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音楽で何かに気づく、ということもおおいにあるし有意義だと思う。この曲でネルソン・マンデラという人物を初めて知った人も多かったのでは。ソカの明るいリズムとサウンドにのって批判のメッセージが流れた




 ここんとこ、何気に忙しくしてて、ブログ書く余裕がありませんでした。つーか、実は今もそうなんだけど叫び


 でも、ここに書いておきたいことが重なったのでやっておきます。


 ひとつは、もうご存知かもしれませんが、あの南アフリカの星と言われた元大統領、ネルソン.マンデラさんが昨日病気で亡くなったということ。
 訃報を伝える記事によれば以下の通り。
「南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ元大統領が12月5日、死去した。95歳。南アフリカのズマ大統領がテレビを通じて発表した。
 マンデラ元大統領は1918年生まれ。南アフリカの人種隔離政策アパルトヘイトに対し、不服従抵抗運動の反アパルトヘイト闘争を指導。反逆罪で27年間獄中生活を送った。
 1990年に釈放されると、翌年アフリカ民族会議(ANC)議長に就任。1994年には第8代大統領に就任した。1993年にはノーベル平和賞を受賞している。」


 この人のこの話は自分の世代の間では、しばしば人種問題の論議の時に例として出されて、日本人でそのことを知らない人はいない、というくらい、周知の事実であり、マンデラさんはその意味で著名人だった。そのことを特に意識したのは元スペシャルズのリーダー格でキーボードのジェリー・ダマーズが作ったバンドSPECIAL AKAの84年のシングル「Free Nelson Mandela」という曲がイギリスでヒットした時。それまでは、反アパルトヘイトの運動家でそのために長く(27年間)投獄された、という程度の一般的な知識や感覚でしかなかったのが、アフロ・キューバン(トリニダード・トバゴ生まれ)なサウンド、ソカを基本とした明るく力強いその歌のパワーで、より身近に感じることになり、その数年後に実際彼は解放されることになった。


 多くのロックあるいはそれ以外のジャンルのミュージシャンが力を合わせて解放運動や反人種差別の運動をするようになったのもこの頃からで、ロックがある種の反体制、反権力のシンボルとされてから、より実効性のある存在に感じられるようになった時代でもある。

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 そのマンデラさんの死は年齢からもやむを得ないものなのかもしれないが、これでひとつの時代が終わる、というものではなく、むしろ、ここからが彼の遺志を受け継いで広範な反人種差別などの思想や運動が推進されるべきものだと自分は思う。この件に関しては旧交のあったモハメド・アリさんがその沈痛な思いを発表し、大きな反響を集めている。


 で、もうひとつの問題は、むしろより自分たちにとっては重要かつ深刻なものだ。そう、あれだけマスコミ/メディアで連日報道されてきた、「特定秘密保護法」ドクロという、何だか誰もその中身をよく知らないんじゃないか、と思える、さらに言えば、多くの人々が懸念するように、この法律が出来ると、言論の自由、国民の知る権利などという基本的人権に関わる物事の根幹が揺さぶられるのではないのか?という心配が生まれるのでは、ということ。


 政府は総大将の安倍総理を筆頭に石破幹事長、菅義偉官房長官など与党全体で、ほぼ強引に6日の夜に参議院本会議を通過させ、成立!これについて、過半数以上の国民、自民党支持の人たちでさえ反対していたというのに、無理矢理、「数の論理」で多数決=民意とやらでチャンチャン。まぁ、確かに自民党圧勝の選挙結果からすれば、こういう事態は容易に想像出来たのに、大勢の有権者が反対勢力を無視、軽視した結末がこの有様。というわけで、菅義偉官房長官が、特定秘密保護法が参院で可決、成立したことについて「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しい中にあって、国や国民の安全、安心を確保することのできる大切な法案が成立したことは大変よかった」と述べたのは至極当然、本音そのもの。


 その上で、政府は憂慮の声に政府内で(何を秘密扱いにするかどうかなど)審議する機関をキチンと設けるから安心を、とのたまっている。でも、みんなも言うけど所詮「政府内」でしょ?第3者機関とかじゃなくて、おおいにありうる身内、関係者の集まり、懇親会みたいなモノじなんでしょ?キヨシローくんがいたら何て言ったんだろう、とふと思ったりの昨日今日。それでも地球は回り、人生は続く。パンタ(頭脳警察)の歌う(裕也さんも)「コミック雑誌なんかいらない」の歌詞通りの日常がクルクル回って日々が過ぎて行くんですね。空しいねぇ。ダウン