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毎月第4水曜日の夜のお楽しみです。@渋谷Organ-Bar 21:30-23:30 ¥1.000


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Heavy Metal Kidsの7インチ。サインはもちろんマイケルの。ゲイリーが亡くなった後に彼が来日した時、このシングル盤のジャケにサインしてもらいました。メッセージが彼の想いを伝えてくれます。


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THE LIKEの突然の来日には本当にビックリして、さらに感激しました。ヘタウマとかじゃなくキチンとロックしてました。


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モータウンの人気者だったスモーキー・ロビンソン&ザ。ミラクルズ。ロビンソンは後にモータウンの社長にまでなりました。



 昨日、水曜日(第4)恒例の大貫トーク・ライブ・イベント「CROSSROADS」に今月も多数ご来場いただきありがとうございました。まぁ、多数とは言ったものの、若干今回も先月同様な感じで椅子(15脚くらい)が埋まりきるか、どうか、なくらいの入場者でしたが。


 やっぱり、平日の午後とはいえ、9時半とかだと遅いのかな?とか、、やっぱりクラブ系のハコだと入りづらいのかな?とか、内容が詳細に告知していないと不安なのかな?などなど、いろいろ当方も考えてしまいます。もし、「こうしたらいいんじゃないか!」というようなご意見あれば、遠慮なくドシドシこのブログのコメント欄、なう、さらにはグルッぽとかに書き込みしていただきたいです。皆さんのご意見がイベントを作るようなもんですから、貴重なご意見よろしくです。


 で、多少のお客さんの人数の上下、多寡はありますが、それでも来たみなさんは約2時間、ジッと映像を見てくださり、自分の話に耳を傾けてくれています。ありがたいことだと思っています。最近はこういう「現場」でのライブなビデオジョッキーみたいな催しが昔に較べると格段に減っています。特に洋楽系は。ユーストやネットなどの番組とかで十分、という考えも理解出来ますが、やはりナマは違いますね。ライブというのは中継と現場とで、同じモノ、コトを体験してるはずなのに、感じ方がまるで違うんです。当たり前ですよね、現場、会場では空気感、その場の「温度感」というものがそこにいる人におおいに影響して来ます。なので、是非CROSSROADSに限らず、LONDON NITEやGroovy Rock Cravanといった自分の関係するイベント/パーティーに来て感じて欲しいんですね。


 長々とイントロを、つーか、自分勝手な講釈を垂れ流しましたが、でも、コレ、ポイントなんです。


 さて、今回も主なテーマの舞台は海外、それも60~70年代のアメリカやイギリス、スカンディナビア、ドイツとかだったりしたわけですが、以下に演目を記しておきます。2時間でこれだけ?なんです。意外に少ないでしょ?ただ、ここには映像以外の音源が出てないので、実際はレコード/CD音源も流れたりしますから、いろいろなんです。

CROSSROADS Nov 2013

M-1 BEAT CLUB (ドイツの60年代のテレビ音楽番組。日本で全作品がDVD化されています)
この回は67年のもので、デイブ・ディー・グループやスモール・フェイセス、イコールズ、クリーム、キンクスなどが紹介されてました。あ、口笛ジャックもネ。分かるかな~、分かんねえだろ~な~(これすら不明ですよね、若い世代には)。

M-2 Michael Monroe - She's No Angel (Live) 1992
先日来日したマイケルくんのレパートリーから「カバーもの」を。年号はYOUTUBEに記されていたものをそのまま載せています。

M-3 Heavy Metal Kids / She's No Angel (TOTP ) 1971
これがオリジナル。イギリスのフェシセス・タイプのロックンロール・バンドで、そのボーカル、ゲイリー・ホルトンはマイケルばかりか、多くの熱心なファンを持っていましたが、85年に亡くなりました。

M-4 Eddie &The Hotrods Do Anything You Wanna Do ( TV) 1977
これもマイケルが好んで取り上げていたナンバーのオリジナル。いわゆるプリ・パンクの70年代初期、パブ・ロックと称される音楽集団がロンドンで生まれ、その代表がウィルコ・ジョンソンのいたドクター・フィールグッドであり、ニック・ロウのいたブリンズレー・シュウォーツであり、先日やはり来日したグレアム・パーカーであったりするんです。で、このバンドのこの曲は全英チャートでトップ10入り(77年)したヒット曲です。ロンナイ・マストの1曲でもあります。ちなみにバンドにエディーという人はおらず、ボーカルでリーダー格のお兄さんはバリーでした。


M-5 Too Much Junkie Business / Johnny Thunders & The Heartbreakers 1982
このジョニー・サンダースも多くのファンを持つパンク・ロッカーですが、91年4月に亡くなっています。多くを語る必要もないくらい、Legendです。

*Jimi Hendrix experience at MIAMI POP FES May,1968 *
ジミの貴重なライブ音源『マイアミ・ポップ・フェスティバル』の発売さらに、DVD「Hear May Train A Comin'」 発売を記念してジミヘンのことを少し。

