同じ木というか株、からご覧の通り青とピンクの二色の花が咲いてました。一回で二度嬉しい感じ。



これはだいたい大人の手を広げたくらいの大きさ、握りこぶしじゃなくね。かなり立派なサイズと色合い。



これはピンクというか紫の薄いのというか、とにかく、微妙な色合いです。これも同じ株の花です。








 なんだかヘンなお天気、というか気候、天候ですよね。まぁ、お天気の話がここでは多いのはみなさんよくご存知かと。オバさんの井戸端会議(ッて今は言わないか?!)の入り口じゃあるまいし、天気の話なんてどうでもいいもの、のひとつかもです。


 差し障りのないことが会話の冒頭にはイイ、とされるのは日本に限らず、世界のあちこちで言われているようです。そんなに世界中のことを知ってるわけではありませんが。


 でも、明らかにこの日本、ここ何年かでお天気の様子がおかしくなっていることは、統計をとってるわけじゃないので正確じゃないですが、そういう意味じゃなく、なんとなく、肌で感じるところではおかしいな、という気持ち、多くの方が抱いているようです。日本と言えばかつては、「四季のある季節ごとの美しさが大きな魅力」といわれたものですが、ここ数年は必ずしも「四季」は順調とは言えない感じですよね。


 また「温暖化」の話になりそうですが、それは今日はやめときます。今さら、な気もしますからね。それにメインはそういうことじゃなくお花です。
 今の時期に眺めて美しいのが紫陽花です。まさに「梅雨時のボンヤリとして、鬱陶しいこの時期、紫陽花の見事な花を見ていると、そういう気持ちもいくらかは晴れる、というもの」です。


 紫陽花寺という呼び名は日本人なら誰もが一度は耳にしたことあるはず。特定のお寺をさす、というよりあじさいを境内に植えているお寺の総称にたいなもんですね。もちろん、各地にそういうお寺があり、そのいくつかは観光名所にもなったりしてます。


 そして、いよいよです。「気象庁は8日、東海と関東甲信が梅雨入りしたとみられると発表しました。東海と関東甲信の梅雨入りはいずれも平年並みで、これで北陸と東北以外の各地で梅雨入りしたことになります。」とのこと。今は8日の真夜中ですがうち(世田谷)のまわりはじゃぶじゃぶと音を立てて雨降りです。今日の午前中まで降るとか。


 キチンと梅雨入りしてもらいたい、くらいでしたから、まぁ、好きじゃないですがようやく梅雨が来たか、ってなもんですね。
そんな時に紫陽花の花が一番キレイに見えるんです。雨に濡れた紫陽花はほかのどんな花よりキレイだしある種の風情さえ感じさせてくれます。それは日本人だから?理由はともかく、そういう気持ちになるんですね。


 田植えとか梅雨とカエルの声とか雨だれとか、そういうものがすべて日本人の心の風景、つまり心象風景となり、いろんなイメージを想起させてくれるんです。教育のせい?遺伝子?わかりませんが、そういうことにまるで興味のなかった若い頃も、この時期になるとふとそういう想いになったように思います。田んぼの稲が夏になると青々として特有のニオイで胸を打つように。(都会育ちの自分にそういう感情があるのを知ったのは30過ぎてからでした)


 雨に似合う花、紫陽花。それがまわりにいっぱいある、咲いているのが考えただけで嬉しいし、贅沢なことだと思える今日この頃。オッサンになりました(かね?)