アメリカが一番眩しく輝いて見えていた時代、60年代の前半ころの高校生最後の夏休みを舞台にカリフォルニアのとある田舎町でのありふれた出来事、でも当人にとっては人生の一大事というような涙と笑いと愛と別れに溢れた十代の青春群像を描いた1973年公開のアメリカ映画。脚本、監督にジョージ・ルーカス、制作にフランシス・コッポラという布陣も今となれば格別。そこに流れる音楽もあの頃のアメリカン・ポップスの素晴しいナンバーのパラダイス。自分は大学卒業後、今はなき有楽町SOGOの中の映画館で友人と見ました。アメリカもイイじゃん!になった瞬間。(それまでビートルズからの流れでイギリスに興味の大半を持ってかれてました) 



 9月になって、また東京も暑くなったり涼しかったり、天候不順は相変わらず。しかも、そこに日本じゃまず聞かない名前の伝染病騒ぎでマスコミが大きく報じてたり。「デング熱」、その昔、学校の授業かテレビのニュースか、とにかく聞いたことのあり珍しい病気の名が、飛び交いましたね。


 感染源はどうやら代々木公園あたりとか。そこに行った人が多くかかっていることから、日本にもデング熱を媒介する蚊が生息しているようなんですね。それも温暖化の現れのひとつみたいです。自分は以前から、すでに日本はすでに「温帯」ではなく「亜熱帯」の環境になっている、と事あるごとに指摘してきましたが、こりゃあ、ホンモノみたいです。サンマが北の海から降りて来ないことや、水温の異常な高さとか、気象のただならぬ気配というか表情、つまり、いつまでも真冬並みの寒気団が日本の近くにまだいるとか、そのせいで太平洋高気圧が上昇出来ず、北と南でせめぎ合いが起こり、そこに前線が停滞していて待機が不安定になり、雷、ひょう、竜巻、ゲリラ豪雨などの異常気象を引き起こしている、ということなんです。


 四季の美しい日本の温暖な気候は、もはや過去のもの、これからは真剣にこういう問題と取り組まないと日本のいたるところで悲惨な気象による「天災」や「事故」が多発することになりますね。経済も外交も大事ですが、何より地球に生きているんですから地球を前提に考えての施策をとらねば本末転倒です。地球は人間に絶滅して欲しいのか?!なんて考えもよぎるこの頃。


 そんなことばかり毎日考えてるわけはないですが、少しくらいはね。で、基本は音楽。音楽のパワーは本当に素晴しいんです。クラシックでもジャズでもポップスでも民族音楽でも何でも。生きる上の糧ですから。まさに「ひとはパンのみにて生くるにあらず」です。


 さ、まだマクラが長くなりました。早速今週の選曲とコメントなど、自分が書いた進行台本をそのままここに紹介します。これがあなたの音楽生活の一助や、ラジオの復習、フォローになってくれれば嬉しい限りです。では、以下の通り。
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Kenrocks Nite ver2 「 End Of Summerな Pops」  9/1 0A 2014

  みなさん、こんばんは。大貫です。katchin'です。カレンダーではすでに9月。夏も終わり、秋が忍び足でひたひたと近づいている、なんて思えない近年の天候不順な我が日本。いかがお過しですか?ということで、自分はロンナイ夏祭りというイベントをもって夏に区切りを毎年つけてますが、みなさんは?~で、今夜はそんな今の気分をPOPSで示そうかな、なんて感じのチョイスです。洋楽ポップの名曲の数々を、60年代からチョイスしてみました。じっくり聴いてもらえたら。ではまずはこんなところから。オープニングはアメリカの青春映画の金字塔ともいう「アメリカン・グラフィティ」のエンディングにも流れていましたね。ビーチボーイズのナンバーからいくつか続けて~

T-1~2"
M-1 All Summer Long / The Beach Boys 「Endless Summer」 TOCP-50770


T-2~5"
M-2 How We Were Before / The Zombies 「Begin Here」 REP-4939


T-3~5"
M-3 No One Else Could Love You / The Searchers 「It's The Searchers」 VICP-62230


T-4~7"
M-4 We'll Sing In The Sunshine / Sonny & Cher 「In Case You're In Love」WPCR-27819 



<トーク1> お便りとかある?曲受けて解説など~曲へ

T-5~7"
M-5 Needles and Pins / Jackie DeShannon 「What The World Needs Now Is ... - The Definitive Collection」 EMI 7243 8 829786 2 6


T-6~6"
M-6 I Go To Pieces / Peter And Gordon 「Peter And Gordon Plus」TOCP-67106


T-7~7"
M-7 Yes I Will / The Hollies 「In The Hollies Style」  TOCP-67115


T-8~13"
M-8 My Heart's Symphony / Gary Lewis & The Playboys 「Greatest Hits」 CURB D2-77667



<トーク2> 曲受けて解説など~お知らせ~


T-10~12"
M-9 A Place In The Sun / The Rascals「Groovin'」 WPCR-27843



T-11~14"
M-10 Surfer Girl / The Beach Boys 「Surfer Girl」 TOCP-71372




この後はKatchin'の「RUMBLE」へ。今週はノーザンソウルでではなく、こないだのLONDON NITE Summer Jamboreeで彼が使用したロカビリー系のロンナイ・マストな曲を敢えてこの時用にアナログマシーンでカットして作ってかけたことをアピールする、な特集でした!アナログマシーンは文字通りアナログレコード製造機で、それの民間用、1台数十万とからしいですが、レコードマニアの中には自宅にこれを備えている人も少なくない、というんでビックリです。1枚作るとだいたい2000円くらいだそうです。