クアトロのあるビルの入り口に出ていたポスター。 



ベースはハワイの人だとか。縁は異なもの味なもの、ですねぇ。



ドラム入れての6人組。ステージはかなり狭いですがそこをさらに跳ね回る彼らに拍手!



着替えてスッキリ。お腹も減ってご飯に。一番健康的な生活の仕方?




 海外からだろうが、国内のだろうが、最近はライブで踊りまくる、ということをほとんどしていませんでした。まぁ、DJやってる時は相当ダンスしてるんですけどネニコニコ


 そんな自分がついこないだ、水曜日ですね。渋谷のクアトロにライブを見に行った時のこと。まぁ、最近ライブに行くのも洋楽系は少なかったんですが、なんか気になる感じで、とにかく出かけたんです。ああ、そう、バンドはイギリスの若手で去年のフジロックでブレイクしたばかりのバンド、Skinny Listerでした。


 彼らについては、CDも聴いていたし、映像も見たりして「すごくイイ!」とまではいかないけど、「まぁまぁ、いいんじゃいかな」くらいの印象でした。でも、やってる音楽はちょっと聴いただけだと、ポーグスみたいで、アイリッシュとかスコティッシュとかの伝統のフォークをうまく取り入れてるという印象で、でも、ポーグスまでのアクの強さとかはなく、むしろ、イギリスのみんなが集うパブとかで賑やかにプレイしているバンドのひとつ、というくらいの感覚でした。


 それが、新しいアルバム「Down on Deptford Broadway」が出て、それが前にも増してパワーアップして、バンドとしてまとまり、曲もそれでいくらかバラエティーも増して来た、そういう気がして、ちょいと気になっていたんですね、そういうところに来日のニュース。そういう意味ではタイミングが絶好でした。


 渋谷のクアトロでのステージ。お客さんは8割くらいでしょうか。なのでちょうどいい雰囲気です。ギュウギュウだと見るだけで疲れます。とてもノリノリなんてネ~。で、フロアの後ろに陣取り、立ち見でしたが、スペースもあり最高のポイント。すでに2曲くらいやってました。前の方に押し寄せてるのは彼らの大ファンといった感じの人たち。白人の姿も見られました。でも、後ろの方は音楽関係者も多いのか、案外冷静です。


 なので、「こりゃあ、ちょっと面白くしてやろうかな」なんて年甲斐もなくいたずら心が働いて、狭いスペースでしたが踊るには十分。で、おもむろにステップを踏み始め、身体を回転させたり手足を大きく振り回したり、ダンスタ~~~イム!ちょっとビックリしてる周りの反応を楽しみながら、ヤジ入れたり思うままにエンジョイしてました。ノン・アルコールですよ!


 そしたら数曲でもう汗ダクに。Tシャツはグッショリ。でも、結局、アンコール2曲前までの30分以上踊りっぱなし。こんなにライブで踊ったのはいつ以来?特に洋楽、外タレは?記憶にほとんどないです。ただ、こうまで踊ったのには、自分なりには理由がまだあります。それは、80年代の半ば頃、ロンドンにまだ仕事で出かけていた時代に見たコンサートの思い出です。
 そのバンドはワンダー・スタッフという、ある意味では音楽性に共通項がなくはない、というニューウェーブなバンドで、彼らのライブをロンドンのどこかの会場(ビクトリアかそういう感じのベニューでした)で見て、そこのお客さんたちのノリと元気と明るさにヤラれた体験が胸に深く刻まれてるんですね。椅子のあるホールでしたが、ほとんどのお客はその隙間で身体を動かし、少し広い後ろの壁際とかでは、ちょっとしたクラブみたいな雰囲気で、十数人が仲良く踊ってました。自分も自然にその中に飛び込み、いつしか見知らぬ同志で肩を組んだり、一緒に踊っていました。それは、野外フェスで大勢と踊るのとはまた違い、もっと親密というか、周囲のファンの人たちとコミュニケート出来てる、そんな感覚になるものだったんです。


 そういう思い出がふとよぎったのかもしれません。何にしろ、気持よかったです。汗ダクで帰りに物販でTシャツを購入してすぐに着替えました。そういう体験も久々のことでした。おかげで、身体も軽くなって、手足の動きもだいぶ改善された気がしました。踊り=運動ですネ。そういう意味ではまさにSkinny Lister様々です。彼らの曲は来週16日のラジオ「kenrocks Nite ver2」で流します。女性ボーカルのローナさんのメッセージもいただいたので、それに乗せてお送りするつもりです。ご期待下さい。
 こういう気持になれるライブとまた出会いたいものです。まぁ、自分の気持ちひとつなのかもしれないですけど。タイミングですね肝心なのは。坂本九さんの「素敵なタイミング」あの歌のように。