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今年の「波乱多きジロの表の主役、優勝候補に一番近い男、チーム・アスタナのイタリア人選手ヴィンセンツォ・ニーバリ。29才。 



 昨日の夜中、ビデオで見ようと毎日楽しみにしている自転車ロードレースの、世界3大ツールのひとつで、毎年この時期に行なわれて来た、イタリア一周みたいなステージ・レース(一日を一ステージとする。通常、このようなツール・クラスの場合は約21ステージ。3週間のレースになる)「ジロ・デ・イタリア」の第19ステージが折からの異常気象とも言うべき悪天候と異常な寒さのため、何と!!中止ということになった。


 少なくとも、自分がこういう番組を見るようになってからは(この6~7年のことだけど)レースが天候不順で中止というのは初めての経験。ニュースによると、こういうことらしい。 
 「イタリア北部は24日、季節外れの大雪と低温に見舞われ、自転車の欧州3大ロードレースの一つ、第96回ジロ・デ・イタリアの第19ステージが中止になった。英BBCによると、悪天候によるステージの中止は1989年以来24年ぶり。 
 この日は最高標高2758メートル付近を走る予定だったが、気温がマイナス20度まで下がるとの予報があり、主催者が危険と判断したという。五つの峠越えを予定した25日の第20ステージも、峠三つを省くコース変更をするという」。


 ヒェ~~~、マイナス20度!!??今は初夏だぜ。いくら高山地帯とはいえ、そりゃあないだろ、って話です。おかげで、前に見た今年の「ミラノ~サンレモ」の再放送を仕方なくラジオを聴きながら見ていました。ラジオは言うまでもなく、InterFMの「Kenrocks Nite ver2」ですよ。60年代末の頃のポップスと、その頃話題を集めたソニー&シェールのシェールのソロ企画として彼女が、自分の内面性をかいま見せた、いわばアイドルじゃなく、アーティストの部分の「心の叫び」のようなモノが、その企画による作品には満ち満ちているんです。世間にアラバマのマッスルショールズというスタジオの名前が広く知れ渡るきっかけにもなりました。「いとしのレイラ」やプライマルの「Rocks」なども手がけた今は亡き達人、トム・ダウドの初期の仕事ぶりを知るにも格好の作品。それをタップリ(とまでいかないか、20分弱の時間しかないから)お届けしたんですね。


 と、話はいささか脱線しましたが、大雨でも雷でも途中で選手が事故で不慮の死を遂げても、中止になったことは一度もありません。なのに、いきなりの中止発表。まぁ、危険が大き過ぎるのならやむを得ないですが、天候ひいては大自然には勝てない、ということでしょうか。ちなみに、これで俄然優勝候補の人物が分かりやすくなりました。ここまで安定した力を発揮していた地元イタリアの選手(所属チームはカザフスタンのある意味国策と言われるASTANAですが)のヴィンツェンツォ・ニーバリ(チーム:アスタナプロチーム/生年月日 1984年11月14日  29才 /国籍:イタリア)でほぼ決まりでしょう。彼を苦しめるような好調なライバルも特にいないし、山岳コースは彼も得意ですから。


   イタリアのナポリ(地元イタリアではナポリはイタリアじゃない、という意見も多いらしいですが、逆に「ナポリを見てから死ね」という有名な言葉もありますネ)からスタートしたこの「ジロ」もあと残り今日を入れて2日だけです。では、ジリオラ・チンクェッテイの歌う名曲「ナポリは恋人」の映像で60年代初め頃のナポリの見事な景観を見ながら今回はこれで。