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このジャケの写真はニューヨークの有名な写真家でパンクを直撃したボブ・グルーエンによるもの。

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これが75年の8月に後楽園球場で行なわれた、日本で初のワールド・ロック・フェス。ジェフ・ベックがついに来日。フェリックス・パッパラルディ・ウィズ・ジョ-、四人囃子、カルメン・マキ&OZ等、日英米バンドの競演が実現したロック・フェスティバル 





 今日は台風一過とはいえ、今、夜中ですが、またパラパラっと雨が降って来たりで、いい加減こういうヘンテコなお天気やめてほしいです!


 と、言ったところで、お天気ばかりはどーにもならない、つーか、所詮は人間の所業の結果であるところの「地球温暖化」による異変の可能性が高いのであれば、神や仏に祈ったところで、彼らも聞く耳を持つまい。自業自得なんだから。


 そんなバカな人間であっても、楽しいことも多くこの世に生み出して来た。そのひとつで最大のモノの一例がロックンロール。ジャズやクラシックも悪くないけど、一番人間臭いのはポピュラー音楽の王者、ロックンロールだと自分は確信してます。VIVA LA ROCK'N'ROLL!!


 で、今回紹介したいのはシリーズもので、これまでにエルヴィス、ラモーンズなどをテーマに出されて来たもので、その最新版がコレ。タイトルはズバリな『 Lipstick Powder & Paint!: New York Dolls Heard Them Here First 』というコンピレーション作品。ミソはタイトルの後半にあるように「 Heard Them Here First 」というところ。要するに、最初はこういうのを聴いていた、という感じかな。つまり、ネタ元、ルーツと言ってもいい。ドールスが生まれる元になった音楽たち、ということですね。


 ご存知かどうか、ドールスはパンクの先がけみたいな存在で、70年代の前半に文字通りニューヨークのアンダーグラウンドなシーンで生まれ、そのケバケバしくて野卑で下品なクソダメ・パワー満載なルックス&音楽でおおいに注目を集め、その後のパンク到来のきっかけにもなった。1975年の8月には初来日して「ワールド・ロック・フェス」に出演してもいる。この手のグラム/パンクな旬なバンドのタイムリーな来日はあの頃、ほとんどなかった。しかもいろいろトラブルを起してしまい、そういう意味でも記憶に残るバンドであった。


 ちなみに、この頃にはもうマネージメントはイギリス人のファッション・プロパガンダの王様と女王様カップル、マルコム・マクラレンとヴィヴィアン・ウエストウッドの手に渡っていた。それが後にピストルズの結成の際に大きな参考になったのだ。


 で、肝心のレコードというかCD。コレが素晴らしい。選曲の基準がどこにあるのか定かではないけど、ドールズ・ファンには十分になじめる、というか、楽しい曲が並んでいる。それでいて、意外な曲も出て来るし、そのへんかなりオベンキョーになるはず。楽しく考えて聴けるサイコーなCDですね。ほかのラモーンズとかエルヴィスとかのも聴きたくなります。自分もまだ聴いてません。


 ドールズが単にハチャメチャなロックンロールをかき鳴らしていたのではない、ということがよく分かるアルバム。しかし、本当に彼らの守備範囲は広いよなあ~。ラテン/ジャイブ/ドゥーワップなどなど。。。それでいてあんなスタイルで演奏してるんだから、スンゲ~~!!That's Crazeeee!!

この映像もサイコーです!!