十代でスターに。年はジョン・レノンと同じでもプロのキャリアは上でした。イギリスのエルヴィスの一番手で最大のホープとして1958年に登場。



このアルバムが基本です。これはシリーズ企画もので、ほかにもエルヴィスやニューヨーク・ドールスとかのバージョンがあります。 



 先週の自分のラジオ「Kenrocks Nite ver2」のおさらいです。毎回言ってることですが、ウチの番組は自分と相方のkatchin'の二人が自らチョイスした曲をお届けするDIYも極まれり、な音楽番組。カネもコネもなく、あるのは音楽への愛情のみ。というものまんざら自画自賛だけではありません!


 で、先週23日の番組は前半大貫チョイスのパートで、最近は知ってる人がいなくなった!なんてことを耳にしたんで、「そらヤバイでしょ!」とばかり、急いでミニ特集したんです。はい、クリフ・リチャードさんを。彼がどんだけ有名か!?なんてことここで叫んでも意味ないですが、実際の話、海外、特に本国のイギリスでは今でも年配の音楽ファンの間とは言え、「キング」ですから。実際「Sir」の称号も王室から戴いてます。


 なので、1枚の便利かつ有意義なアルバムを紹介しつつ、60年代の初め頃の英国のロック/ポップス界において、クリフがいかにグレイトな存在だったか!ということを示してみせました。ビートルズ以前のキングであり、ビートルズと並ぶ「英国の宝」と言われた歌手、それがクリフです。では、いつものように自分が書いた進行台本をそのまま添付しておきます。データなど多少間違いがあるかもですが、そのへんはご容赦ください。というより、ここからあなた自身で探究していただきたいんですから。音楽の旅はまだまだ先が長いです。
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Kenrocks Nite Ver2   クリフはエラい!  10/25 OA  2014

 こんばんは、大貫です、katchin’です。10月16日木曜日の夜11時を回りました。さて、いい加減秋も深まりゆき、台風も勘弁してもらいたいシーズンです。かといって、いきなり大雪なんてのもいらないですね。日本列島クレイジーです。そんな中でノンキに音楽聴いてていいのか?当然YES!です。いい音楽聴いて心研ぎすます、コレ肝心要です。さて、今夜もゴキゲンなのご用意させていただきました。自分のパートはクリフ・リチャードの偉業を讃える、というより、彼の初期の業績の一部を紹介して、今やサーの称号を持つセレブでも出だしはロック馬鹿な小僧だったことをむしろ喜びたい。では、まずは58年、デビューヒットからゴー!

T-1~11"
Move It / Cliff Richard 「Greatest Hits 1958-1962 」   NOT2CD520


<トーク1> '40の10月4日生まれ74歳のクリフ・リチャードさんは58年から始動、今も現役かつ英国を代表する歌手。ビートルズ同様、叙勲されてSIRの称号も持ってます。ちなみにポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、ミック・ジャガー、トム・ジョーンズにクリフの5人が「ナイト爵」。ほかにその下のCBE勲章にはジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ブライアン・メイとか。さて、今回は便利ものが去年日本盤出て、そこからチョイスしたものなどメインに、自分の選んだゴキゲンなオールディーズロカビリーなども。~イギリスを代表する国民的ロッカー、”サー” クリフ・リチャードが絶大な人気を誇った60年代に取り上げたカヴァー曲のオリジナルを収録したコンピレーションで「教えてくれた」シリーズのひとつ。前にもドールスで紹介したことありますね。

このアルバムから選びましたが、オリジナルのジャケットや今入手可能なCDなどもここに紹介しておきます。

T-2~6"
M-2 Pointed Toe Shoes / Carl Perkins 「Cliff Heard Them Here First」 MSIG-0837  

  
T-3~0"
M-3 Tough Enough / Johnny Otis and Orchestra vocal by The Jayos   MSIG-0837


T-4~3"
M-4 The Snake And The Bookworm / Richard Barrett  MSIG-0837


<トーク2> 曲受けて解説とか~意外と地味な選曲。彼自身が選んだのかは不明だけど、すでにシャドウズの前身、ドリフターズをバックに付けてて、エレキのパワーをすでに50年代後半から発揮させていたのはスゴイ!この後にビートルズのセンセーションが来るんだけど、それでも負けずに頑張ってたし。何しろ今までずっと現役で、一流というんだから。ヒットも70年代、80年代にも出してるし。ジョンレノンと同い年だけど芸歴は5年くらいパイセンだしねー。リチャード・バレットは50年代にプロモーターとして多くの人気グループを抱えてた。ティーンネイジャーズ、シャンテルズ、インペリアルズからスリーディグリーズまで。60'Sビートの人気曲「Some Other Guy」のオリジネーターでもある大物。一節によるとこの曲をビートルズがキャバーンで演奏してる映像をグラナダテレビが紹介したのを見たパーロフォンの重役が契約しようと言ったとか?では~

T-5~8"
M-5 When Blue Turns To Grey / Dick & Dee Dee   MSIG-0837


T-6~6"
M-6 La La La La La / Little Stevie Wonder    MSIG-0837


T-7~2
M-7 Save My Soul /Jack Scott With The Chantones  MSIG-0837


<トーク3> 曲受けて解説へ~ M-5はストーンズの65年の曲。これを同じPのアンドリュー・ルーグ・オールダムが無名の男女デュオに歌わせたもの。理由は分からないけど、多分ストーンズより先にこういうの出して、彼らの音楽性の多様性をアピールしたかったのかも。常々、彼はビートルズみたいな多彩さがストーンズには無い、という評判を異常に気にしていたらしいし。だから自ら彼らの曲をシンフォニックなオーケストラでアレンジしたり躍起になってた感が。 ジャック・スコットは36年カナダ生まれのロカビリー系SSW。この曲は58年のシングルのB面。どんだけシブいんだ!クリフさん。さて、ここからはこの流れで聴く大貫チョイスの50~60年代のルーツR&R。おなじみのナンバーやヘンテコな曲も。M-10はジョニサンもカヴァーしてた。シメはクリフの日本だけで大ヒットした「ダイナマイト」です。(オリジナルは59年トラヴェリン・ライト」のB面)。コレ、自分も好きでアナログ買って、歌詞を耳で聴いてカタカナで英詩の下に書いた覚えがあるね。では奇声を発するイントロが素敵な「Suzy Q」で知られるデイル・ホーキンスの曲から。

T-8~0"
M-8 See You Soon,Baboom / Dale Hawkins  「Best of ... 」 Chess / MCA CHD-9356



T-9~0"
M-9 Red Hot / Billy Lee Riley  「Red Hot 」 SROLLCD806X


T-10~4"
M-10 Dynamite / Cliff Richard 「Greatest Hits 1958-1962 」  NOT2CD520



ここまで、この後Katchin'の「RUMBLE」へ~今月はCJ RAMONE来日控えてのラモーンズ集中強化月間です!ノーザンはお休み。