実はマイアミポップは68年の5月と12月の2回開催で、ジミは春の方にマザースやブルーチアーらとともに出演。ただ、フェス的には12月の方が規模が大きく、三日間開催12/28-30。主催も異なり、出演者も断然多い。ホセ・フェリシアーノ/ジョニ・ミッチェルからアイアン・バタフライ/グレイトフル・デッドなどまで。10万人動員。オリジナルのエクスペリエンスはデビューの66年10月から、ノエルが抜ける69年6月まで。後任はジミの友人ビリー・コックス。その後あのWOODSTOCKを経て、その年の10月にミッチも抜け、バディ・マイルスを迎え黒人だけのトリオ、Band Of Gypsiesを結成。その数ヶ月後主導権の取り合い?でマイルスが辞め、再びビリー&ミッチでリスタート。ニューヨークにかの有名なElectric Lady Studioを建設したのもこの頃。70年8月にワイト島フェスに出演したものの、ビリーが体調不良などでアメリカに帰国し、改めてチャス(最初のマネジャー)に相談しようとしたらしいが、9月18日未明、ロンドンのホテルで急死。27歳。活動期間は4年弱。


M-6 Hey Joe / Jimi Hendrix Experience Monterey Pop 1967
これはマイアミの1年前に行なわれた67年の、いわゆる「Summer Of Love」時代の象徴的野外フェス、モンタレー・ポップでの有名な演奏。このライブでの映像は随分前に発売され、今や「伝説化」されている。特にビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー時代のジャニス・ジョプリンのライブは当時としてはこれが初めてであり、自分も大きな衝撃を受けた。歌も演奏も。

M-7 Mitch Mitchell Drum Solo Live in Sweden jan1969
タイトル通り、エクスペリエンスのドラマー、ミッチ・ミッチェルのドラムソロのシーンを押さえたモノクロ映像。この頃はまだテレビも白黒ものが多かった。カラー化はとっくに進んでいたはずなのに。日本では東京オリンピック(1964)の時からスタート。スウェーデンのテレビ局の映像らしいが、そう言えばLed Zeppelinのごく初期の映像もスウェーデンのテレビでのスタジオ・ライブだった。そして同じく白黒。北欧はカラー化が遅れていたのか?不思議。
にしても、ミッチのドラミングはジャズの影響が感じられるもので、彼のキャリアの豊富さを示している。彼は60年代初期からプレイしており、いろんなバンドを転々として、セッションマンとしてもすでに有名だった。

M-8 Yeah Yeah / Georgie Fame & The Blue Flames 1965
そのミッチが在籍したことでも知られる60年代イギリスMODの人気者のひとり、オルガンにボーカルでスウィンギンなプレイと甘いマスクでスターになったジョージー・フェイム。周りのミュージシャンがオジサンなので余計彼の甘酸っぱさが目立つね。彼の初期の大ヒット。

*ここで一服チェンジング・ムーズ。当時のテレビ番組からダンスの場面を集めたものを参考までに

M-9 Going To A Go-Go - Smokey Robinson & The Miracles
これがその映像で、いろいろな番組からダンスのシーンだけ集めてある。当時のファッションや雰囲気を知る上で貴重なもの。その場面に流れるのがこの当時流行った曲、というわけ。

M-10 Going To A Go-Go / Smokey Robinson & The Miracles" "Hullaballo" in 1966.
で、こちらがその曲のプレイヤー、本家モータウンの人気グループだったスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのテレビ出演の映像。彼らには他にも多くのヒットがあり、特に「ミッキーズ・モンキー」のフリの面白さは思わず笑った。見ざる,言わざる、聴かざる、っていうのはアメリカにもあるんだ!って思った瞬間でした。


M-11 THE BREAKAWAYS / THAT BOY OF MINE 1963
本当はTHE LIKEの来日のライブが良かったのでそのところから、彼女たちがイメージの参考にした(実際はPだったマーク・ロンソンの入れ知恵とか。なるほどね)60's Modなガールズを紹介する予定でしたが、惜しくも時間切れ。なので、この2曲だけ。機会があればこのへんはまだまだやります。60年代はすべてのポップ/ロックの基本。風俗、ファッションなどあらゆるものの基本がこの時代に生まれたり形作られた、と言っても過言ではないです。


M-12 The Like / Release Me (at The ICA, LONDON Sept 15 2010)
この時以来彼女たちは姿を消す。そして前ぶれなく現れたのが先月の日本でのライブ。完全に2年半以上は活動していないのに、なんであんなにキチンとプレイ出来たのか?NEROという日本の雑誌にその秘密の一端が披露されてるかも。


 以上、ざっとこんな感じで2時間です。次回は12月25日の水曜日、クリスマスです。いろいろ御用があるかと思いますが、ROCKな夜も悪くないですよ。Holy Rockin' Night I'm waiting For You All !!