今週、24日、クリスマス・イブに放送(名古屋だけは毎週金曜日の深夜2時からになります)したものをここに紹介しておきます。この日の特集というかテーマは「クリスマス」ではなく、いい加減クリスマス特集も飽きたし、ほかも同じようなことやるしで、ウチなりの視点でクリスマスのこの時期、冬の夜に聴いてみたい、と大貫が思う曲をお送りしました。


 また以下に直張りです。
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Kenrocks Nite ver2 ~Winter Moods ~ 12.24OA 2015

 こんばんは、大貫です、カッチンです!いよいよクリスマスだね。で、いよいよ来週は大晦日だぜ。31日だから。あと2回の放送で今年もおしまいだ。まあ、ロンナイの35周年記念もまずはめでたく終了して、いよいよ年末モードだ。無事に年越し出来るか?が問題だけどそこはなんとかかんとかいきそうだし、一年振り返って、いろいろあったわ、今年は。マイナンバーも来たしネ。シールズにもこの番組聴いてる人いるし。時代を感じながら日々を送れるのは今さらながらイイもんです。では、今夜はクリスマス、というより、冬の夜に気持ちよく聴いていたい曲を集めてみましたので、1時間よろしく!まずはドノヴァンでイントロからチョーカッコいい~


M-1 Season Of The Witch / Donovan

 「Retrospective」MSIG-1015-6

<トーク1> 言うまでもなくドノヴァンはイギリスの一時代を築いたSSWで、60年代通して活動した。初期は「イギリスのディラン」みたいな言われ方で本人も悩んだらしい。でも、この曲、66年頃からは作風を変え、折りからのサイケ・アシッドブームにあわせて、有名な「サンシャイン・スーパーマン」や「メロー・イエロー」「バラバジャガル」などヒットを連発した。カバーも多く、ジュリー・ドリスコール、テリー・リードの英国勢からスティヴン・スティルスとアル・クーパーが名盤「スーパセッション」でプレイしてる。続いては2曲ほど新旧のアーティストを。まずはクーラ・シェイカーから。彼ら独自のオリエンタルな感覚溢れるナンバー。そしてもう1曲はデンバーから生まれたインデイーフォークグルプ、ペイパーバードのメンバーでソロになっての2枚目のアルバムから。あのコステロも絶賛らしい。ちなみに、この作品は過去の女性の名前のtついた曲への彼女なりのアンサーで、今日お送りするのはマイケルジャクソンの名曲「ビリージーン」へのお返しとのこと。


M-2 Tattva / Kula Shaker

  「K-15 Year Anniversary Edition」 SICP-3230/3


M-3 What Do You Call A Woman / Emse Patterson

   「Woman To Woman」 XMR092CDJ

<トーク2>  曲受けて、次へ~ここからはちょい懐かしいガールズもので。まずはアメリカのクリスタルズの63年のヒットをストーンズのプロデューサーとして知られたアンドリュー・オールダムがオーケストラを率いて64年にカバーしたもの。彼女たちは60年代初期活躍して、フィル・スペクターのお気に入りだった。でも、ロネッツが出てから彼がそちらにシフトチェンジしたのが原因でレーベル移籍したものの鳴かず飛ばず。でも1971年に再結成され、以来今も活動中。オールダムのオーケストラは明らかにスペクターら当時のアメリカのポップス(流行もの)を研究して彼の解釈でカバーというかリメイクされたものがほとんど。続いての曲はやはり64年ので女性SSWのエスラ・モホーク(サンディー・ハーヴィッツ)最初のシングル。その後あのシャドウ・モートンに見いだされ、さらにフランク・ザッパとも交流しデビューアルバムは彼のレーベルから出したほど。3曲目は80年代イギリスのニューウエーブ時代の歌姫、マリ・ウィルソン82年の全英トップ10ヒット。ビーハイブのヘアスタイルとどこかいなたい英国風R&B風味が逆に魅力。日本タイトルは「マリのピンクのラブソング」!数年前にアルバム「ショウピープル」がCD化されそれにも入ってます。

M-4 The Boy With The Way / Jamie Carter

 「Girls Go Zonk」 RPM-274

M-5 just What I Always Wanted / Mari Wilson

   7" LONDON 6198 620

<トーク3>  曲受けて~今夜のチョイスいかがでしたか?ソフト&ポップな感じでまとめてみました。このパート最後は悲運の歌姫、フランス生まれのアメリカ育ち、クロディーヌ・ロンジェの歌う切ないクリスマスソング。あなたのいないクリスマスは考えれない、みたいなね。メリー・X’masエブリワン!


M-6 I Don't Intend To Spend Christmas Without You / Claudine Longet


  『クロディーヌ・ロンジェ全集 ~ 恋はみずいろ』 UICY-8115/6

  
   ここからKatchin’の「RUMBLE」。今夜はラーナーズのアルバムから。


 いかがでしたか?今夜のKenrocksnite?ウチらもいろいろやりますが、ココんとこはワタシはロンナイ35周年というのがあり、CDや単行本出したりして、そのへんの企画が多かったですね。カッチンも週末イベントあるから、その関係でノーザンも合間にいろいろネ。それも、いわば隠し味みたいなモノと思っていただけたら有り難いです。まぁ、こっちの勝手な都合ですけどね。でも、大きな声じゃ言えないけど、放送なんてラジオもテレビもそれ以外も、みんな「思惑絡み」なんですから。そうじゃないと企画生まれません。そのへんをうまく取捨選択するリスナーのみなさんの耳や目のつけどころ、大事です。さて、来週は大晦日です。残念ながらナマじゃないんです。ワタシとカッチンのDJ MIXなんかで音楽漬けなものにしようかと。ご期待下さい!ここまでお相手は大貫&カッチンでした。ではまた来週、ADIOS AMIGOS!

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 以上です。本当にまさか、大晦日に放送があるなんて、です。まぁ、局にもいろいろ事情があるようですが、そのへんはウチらに関係ない限りどうということないので。番組ある方がみなさんにもいいかな、と。年越しだから誰もラジオなんて聴かない、というご意見が片桐さんからありましたが(本人は毎年この時間はテレビでダウンタウンの特番と決めてるとのこと。逆にテレビ見ないワタシはダウンタウンもそんなに興味ないのでホントにラジオ聴くかも。その後渋谷のOrganabarのコウントダウンでDJですから)、みなさんもそれぞれの年越しをするんでしょうが、何も予定無い、という方は是非番組を!ある意味で今年を振り返ります、ワタシは。カッチンはノーザンをガンガン。